ドイツ電気電子産業界の動き

シーメンスの産業プラントに新たな脆弱性

シーメンスの産業制御システム「SCADA」で新たな脆弱性が発見された。今回見つかったのはSCADAに使用されている「PCS7」という制御プログラムに関するもので、具体的な内容は明らかにされていない。発見した米セキュリティ […]

EV用電池をVWがボッシュに発注か

自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)が電気自動車(EV)用リチウムイオン(Li-ion)電池をサプラーヤー大手のボッシュに発注するもようだ。各種メディアが5月26日、報じた。VWは小型車「Up」のEVモデル向けLi-i

ブルーレイプレーヤーがDVD超える見通し

独情報通信業界連盟(BITKOM)が欧州情報技術観測所(EITO)の最新データに基づきこのほど発表したところによると、ドイツ国内のブルーレイプレーヤーの販売台数は今年、DVDプレーヤーを初めて上回る見通しだ。3D映像や高

Metabo AG―出資者模索、過半数資本の放出も―

工具メーカーの独Metabo(ニュルティンゲン)が新たな出資者を模索している。事業拡張資金を自力で捻出できないためだ。同社は23日付のプレスリリースで、事業戦略に同意する長期の投資家を求めていることを明らかにした。ホルス

シーメンスに違約金支払いの裁定、アレバとの合弁解消で

独シーメンスが仏アレバとの原発合弁会社Areva NPから全面撤退し露Rosatomと提携するのは契約違反だとしてアレバが提訴していた係争で、国際商業会議所(ICC)国際仲裁裁判所はこの訴えを認め、シーメンスは違約金6億

Giesecke & Devrient GmbH―紙幣印刷で苦戦―

特殊印刷大手のGiesecke&Devrient(ミュンヘン)が10日発表した2010年連結決算の営業利益(EBITベース)は1億5,100万ユーロとなり、前年比で9%増加した。ソフトウェア・サービス部門(携帯

Deutsche Bahn AG―高速鉄道300編成をSiemensに発注―

独鉄道最大手のDeutsche Bahn(ベルリン)は9日、次世代高速鉄道車両「ICx」を電機大手のSiemensに正式発注した。発注規模は最大300編成で、総額はおよそ100億ユーロになる見通し。 \ ICxは国内特急

鉄道車両の安全向上に向けハンドブック

連邦交通省は5日、鉄道車両の発注・製造から営業運転までの手続きや技術上の注意点を明確にマニュアル化したハンドブックを発行した。故障などのトラブルが起こった際の責任の所在を明確にすることで、安全性にかかわる問題のすみやかな

導電性複合材でカーボンナノチューブ添加量節約が可能に

カーボンナノチューブ(CNT)を配合して導電性を付与したポリマー複合材で、CNTの添加量を減らして製造コストを低減する技術をルクセンブルク大学のタニヤ・シリング教授を中心とする国際研究チームが開発した。少量の導電性高分子

情報通信技術業界、景況感が過去最高に

独情報通信業界連盟(BITKOM)がこのほど発表した業界の景気アンケート調査報告によると、今年第1四半期の売上高が前年同期を上回ると回答した企業は78%に達した。ドイツ経済回復のほか、タブレットPC、スマートフォン、クラ

テュフ・ラインランド、上海にアジア最大級の検査施設

独技術監査機関の大手テュフ・ラインランドは15日、上海にアジア最大級の技術検査施設を開設した。 \ 同検査センターの敷地面積は1万7000平米で、最先端設備を備える。消費財、機械、太陽光発電の3部門の製品を専門に、化学物

グラフェンデバイス実現に一歩近づく

グラフェンを炭化珪素(SiC)基板上に成形する新たな技法を、エアランゲン・ニュルンベルク大学(FAU)のハイコ・ヴェーバー教授を中心とする研究チームが開発した。基板の結晶構造を制御して特定の部分にのみ導電性を持たせたのち

Deutsche Bahn AG―次世代高速鉄道をSiemensに発注へ―

鉄道大手のDeutsche Bahn(DB、ベルリン)が次世代高速鉄道車両を電機大手のSiemensに発注することが実質的に決定もようだ。14日付ロイター通信などによると、DBのリューディガー・グルーベ社長とSiemen

Eヘルス市場が拡大

電子カルテ・レセプトシステムをはじめとするEヘルスの需要が拡大している。ベルリンで5~7日に開催された医療IT見本市では出展者が前年比2割増の241社、来場者も同3割増の4,500人へと拡大。欧州連合(EU)の欧州委員会

Siemens AG―Rosatomとの合弁撤回を模索―

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)がロシアの原子力大手Rosatomと合意した合弁会社の設立を撤回するもようだ。英『ファイナンシャル・タイムズ(FT)』紙がSiemens幹部の発言として報じた。独『南ドイツ新聞』は

Infineon

半導体大手の独Infineonは12日、米国の同業Atmelをデラウエア区裁判所に提訴したと発表した。自動車、産業機器、タッチスクリーン向けの製品でAtmelがInfineonの特許11件を侵害したと批判。損害賠償を求め

独鉄道設備業界、売上記録更新

独鉄道設備業界団体のVDBは5日、2010年の業界売上高が前年比4.8%増の109億ユーロとなり、最高記録を更新したと発表した。売上増は5年連続。内需が好調で、国外の不振が相殺された。 \ 国内売上高は51億ユーロで、1

Media-Saturn-Holding GmbH―ネット販売を下期から本格化―

Metro傘下の家電量販大手Media-Saturn(インゴルシュタット)がこれまで試験導入にとどめてきたインターネット販売を本格化させる。まずは今年下半期にSaturnブランドで始動、来年初頭にはMedia Markt

Siemens

電機大手のSiemensがDaimlerの電気自動車向けにモーターと付属の制御機器を納入する方向で交渉しているもようだ。2日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。同紙に問い合わせに対しDaimlerは「パートナ

Siemens

電機大手のSiemensが原子力事業の見直しを進めているもようだ。5日付『南ドイツ新聞』が内部情報をもとに報じたもので、全面撤退も視野に入れているという。同紙によると、Siemensは原発需要の急拡大が長期的に続くとの見

独電機業界、2011年生産成長率を10%に引き上げ

独電気電子工業会(ZVEI)は4日、独業界の2011年生産高成長率を昨年12月に発表した7%から10%へと上方修正した。日本の震災や中東・北アフリカ情勢の影響が一定限度内にとどまれば、10%成長を確保できるとしている。業

Siemens AG―組織改編へ、照明子会社OsramはIPO―

電機大手のSiemens(ミュンヘン)は28日、組織再編計画を発表した。現在インダストリー、エネルギー、医療機器の3部門からなる体制に10月1日付で新たに「グリーン・シティ」部門を追加するほか、照明子会社Osramを早け

Solarworld AG―国内でリチウム鉱開発へ―

太陽電池メーカーの独Solarworld(ボン)は25日、リチウム鉱脈の調査計画がザクセン州経済省から承認されたと発表した。同社は太陽電池向けバッテリーの需要が今後、拡大すると予想。バッテリーの原料となるリチウムを自らの

―シャープとの事業協力強化へ―

高級テレビメーカーのLoewe(クローナハ)は24日の決算発表で、筆頭株主のシャープと事業協力強化に向けて協議していることを明らかにした。部品の共同開発やマーケティングなどで協力。昨年悪化した業績の立て直しを目指す。 \

携帯端末からのネット利用者が1年で倍増

携帯端末からインターネットを利用する消費者の割合が1年前の10%から18%へとほぼ倍増したことが、市場調査会社Arisの調べで分かった。スマートフォンの急速な普及が追い風となった格好。現在は携帯電話サービス大手が次世代L

電子ブックの本格普及に期待、タブレットPCが追い風に

ドイツの書籍業界が電子ブックの普及に期待をかけている。独書籍取引協会が14日発表した業界アンケート調査結果によると、2010年の電子ブック売上高(小売りベース)は2,120万ユーロ、販売部数は200万部に上った。書籍売上

日本のインフラ復旧に支援表明=独電機業界

独電気電子工業会(ZVEI)は16日、日本のインフラ復旧を支援する用意があるとの声明を発表した。ZVEIのフリートヘルム・ロー会長は、両国の電機産業には長年にわたる良好な取引関係があると述べたうえで、「われわれは日本の友

リチウムイオン電池の容量拡大で新技術

リチウムイオン電池の性能を大幅に引き上げる新たな技術をカールスルーエ工科大学ナノテク研究所(INT)のマクシミリアン・フィヒトナー博士を中心とする研究チームが開発した。有機金属化合物とフッ化リチウムの混合物を熱分解して生

Wacker Chemie

化学大手のWacker Chemieは14日、高純度多結晶シリコンの生産能力を2012年までに1万トン拡大すると発表した。計1億3,000万ユーロを投資。独ブルクハウゼン工場の生産能力を現在の3万2,000トンから3万7

トランスラピッド敷設にスペインの州が関心

ドイツが開発したリニアモーターカー「トランスラピッド」の路線敷設にスペインの州が関心を寄せている。北ドイツ放送(NDR)が9日報じた。 \ トランスラピッドの建設が検討されているのは大西洋のカナリア諸島にあるテネリフェ島

独の再可エネ促進策が中国メーカーの利益に

ドイツの再生可能エネルギー産業を育成する目的で導入された再生可能エネルギー法(EEG)が中国のソーラーメーカーの業績拡大に貢献している。ベルリン技術経済大学(HTW Berlin)の客員講師ヴォルフガング・フンメル氏が1

Siemens AG―海底開発分野で2社買収―

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は7日、海底油田・ガス開発分野の特殊部品メーカー2社をノルウェーのSubsea Technologyグループから買収すると発表した。海底資源の開発が急速に拡大していることに対応。自

Q-Cells SE―多結晶シリコンモジュールで変換効率18%達成―

太陽電池大手の独Q-Cells(ビターフェルト・ヴォルフェン)は2日、多結晶シリコン型ソーラー発電モジュールで変換効率17.84%を達成したと発表した。ESTI(欧州太陽光発電試験機関)が実施したテストで公式に認定された

食塩水由来の殺菌水でレジオネラも撃退

食塩水から高い除菌力を持つ中性電解水(電解水)を作り出すシステムを、ザールラントの新興企業Water Cleanが開発し販売を開始した。隔膜電解法という手法を用いて次亜塩素酸ナトリウムを生成するのが同システムのポイントで

クラウドに情報通信技術業界が期待、市場規模は今年55%拡大

世界最大の情報通信技術見本市CeBitが2月28日夜、ハノーバーで開幕した。今年は「クラウドのある仕事と生活」がメインテーマで、業界はクラウドの将来に大きな期待をかけている。ただ、同サービスの利用者となる消費者や企業の間

Robert Bosch GmbH―太陽電池子会社を完全傘下へ―

自動車部品大手の独Bosch(シュツットガルト)は2月24日、太陽光発電モジュール子会社aleo solarへの出資比率を従来の69%から82%へと引き上げたと発表した。今後は株式公開買い付け(TOB)を通して完全子会社

Osram GmbH―同業Sitecoを買収―

Siemensの照明製造子会社Osram(ミュンヘン)は2月28日、独同業のSiteco Lighting GmbHを投資会社Barclays Private Equity(BPE)から買収すると発表した。製品の種類や販

写真市場好調、2010年売上が5%拡大

独写真産業協会(PIV)は2月21日、国内写真・映像関連機器市場(消費者向け)の2010年売上高が66億ユーロとなり前年比で5%以上拡大したと発表した。消費者の上級志向の高まりや、昨年9月の写真・映像見本市Photoki

風力発電の効率改善、自動車技術応用で

ミュンヘン工科大学(TUM)歯車・ギヤ研究所が風力発電の効率を高める新たな技術を開発した。自動車のオートマチックトランスミッションで用いられる遊星歯車機構と、ステアリング安定化技術であるトルクベクタリング(トルク配分制御

Solar Fabrik AG―モジュールの製品保証期間を12年に延長―

ソーラー発電モジュールメーカーのSolar Fabrik(フライブルク)はこのほど、2月15日以降に納品するプレミアム・モジュールの製品保証期間を12年に延長すると発表した。15年間の実績と集中的な品質テスト、設置済み発

アモルファス分子の表面構造を解析

アモルファス分子の表面ナノ構造を解析することに、墺グラーツ大学を中心とする国際研究チームが世界で初めて成功した。X線非弾性散乱測定と呼ばれる手法とコンピューターによる量子力学計算を組み合わせたのが特徴で、これまでほとんど

Solar Millennium AG―世界最大の太陽熱発電所建設を準備―

太陽熱発電の総合企業である独Solar Millennium(エアランゲン)が世界最大の太陽熱発電所を建設する計画だ。現在、必要な資金を確保するために出資者を募っている。クリストフ・ヴォルフ社長への取材をもとに『ファイナ

Siemens

電機大手の独Siemens大型買収を検討中だ。ヨーゼフ・ケーザー財務担当取締役が英『ファイナンシャル・タイムズ』に対し明らかにしたもので、数十億ユーロ規模を念頭に置いている。対象になるのはスマートグリッドと産業オートメー

Fielmann

眼鏡販売ドイツ最大手のFielmannが補聴器販売を強化する。取扱店を今後3年で現在の50店から200店へと拡大。高齢化社会の進展に伴う需要の増加に対応する考えだ。事業強化に向けては北ドイツのプレーンにある社内教育機関で

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