中東欧エネルギー業界の動き

英BP、南ガス回廊のトルコ向けパイプラインが稼働

英石油大手BPは2日、アゼルバイジャンのシャーデニス・ガス田からトルコなどに向けた天然ガスの輸送を開始したと発表した。同ガス田はカスピ海からロシアを経由せずに欧州に天然ガスを輸送する「南ガス回廊」の起点にあたる。ジョージ […]

ロスアトム、中国・田湾原発に原子炉2基増設

ロシアと中国の両政府は先ごろ、中国で原子炉2基を新設することで合意した。さらに2基以上の建設も検討している。 ロシア原子力公社(ロスアトム)と中国国家エネルギー局が上海近郊の田湾原子力発電所に原子炉の7号基と8号基を建設

エストニア再可エネ企業、フィンランド風力発電に投資

エストニア国営電力会社エースティ・エネルギアの再生可能エネルギー子会社エネフィット・グリーンは6月末、フィンランド国営の風力発電会社メトゥツァハリティス(Metsahallitis)と風力発電所を共同開発することで合意し

ポーランドPGNiG、米からLNG長期調達

ポーランド石油・ガス大手の国営PGNiGは6月27日、米国の2社と液化天然ガス(LNG)の購入契約を結んだと発表した。契約期間は20年で、1,000億立方メートル以上の米国産LNGを輸入する。 契約したのは米国のポートア

クロアチア石油大手INA、伊エニのアドリア海権益取得

クロアチアの政府系石油大手INA(インドゥストゥリヤ・ナフテ)は20日、伊石油大手エニのクロアチア子会社、エニ・クロアチアBVを買収し北アドリア及びマリツァ(Marica)の2つの海上ガス田を取得すると発表した。取引額は

ロシア、石油産業への課税見直し

ロシアが石油産業への課税制度を改正する。政府が議会に提出した改正案によると、輸出税を段階的に廃止する代わりに、原油生産に課せられる鉱物資源採掘税(MET)を強化する。製油所の近代化に投資した企業や、欧米による制裁対象とな

アナトリア横断パイプライン、一部が開通

アゼルバイジャン産の天然ガスをトルコ経由で欧州に運ぶアナトリア横断パイプライン(TANAP)が12日に部分開通し、トルコ西部のエスキシェヒルで関係国首脳の出席のもと開通式典が行われた。同式典でトルコのエルドアン大統領は、

ポーランド石油大手、石化事業増強へ大型投資

ポーランド石油最大手PKNオルレンは12日、石油化学事業の強化に向けて約83億ズロチ(19億3,900万ユーロ)を投資する計画を明らかにした。同社として過去最大規模の投資で、2023年までに国内中部のプウォツクとブウォツ

トルコ第3の原発はトラキア地方に=エネルギー相

トルコのアルバイラク・エネルギー天然資源相は13日、民放CNNトルコに対し、同国第3の原子力発電所をバルカン半島の東端に位置するトラキア地方に設置する方向で、すでに立地候補を絞った事実を明らかにした。ブルガリア国境に近い

エストニア国営電力、CFBボイラの技術更新を完了

エストニア国営電力エースティ・エネルギアの発電子会社であるエネフィットはこのほど、ナルヴァ発電所の循環型流動層(CFB)ボイラの技術更新を完了した。オイルシェール由来の乾留ガスの燃焼を改善することで、効率を向上させ、環境

リトアニアのアへモス、再可エネ開発で中国企業と提携

リトアニアの複合企業アへモスグループ(Achemos Grupe)は12日、中国のエンジニアリング会社、華北電力工程と再生可能エネルギー事業で提携する覚書を交わした。風力、太陽光、バイオマス発電プロジェクトに共同で取り組

伊エニ、カザフで大型風力発電プロジェクト実施

伊エネルギー大手エニは12日、カザフスタンのアクトベ州北西部バダムシャで風力発電所を設置・運営する計画を明らかにした。同社は再生可能エネルギー事業拡大に向けて4年間で12億ユーロを投じる方針を掲げており、当該プロジェクト

スロバキアのモホウツェ原発工事、再び遅延

スロバキアで進められているモホウツェ原子力発電所の原子炉増設工事が再度遅れる見通しだ。同国のSITA通信がこの程報じたところによると、今年末と2019年末に完工が予定されていた3号機と4号機の建設が遅延しており、それを懸

OMV、トルコの発電事業から撤退

オーストリア石油大手のOMVは5月30日、同社がトルコに持つサムスン・ガス火力発電所を現地投資会社のビルギン・エネルジに売却することで合意したと発表した。取引額は明らかにしていない。当局の承認後、遅くとも今年末には手続き

ガスプロム、供給期限の延長でOMVと合意

ロシア国営で天然ガス世界最大手のガスプロムは5日、オーストリア石油大手OMVと結んでいる供給契約の期限を2040年まで延長することで合意した。欧州のガス需要の増大を見込むOMVと、最大市場である欧州への販路を確保したいガ

ガスプロムの蘭資産が差し押さえ、ナフトガスの訴え通る

ウクライナ国営ガス会社ナフトガスは6日、オランダの裁判所がロシアのガスプロムの同国資産の差し押さえを認める裁定を下したことを明らかにした。ストックホルム仲裁裁判所が今年2月、ガスプロムに対し、ウクライナへのガス供給の再開

ルクオイルとカザフ企業、カスピ海油田を共同開発

ロシアの民間石油大手ルクオイルは5日、カザフスタン同業の国営のカズムナイガスと同国領カスピ海の油田の共同開発で基本合意した。必要な手続き経てコンソーシアム(企業連合)を立ち上げ、カザフスタン当局に探鉱・開発許可を求めてい

ウクライナ、カタールからLNG調達を検討

ウクライナのポロシェンコ大統領は5月31日、カタールのテレビ局アルジャジーラのインタビューに応じ、カタール政府との間で同国からの液化天然ガス(LNG)購入について交渉を行っていることを明らかにした。輸入に際してはポーラン

ノルド・ストリーム2、近く着工へ

バルト海で産出される天然ガスをロシアからドイツに輸送する2本目のパイプライン「ノルド・ストリーム2」を建設するプロジェクトの事業会社は7日、スウェーデン企業革新省とロシア建設当局から建設許可を取得したと発表した。これによ

ブルガリア、水素ステーション網整備へ

ブルガリア政府は5月28日、2025年までに自動車向けの水素ステーションを10カ所整備する計画を明らかにした。同計画は政府が承認した代替燃料の利用拡大を目指す国家プログラムに含まれるもので、主導する運輸情報技術通信省は最

ポーランド政府、バルチックパイプの22年完工目指す

ポーランド政府は5月28日、同国とノルウェーを結ぶ天然ガスパイプライン「バルチック・パイプ」の敷設工事が予定通り2022年に完了するとの見通しを明らかにした。同事業は天然ガスの調達先を多様化してロシアへの依存度を引き下げ

ロシア石油大手ルクオイル、ブルガリアに石化プラント建設

ロシア石油大手ルクオイルが、ブルガリアで石油化学プラントを建設する。アレクペロフ社長がこのほど国内メディアに明らかにしたもので、現地子会社ネフトキムのブルガス製油所内に設置する。投資規模は明らかにされていないが、市場アナ

エストニア国営エネ企業、再可エネ会社を買収

エストニア国営電力会社エースティ・エネルギア(Eesti Energia)の再生可能エネルギー子会社エネフィット・グリーンはこのほど、国内同業ネルヤ・エネルギア(Nelja Energia)を買収すると発表した。買収額は

ガスプロム、1-3月期は11%増益

ロシア国営ガス会社のガスプロムが5月30日発表した2018年1~3月期決算の純利益は3,716億ルーブル(51億1,000万ユーロ)となり、前年同期から11%増加した。売上高も18%と大幅に増加し、過去最高の2兆1,38

アゼルバイジャン、南ガス回廊が一部開通

アゼルバイジャン産天然ガスを欧州に運ぶ南ガス回廊が5月29日、一部が開通し記念式典が開催された。同回廊はカスピ海沖にあるシャーデニス・ガス田からジョージア、トルコを経由してイタリア南部までを結ぶ3つのパイプラインから成る

トルコ・ストリームの陸上区間、間もなく着工へ

ロシア産の天然ガスを黒海・トルコ経由で欧州に供給するパイプライン計画「トルコ・ストリーム」の陸上区間が間もなく着工する見通しとなった。ガスプロムによる同パイプラインを通じた欧州へのガス供給と、ロシアの対トルコ天然ガス供給

トルコ建設大手ルネサンス、ロシアから大型受注

トルコの建設大手ルネサンスは26日、ロシアで4件の契約を結んだと発表した。シベリアの天然ガス処理施設建設を始め、公共交通、医療、金融の各分野が対象となる。サンクトペテルブルク国際経済フォーラムの開催を機に調印された。 ま

仏トタル、露ノバテクのLNGプロジェクトに参加

仏石油大手トタルは24日、ロシア天然ガス2位のノバテクが北極圏ギダン半島で進める液化天然ガス(LNG)事業「アークティックLNG2」に参加することで、同社と基本合意したと発表した。事業会社の株式10%を取得し、ロシアLN

ソカールのトルコ製油所、10月稼働へ

アゼルバイジャン国営石油企業のソカールは21日、トルコ西部イズミルのアリアーに建設中の製油所「スター(Star)」を今年10月に開設する見通しを明らかにした。同製油所への投資額は63億ドル。原油精製能力は年1,000万ト

トルコの発電船、スーダンに電力供給開始

トルコの複合企業カラデニズ・グループ(Karadeniz)の発電船事業会社カルパワーシップ(Karpowership)は22日、同社の発電船ラウフ・ベイ(Rauf Bey)号がスーダンで電力生産を開始したと発表した。 同

洋上原発への懸念~ロシア

ロシア原子力公社(ロスアトム)が「大量生産」を計画する世界初の洋上原発「アカデミク・ロモノソフ」の就航にノルウェーが危機感を強めている。地理的に近い北極海で万が一、事故が起きれば、多大な影響を受けるのが確実だからだ。ロス

欧州委がガスプロムの調査打切、是正策受け入れ制裁回避

欧州委員会は24日、ロシアの国営ガス会社ガスプロムが中東欧市場で公正な競争を阻害した疑いで調査を進めている問題で、同社が提示した是正策を拘束力のある公約として受け入れると発表した。7年近くに及んだガスプロムに対する調査は

ロスネフチ、ベトナム海洋油田で天然ガス生産開始

ロシア石油最大手の国営ロスネフチは19日、ベトナム南部の沖合にあるランドン油田で天然ガスの生産を開始したと発表した。同油田の原始埋蔵量(生産開始前の総量)は230億立法メートル。ロスネフチはランドン油田を含む鉱区のオペレ

トルコ横断ガスパイプライン、6月に稼働へ

トルコのアルバイラク・エネルギー天然資源相は11日、同国を東西に横断するアナトリア横断天然ガスパイプライン(TANAP)が6月12日に稼働を開始すると発表した。 TANAPはアゼルバイジャンのカスピ海沿岸にあるシャーデニ

NEDOと日立、スロベニアのクラウド型配電管理システムが完成

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と日立製作所は8日、スロベニア国営送電会社エレスと共同推進しているスマートコミュニティ実証事業について、中小規模の配電会社向けのクラウド型統合配電管理システム(DMS)が完成

トルコ、内陸部のLNG基地を整備

トルコの天然ガス会社LNGガズ・ユレティム・デポラマ・ヴェ・サティシュ(LNG Gaz Uretim Depolama ve Satis)は8日、同国の内陸部としては初となる液化天然ガス(LNG)の生産と貯蔵に関し、政府

ロスネフチの1-3月期利益、7倍に拡大

ロシア石油最大手の国営ロスネフチが14日発表した2018年1-3月期(第1四半期)の純利益は810億ルーブル(15億米ドル)となり、前年同期の7倍に拡大した。原油価格の回復が大きく寄与した。売上高は22%増の1兆7,22

ウズベキスタンで太陽光発電パークを整備、加スカイパワー

カナダの太陽光発電事業大手スカイパワー・グローバルは7日、ウズベキスタン全土に総出力1,000メガワットの太陽光発電パーク網を整備する計画を発表した。総投資額は13億米ドルの見通しで、同国史上最大の外国直接投資(FDI)

ルーマニア国営ウラン会社への公的支援、欧州委が疑義

欧州委員会は8日、ルーマニア政府が計画している国営ウラン会社(CNU)に対する総額9,500万ユーロの支援策がEUの国家補助規定に違反していないか、本格調査を開始したと発表した。同国政府は2016年にCNUに対して1,3

カタール投資庁、ロスネフチ株を追加取得

カタール投資庁(QIA)がロシア石油最大手の国営ロスネフチの株式を追加取得し、出資比率を18.9%に拡大する。中国の民間資源・投資会社、中国華信能源(CEFC)が、QIAとスイス資源商社グレンコアからロスネフチ株を買収す

カザフスタン、カシャガン油田増産へ

カザフスタンがカスピ海のカシャガン油田で原油増産を計画している。ミルザガリエフ副エネルギー相によると、年央までに日量21万5,000バレルから30万バレルに引き上げる。 同国ではカシャガン油田を除き原油産出量が減少してい

ロシア、天然ガス輸送をめぐるウクライナへの姿勢を軟化

天然ガスの輸送(トランジット)をめぐり、ロシアがウクライナに対する姿勢を軟化させている。ガスプロムのアレクサンドル・メドベージェフ副社長は4月24日、打ち切りを予告していたウクライナ経由の欧州へのガス輸送について、来年以

トルコ・ストリーム、黒海区間が完工

ロシア国営ガス会社ガスプロムは4月30日、ロシア黒海沖からトルコに天然ガスを輸送するパイプライン「トルコ・ストリーム」を敷設するプロジェクトについて、黒海オフショア区間が完工し、全体の完成まで上陸地点での工事を残すのみと

風力発電機大手の独センビオン、セルビアで地歩固め

風力発電機世界大手の独センビオンは4月24日、セルビアのアリブナル風力発電パークの整備事業が順調に進んでいることを報告するとともに、保守サービスの提供に向けて同国に拠点を設けたと発表した。 アリブナル発電所はベルギーの再

チェコ政府、原発推進を堅持も資金調達が課題

チェコでは1月、大統領選でゼマン大統領が再選し新政権が発足した。ANOのバビュシュ党首が率いる新政権は従来通り原子力を推進すると見られており、政府は今後3カ月以内に新たな原発建設プロジェクトの資金調達計画を発表する予定だ

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