ドイツ金融・保険業界の動き

マーケル―独に会社設立、英のEU離脱にらみ―

保険大手の米マーケルは18日、ドイツに子会社を設立する計画を明らかにした。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をにらんだ措置で、独金融監督庁(Bafin)の承認を得て2018年上半期に新会社をミュンヘンに開設する考 […]

音声入力送金サービス、ドイツ銀が開始

スマートフォンに話しかけるだけで送金できるサービスをドイツ銀行が19日、開始した。同行のオンラインバンキング事業を統括するミヒャエル・コッホ氏は経済紙『ハンデルスブラット』に、モバイルバンキングの操作をこれまで以上に簡単

スタンダードチャータード―独にEU統括拠点開設へ―

英大手銀行スタンダードチャータード(ロンドン)は3日の株主総会で、欧州連合(EU)事業を統括する子会社をドイツの金融都市フランクフルトに設立することを明らかにした。英国のEU離脱(ブレグジット)を見据えた措置で、ブレグジ

ドイツ銀行―中国企業が筆頭株主に―

中国の複合企業・海航集団(HNAグループ)は2日、ドイツ銀行の株式を買い増し出資比率を4.76%から9.92%に引き上げたと発表した。これにより同社はカタール系の投資2社(出資比率:計6.1%)と米資産運用大手ブラックロ

コメルツ銀行―1-3月期増益に、保有公債の評価益で―

独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)が9日発表した2017年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は前年同期比28.4%増の2億1,700万ユーロへと大きく拡大した。リテールと企業顧客部門はともに営業減益となったものの

不動産物色がフランクフルトで活発化、ブレグジット見据え

業務用の不動産を探す銀行の動きがフランクフルトで活発化している。英国の欧州連合(EU)離脱を見据えたもので、米不動産サービス大手CBREの独市場担当者は、「昨年はメディアが報道しただけで具体的な動きはなかったが、状況は今

ドイツ銀行―純利益2.7倍に―

独銀最大手のドイツ銀行(フランクフルト)が4月27日発表した2017年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は5億7,100万ユーロとなり、前年同期比で167%増加した。前期は米住宅ローン担保証券(RMBS)の不正販売で巨

ドイツ銀行―ブレグジットで最大4000人が転勤に―

ドイツ銀行の規制問題担当取締役は地元フランクフルトで開催された会議で、英国の欧州連合(EU)離脱に伴い、ロンドンで勤務する同行行員7,000人のうち最大4,000人が他のEU加盟国に転勤するとの見通しを明らかにした。同行

ミュンヘン再保険―米フィンテックに出資―

再保険世界最大手の独ミュンヘン再保険が、スマートフォンやデジタルカメラなどの家電を対象に保険サービスを提供する米国のフィンテック、トローブ(Trov)に資本参加する。トローブの事業拡大を支援する考え。トローブがプレスリリ

HUKコーブルク―自動車関連の新事業開拓へ―

独自動車保険最大手のHUKコーブルクが新規事業の開拓に意欲を示している。自動運転車やコネクテッドカーの今後の普及に伴い、保険料収入の減少や異業種企業との競争が予想されるためだ。同社のクラウスユルゲン・ハイトマン取締役(自

オンライン口座利用率53%に、学歴や年齢差が鮮明

ドイツ市民(16~74歳)の53%が昨年時点でオンライン口座を利用していたことが、欧州連合(EU)統計局ユーロスタットのデータで分かった。2010年に比べると10ポイント増加したことになる(グラフ1を参照)。 年齢別でみ

独復興金融公庫、76億ユーロを誤送金

政府系金融機関のドイツ復興金融公庫(KfW)は3月29日の決算発表で、2月末に総額76億ユーロを商業銀行4行に誤って送金するトラブルがあったことを明らかにした。当初、誤送金は最大60億ユーロ程度とされていたが、実際はもっ

LSEとドイツ取引所の合併計画、欧州委が正式却下

欧州委員会は3月29日、ロンドン証券取引所グループ(LSE)とドイツ取引所の合併計画を承認しないと発表した。合併を認めた場合、債券決済市場で「事実上の独占状態」となり、公正な競争が阻害されると判断した。両取引所はこれまで

ドイツ銀行

中国の複合企業・海航集団(HNAグループ)は23日、ドイツ銀行の株式を買い増し出資比率を3.04%から4.76%に引き上げたと発表した。監査役会に役員1人を送り込む考え。HNAは2月、ドイツ銀に資本参加した。低迷している

コメルツ銀行

独銀2位のコメルツ銀行が有価証券決算事業を英銀HSBCに売却する方向で独占交渉しているとの観測が浮上している。有価証券の清算は利幅が小さく決済件数がものを言う事業であるため、コメ銀は組織再編の一環として手放すもようだ。当

ソラリスバンク―SBIなどから資金調達―

ITを駆使した金融サービスを手がけるドイツの新興銀行ソラリスバンク(ベルリン)は13日、SBIグループなどから総額2,630万ユーロの出資を受けたと発表した。足元の欧州事業を強化するとともに、SBIと手を組んでアジア市場

ドイツ銀行―巨額増資へ、ポストバンク放出は撤回―

ドイツ銀行(フランクフルト)は5日、競争力強化に向けた新たな経営戦略を発表した。巨額増資などを通して財務の健全化を図るとともに組織を再編。現在の4部門体制を3部門体制へと簡素化する。リテール子会社ポストバンクの放出計画は

ロンドン証取が独取引所との合併を実質断念

フランクフルト証券取引所の運営会社であるドイツ取引所とロンドン証券取引所(LSE)の合併計画は実現しない見通しだ。LSEが2月26日のプレスリリースで、欧州連合(EU)の欧州委員会から提示された合併承認の条件は受け入れら

ドイツ銀行―中国企業が出資、3位株主に―

中国の複合企業・海航集団(HNAグループ)は17日、ドイツ銀行の株式3.04%を取得したと発表した。ドイツ銀の株価は法務問題絡みの巨額引当金が響いて低迷していることから、今後の回復を見込んで資本参加した。出資比率を最大1

ロイズ・バンキング―ベルリンにEU統括拠点か―

英金融大手ロイズ・バンキング・グループが独ベルリン支店を子会社に昇格させるもようだ。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をにらんだ措置で、子会社化したうえで年内にも銀行免許を申請。EU事業の統括拠点とする。ロイター

アリアンツ―4期連続の営業増益に―

欧州保険最大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が17日発表した2016年12月期暫定決算の営業利益は108億3,300万ユーロとなり、前期比で0.9%増加した。営業増益は4期連続。生保・医療保険部門が好調だったことから、かろ

コメルツ銀行―大幅減益に―

独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)が9日発表した2016年12月期決算の純利益は2億7,900万ユーロとなり、前期の10億8,400万ユーロから大幅に縮小した。低金利と船舶市場悪化の直撃を受けたほか、09年に買収し

ミュンヘン再保険―3年連続で純利益減少―

再保険世界最大手の独ミュンヘン再保険が7日発表した2016年12月期暫定決算の純利益は26億ユーロとなり、前期の31億ユーロから16%減少した。減益は3期連続。自然災害向け保険金の増加や再保険部門での保険料下落、元受子会

対イラン貿易保険が再開、昨年は4.3億ユーロに

連邦経済省は9日、ドイツ政府が昨年引き受けた輸出取引信用保険の総額は206億ユーロに達したと発表した。これまで停止されていた対イラン輸出も再び対象となった。 政府はリスクの大きい輸出や国外プロジェクトを行う自国企業に対し

ドイツ取引所社長にインサイダー取引の容疑

フランクフルト検察当局は1日、フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所の本社で立ち入り捜査を実施した。同社のカルステン・ケンゲーター社長にインサイダー取引の容疑が持たれているためで、同社長の自宅も捜査の対象となった

環境対応車リースに助成金、ハンブルクで実施

自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のリース子会社フォルクスワーゲン・リーシングは6日、ドイツ北部のハンブルク市で環境対応車の助成金付リースサービスを行うと発表した。助成金は連邦交通・インフラ省(BMVI)が拠出。同市、

資金洗浄問題でドイツ銀が英米当局と和解

ドイツ銀行は1月31日、ロシアの富裕層の資金洗浄を同行がほう助していた問題で、英国と米国の当局と和解合意したと発表した。総額6億ユーロを支払う。すでに引当金を計上しており、今回の合意が財務上の新たな負担となることはない。

クレジットカードよりもペイパル=ネットショップ決済

ネットショップでの購入代金をペイパルなどのオンライン決済サービスを通して支払ったことのある消費者の割合は67%に達することが、独情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。口座引き落としは47%、クレジッ

ミュンヘン再保険―医療保険部門を解消―

保険大手の独ミュンヘン再保険は1月26日、医療保険部門(MS)を2月1日付で廃止すると発表した。業績が振るわないうえ、市場ニーズにも見合っていないためで、MSの再保険事業を生保再保険事業、MSの元受事業を元受子会社エルゴ

アリアンツ―豪QBE買収か―

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が豪同業QBEの買収に動いているとの観測が浮上している。『ハンデルスブラット』紙が1月30日、報じたもので、実現すればオリファー・ベーテ社長の就任後、初の大型買収となる。アリアンツは報

偽札が減少、新20ユーロ札導入が奏功

ドイツ連邦銀行が1月27日発表した偽造通貨統計によると、昨年1年間に国内の小売店や銀行で見つかった偽ユーロ紙幣の枚数は前年比14%減の8万2,150枚となり、3年ぶりに減少した。新たな偽造防止技術を投入した新20ユーロ札

メディア・ザトゥーン―商品レンタルを試験導入―

家電販売大手のメディア・ザツゥーン(インゴルシュタット)は20日、傘下の家電量販チェーン、メディア・マルクトで商品のレンタルサービス「ミート・ミッヒ(Miet mich)!」を同日から試験導入すると発表した。消費者ニーズ

アルツケム―IPOへ、飼料添加剤工場を建設―

中堅特殊化学メーカーの独アルツケム(トロストベルク)は16日、フランクフルト証券取引所で今年上半期中に新規株式公開(IPO)を実施すると発表した。2月中旬までに市場デビューを果たすもようで、同取引所で今年最初のIPOとな

コンカルディス―投資2社が買収―

独カード決済サービス最大手のコンカルディス(エッシュボーン)は13日、投資大手のベイン・キャピタルとアドベントが同社を完全買収することで合意したと発表した。取引金額は非公開。メディア報道によると約7億ユーロに上るもようだ

ブロックチェーン活用の国際送金、ドイツ銀など7行が提携

ドイツ銀行など欧州の金融機関7社は16日、ブロックチェーンを活用した国際送金サービスで提携の基本合意を締結した。顧客の中小企業にサービスを提供する考えで、「デジタル・トレード・チェイン」というプラットフォームを7~9月に

ドイツ銀が米司法省と和解

ドイツ銀行は12月23日、住宅ローン担保証券(RMBS)の不正販売問題をめぐる米司法省との交渉で和解金72億ドルを支払うことで基本合意したと発表した。交渉開始の時点では140億ドルの支払いを提示されており、ほぼ半額に引き

エルゴ―ベルギー事業を縮小、生保新規販売から撤退―

保険大手の独エルゴ(デュッセルドルフ)は16日、ベルギーとルクセンブルクで生命保険商品の新規販売事業から撤退すると発表した。低金利で赤字が続いているうえ、資金運用環境の改善見通しも立たないためで、約200人を整理解雇。販

アリアンツ―大手銀HVBと販売提携―

保険大手アリアンツ(ミュンヘン)の独法人アリアンツ・ドイチュラントは13日、伊銀ウニクレディトの独子会社ヒポフェライン銀行(HVB)と販売提携を締結したと発表した。提携先銀行を活用して自社の保険商品・サービスを販売する戦

電力新会社2社がMDAX採用に

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は5日、採用基準が厳しい「プライム・スタンダード」の銘柄入れ替えを発表した。今秋に新規株式公開(IPO)を果たしたエネルギー大手のイノジーとユニパーがDAXに次ぐ株価指数であ

独ネットバンクN26、バルト3国とスロベニアに進出

ネットバンキングサービスを手掛ける独新興企業のN26(旧ナンバー26)は6日、バルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)とスロベニアに進出したと発表した。これによって同社が事業を展開するのは独、仏などを含む欧州17カ

コムダイレクト―ネット証券会社を買収―

コメルツ銀行のネット銀行子会社コムダイレクト(クヴィックボーン)は9日、仏銀ソシエテ・ジェネラル傘下の独ネット証券会社オンビスタ(OnVista)を完全買収することで合意したと発表した。ネット証券事業の強化方針に基づく措

UBS―欧州8カ国の資産管理事業を独で統括―

スイス大手銀UBS(チューリヒ)は1日、欧州8カ国の資産管理事業を統括する子会社UBSヨーロッパSEを立ち上げた。独フランクフルトを統括拠点としている。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定を受けて他の国際的な銀

世界初のインゲームアイテム取引市場開設へ

ゲーム内で使用されるアイテムである「インゲームアイテム」の取引市場をドイツ取引所と独フィンテックのナガ(NAGA)が共同で開設する。インゲームアイテムを安心して交換・売買できる世界初の市場となる。両社が1日、明らかにした

フィンリーチ―国外で顧客獲得―

銀行口座を他行に移す作業を全自動で行うサービスを手がける独フィンリーチ(ベルリン)が国外で初めて顧客を獲得した。口座移転に関する欧州連合(EU)指令の施行を受けて同社はドイツで顧客銀行を増やしており、今後は他のEU加盟国

フィンテック都市ランキング、ベルリンがダントツ1位に

オンラインバンク大手のコムディレクトが23日発表したドイツのフィンテック都市ランキングで、ベルリンはダントツの総合1位に輝いた。フィンテック企業数とこれら企業がベンチャー資本から調達した資金でともに2位以下を大きく引き離

独リース市場、今年は8.5%成長見通し

独リース企業全国連盟(BDL)は24日、国内リース市場規模が今年は568億ユーロとなり前年比で8.5%拡大するとの見通しを明らかにした。規模は小さいものの不動産リースが78.9%増の17億ユーロと大幅に拡大。動産リースも

カード決済派が急増

現金信仰の強いドイツでカード決済を好む人が増えている。世論調査機関アレンスバッハが16歳以上の消費者を対象に実施したアンケート調査によると、決済手段としてカードを最も好むとの回答は29%に上り、昨年の19%から10ポイン

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