ドイツ電気電子産業界の動き

電機輸入、11月も過去最高を更新

独電気電子工業会(ZVEI)がこのほど発表した同国の昨年11月の電機製品輸入高は前年同月比19.5%増の248億ユーロとなり、ひと月の額としての過去最高を前月に引き続き更新した。輸出高も11.7%増の224億ユーロと2ケ

ウルフスピード―ZFと独に合弁工場建設か―

半導体大手の米ウルフスピードが西南ドイツのザールラント州に工場を建設する方向で動いているもようだ。『ハンデルスブラット』など複数のメディアが報じたもので、独自動車部品大手ZFフリードリヒスハーフェンと合弁で炭化ケイ素(S

独電機業界の22年生産高3.7%増加

独電機電子工業会(ZVEI)は18日、同国電機業界の実質生産高が2022年は前年比3.7%増(推定)となり、2年連続で拡大したと発表した。ウクライナ戦争、エネルギー危機、高インフレ、サプライチェーンのひっ迫といった難しい

電機業界の新規受注、11月は2.5%増に

独電気電子工業会(ZVEI)がこのほど発表した同国電機業界の11月の新規受注高は前年同月を2.5%上回った。2カ月連続で拡大したものの、伸び率は鈍化傾向にある。地域別でみると、国内が3.2%増、ユーロ圏(ドイツを除く)が

台湾積体電路製造―欧州工場はドレスデンに建設か―

半導体受託製造の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は12日の決算発表で、欧州工場の建設を検討していることを明らかにした。実現すれば同社初の欧州生産拠点となる。『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙によると、

レゾナック―インフィニオンとの提携強化―

レゾナック(昭和電工と昭和電工マテリアルズの統合で年初に設立された新会社)は12日、独半導体大手インフィニオンとの提携を強化すると発表した。SiCパワー半導体に使用される材料について新たな供給・協力契約を締結。2021年

シーメンス・エナジー―イラクの電力プロジェクト受注―

独電力設備大手シーメンス・エナジーのクリスティアン・ブルッフ社長は13日ベルリンで、イラクのザヤド・アルリジ電力相と提携合意を結んだ。ムハンマド・スダニ首相の訪独に合わせたもので、ロベルト・ハーベック経済相およびイラクの

シーメンス―印で電気機関車1200台受注―

電機大手の独シーメンスは16日、国有企業インド鉄道(IR)から電気機関車1,200台を受注したと発表した。受注高はメンテナンスを含めて計30億ユーロで、シーメンスの鉄道部門の受注では過去最大。インドの二酸化炭素(CO2)

水素関連特許、EUと日本が主導

●特許シェアはEU28%、日本24%。EU加盟国では独11%が最大 ●最終用途、電解セクターでも日本は首位 水素分野の特許出願を欧州連合(EU)と日本が主導していることが、欧州特許庁(EPO)と国際エネルギー機関(IEA

シーメンス・エナジー―子会社ガメサへのTOBで93%確保―

エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーは19日、風力発電機子会社シーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジー(SGRE)への株式公開買い付け(TOB)で、すでに保有する分も含め株式92.72%を確保したと発表した。今

電機輸入、10月は過去最高に

独電気電子工業会(ZVEI)が15日発表した同国の10月の電機製品輸入高は前年同月比27.4%増の242億ユーロとなり、ひと月の額としては過去最高を記録した。輸出高も10.3%増の206億ユーロと2ケタ台の伸びを記録した

アキュレック―廃電池からリチウムをリサイクルへ―

独リサイクル企業アキュレックは使用済みのリチウムイオン電池からリチウムをリサイクルする施設を来春、稼働させる。リチウムを産業規模でリサイクルする欧州初の取り組みとなる。ライナー・ソイカ社長への取材をもとに経済紙『ハンデル

蘭トムトム、独PTVのトラックナビアプリにSDKを供給

オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは11月17日、公共交通・物流事業者向けのソフトウエアを開発する独PTVの最新トラックナビゲーション・アプリ「PTVトラックナビゲーターG2」に、同社のナビゲーションソフトウエア

シーメンス―サウジにBEV充電器を供給―

電機大手の独シーメンスは23日、サウジアラビアの複合企業であるペトロミンの傘下企業エレクトロミンに電気自動車(BEV)用充電器を供給すると発表した。同国は炭素中立実現に向けBEVの普及を目指しており、エレクトロミンは全国

独家電部品のディール、ルーマニアに拠点設置

●ブラショフに今後10年で4,000万ユーロを投資 ●独複合企業ディール傘下の同社は家電向け電子部品などを生産 独複合企業ディール傘下の家電部品メーカー、ディール・コントロールズはこのほど、ルーマニアのブラショフに研究開

ファルタ―車載電池工場の建設見合わせ―

電池製造の独ファルタは15日の決算発表で、車載電池工場の建設を見合わせることを明らかにした。経営陣は今回、業績不振を受けてコスト削減プログラムを打ち出しており、顧客の自動車メーカーから拘束力のある発注を受けるまで着工しな

EnBW―発電所の電源をガスに転換、将来は水素を使用―

エネルギー大手の独EnBWは17日、シュツットガルト市ミュンスター地区にある熱電併給型火力発電所の電源を石炭からガスへと切り替えるプロジェクトで、当初から水素燃料を投入できるようにする計画を明らかにした。約3年後の稼働開

シーメンス―産業分野で過去最高益を更新―

電機大手の独シーメンスは17日の決算発表で、2022年9月通期の産業分野の税引き前利益(EBT)が前期比17%増の102億7,700万ユーロとなり、過去最高を更新したと発表した。ロシアのウクライナ進攻、高インフレ、コロナ

電機・自動車労使が合意、ベア8.5%・一時金3千ユーロ

独バーデン・ヴュルテンベルク地区の電機・自動車・機械業界で18日未明、労使が新協定を取り決めた。賃金を計8.5%引き上げるとともに、一時金を計3,000ユーロ支給するという内容。協定の期間は今年10月1日~2024年9月

独電機貿易、9月も輸入超過

独電気電子工業会(ZVEI)が16日発表した同国の9月の電機製品輸入高は前年同月比25.3%増の229億ユーロと大幅に拡大した。輸出高も11.7%増の214億ユーロと2ケタ台の伸びを記録したものの、輸入を6カ月連続で下回

中国企業による独半導体工場買収を不許可

ドイツ政府は9日の閣議で、同国の半導体メーカー、エルモス・セミコンダクターのドルトムント工場を中国同業の賽微電子(サイ・マイクロエレクトロニクス)が完全買収する計画を認可しないことを決定した。ドイツの公共秩序と安全にとっ

ボッシュ―量子コンでIBMと協業、DXには100億ユーロ投資―

IoT大手の独ボッシュは9日、同社主催のイベント「ボッシュ・コネクテッド・ワールド」で、米IT大手IBMと量子コンピューティング分野で協業すると発表した。モーターや燃料電池など炭素中立のパワートレインに投入する材料のシミ

インフィニオン―独東部に新工場、過去最大の50億ユーロ投資―

半導体大手のインフィニオンは14日の決算発表で、ドイツ東部のドレスデンに新工場を建設する計画を明らかにした。脱炭素化とデジタル化の潮流を受けて需要の加速が見込まれることから、生産能力を大幅に引き上げる。 個別投資では同社

インフィニオン―スマートエアコンを見本市に出展―

半導体大手のインフィニオンは11日、ミュンヘンで開催される国際コンポーネント・システム・アプリケーション専門見本市「エレクトロニカ2022」(15~18日)にスマートエアコンを出展すると発表した。産業パワーコントロール部

日立エナジー―送電大手から系統連係設備を受注―

日立エナジーは10日、ドイツで送電事業を展開する蘭テネットからモジュール式系統連系設備一式を受注したと発表した。受注には420キロボルト(kV)で世界初の六フッ化硫黄ガス(SF6ガス)フリーのガス絶縁開閉装置(GIS)「

デュースブルク市が華為とのスマートシティ計画を凍結

独西部のデュースブルク市が、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の協力を受けて実施予定のスマートシティ・プロジェクトを凍結している。同市の確認を得た情報として経済紙『ハンデルスブラット』が報じたもので、広報担当者は

電機業界の新規受注10カ月ぶりに減少

電気電子工業会(ZVEI)が8日発表した独電機業界の9月の新規受注高は前年同月比0.1%減となり、10カ月ぶりに縮小した。比較対象の2021年9月は大型受注の効果で水準が大幅に押し上げられており、今年9月の水準が低いわけ

ニコン―独金属AM企業株86%を確保、公開買い付けで―

ニコンは4日、金属アディティブマニュファクチャリング(AM)の有力企業である独SLMソリューションズ・グループに対する株式と転換社債の公開買い付けで、期限の1日までに計86.17%の株式(転換社債を含む)を確保したと発表

車両購入はデザインよりも機能・サービス重視へ

乗用車の購入に際して機能とサービスを重視する消費者が増えているもようだ。独情報業界通信連盟(Bitkom)が16歳以上の1,005人を対象に実施したアンケート調査によると、「統合されたナビゲーション・サービス」が購入の重

ヘンケル―患者遠隔モニタリングで開発協業―

化学大手の独ヘンケルは10月27日、ベルギーのスタートアップ企業バイトフライズ(Byteflies)と遠隔医療分野で協業の基本合意を締結したと発表した。ヘンケルが持つ医療用接着剤とプリンテッド・エレクトロニクス(印刷技術

独電子機械部品のグルーナー、セルビア工場を増強

●同工場では現在、月10万個の自動車向けリレーを生産 ●200人を新規雇用し、総従業員数を950人に増やす 電子機械部品メーカーの独グルーナーはこのほど、セルビア南部のブラソティンツェ工場の生産ラインを増強した。セルビア

セルフォース―生産能力を10倍の1GWhに―

高級スポーツ車大手ポルシェの車載電池セル子会社セルフォース・グループは18日、西南ドイツのマーデン産業地区で同社初の工場の定礎式を行った。ポルシェの一部車両向けにセルを供給することになっている。 セルフォースはポルシェが

電機輸入の増加率、輸出の2倍の30%に

独電気電子工業会(ZVEI)が17日発表した同国の8月の電機製品輸入高は前年同月比30.1%増の212億ユーロと大幅に拡大した。輸出高も15.8%増の204億ユーロと2ケタ台の伸びを記録したものの、輸入を5カ月連続で下回

ボッシュ、スロバキアに電動自転車のモーター工場を設置

●ボッシュ・eバイク・システムズが設置を計画 ●400人を雇用し、来年末の稼働開始を見込む 独自動車部品大手ボッシュの電動アシスト自転車向け駆動システム子会社ボッシュ・eバイク・システムズは、スロバキアでモーターの工場建

シーメンス・エナジー―露ガスタービン合弁から撤退―

発電設備大手のシーメンス・エナジーがロシア同業パワー・マシンズとの現地ガスタービン合弁会社から資本撤退する。ロシア市場からの撤退に向けた取り組みの一環。インターファックス通信が報じ、同社が追認した。 同合弁の資本65%を

電機受注が2カ月連続2ケタ増に

電気電子工業会(ZVEI)が11日発表した独電機業界の8月の新規受注高は前年同月比13.4%増となり、2カ月連続で2ケタ台の伸びを記録した。増加は9カ月連続。ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が20.3%増えて全体をけん

独インフィニオン、ルーマニアに研究開発拠点を新設

●自動車産業向けに半導体製品を開発 ●同社はルーマニアで500人のエンジニアを雇用 独半導体大手インフィニオンがルーマニア北東部のヤシに研究開発(R&D)センターを開設した。12日付の現地英字紙『ビジネスレビュー』による