2012/5/28

産業・貿易

貿易円滑度ランキング、北欧勢などEU諸国が上位に

この記事の要約

ダボス会議を主催する世界経済フォーラム(本部:ジュネーブ)が23日公表した「貿易能力指数」のランキングによると、EU加盟国と周辺国が上位20カ国のうち12カ国を占めた。これは市場へのアクセス、通関手続き、輸送・通信インフ […]

ダボス会議を主催する世界経済フォーラム(本部:ジュネーブ)が23日公表した「貿易能力指数」のランキングによると、EU加盟国と周辺国が上位20カ国のうち12カ国を占めた。これは市場へのアクセス、通関手続き、輸送・通信インフラ、ビジネス環境の4項目に関するエコノミストなどの評価を基に、世界各国の貿易・投資環境を指数化してランキングにまとめたもの。3回目の今年は132カ国・地域が評価の対象となり、2010年の前回と同様、シンガポール、香港、デンマーク、スウェーデンが1位から4位を占めた。

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EU加盟国ではフィンランドが前回の12位から6位に順位を上げ、英国も17位から11位に浮上。ドイツは13位、フランスは20位で共に前回と同じだった。欧州自由貿易連合(EFTA)の加盟国ではニュージーランドの5位を筆頭に、スイス、ノルウェー、アイスランドもそれぞれ8位、12位、16位と上位につけている。一方、財政悪化が深刻化しているスペインとポルトガルは共に30位前後となっている。

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EU域外の主要国では日本が前回の25位から18位に浮上。貿易額トップの米国は19位から23位に順位を落とし、サウジアラビア(27位)などとほぼ同水準の評価だった。一方、新興国の代表格であるBRICsはいずれも評価が低く、貿易額2位の中国が前回の56 位から48位に順位を落としたほか、南アフリカ53位、ブラジル84位、インド100位、ロシア112位とランキングの下位に沈んでいる。

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