2013/7/29

欧州ビジネスウオッチ

テレフォニカが独携帯サービス最大手に、KPN子会社買収で

この記事の要約

オランダ通信最大手のKPNは23日、独携帯電話サービス子会社Eプルスをスペインのテレフォニカに売却することで合意したと発表した。これによってテレフォニカは独携帯電話サービス市場で最大手に躍り出る。\ テレフォニカは独子会 […]

オランダ通信最大手のKPNは23日、独携帯電話サービス子会社Eプルスをスペインのテレフォニカに売却することで合意したと発表した。これによってテレフォニカは独携帯電話サービス市場で最大手に躍り出る。

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テレフォニカは独子会社のテレフォニカ・ドイチュラントを通じてEプルス(E-Plus)を買収する。買収は現金と株式交換を組み合わせた形で実施され、KPNは現金50億ユーロとテレフォニカ・ドイチュラントの株式17.6%を受け取る。2014年半ばの買収手続き完了を見込む。

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Eプルスは加入者2,340万人で、ドイツ3位の携帯電話サービス。テレフォニカは傘下の同4位O2とEプルスを統合する。合併で誕生する新会社は加入者が約4,300万人となり、ドイツテレコム傘下のTモバイル(加入者3,660万人)、英ボーダフォン(同3,390万人)を抜いて1位に浮上する。

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KPNは経営不振に陥っており、同日発表した2013年4-6月期の売上高は前年同期比8.1%減の29億3,000万ユーロに縮小。純利益は68%減の1億800万ユーロに落ち込んだ。同社はEプラス売却による特別利益で財務を強化するほか、2014年に予定している配当再開の資金に充てる。

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