2013/7/29

欧州ビジネスウオッチ

バッテンフォール、北欧以外の事業売却も

この記事の要約

スウェーデン電力大手のバッテンフォールは23日、来年1月から事業を北欧と北欧以外の欧州の2つに分割することを明らかにした。欧州各国市場の先行き不透明感が強まっていることを踏まえた措置で、北欧以外の事業は一括ないし部分売却 […]

スウェーデン電力大手のバッテンフォールは23日、来年1月から事業を北欧と北欧以外の欧州の2つに分割することを明らかにした。欧州各国市場の先行き不透明感が強まっていることを踏まえた措置で、北欧以外の事業は一括ないし部分売却も視野に入れている。

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同社は2000年ごろから国外企業の積極的な買収に乗り出した。欧州電力市場の統合が進むと読んだためだ。だが、実際には各国当局の規制が依然として強く、ドイツでは原発廃止政策の結果、巨額損失の計上を余儀なくされた。

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同日発表した2013年6月中間決算の最終損益は170億6,400万クローナの赤字となり、前年同期の黒字(146億8,000万クローナ)から大幅に悪化した。電力需要の後退と再生可能エネルギー電力の増加を背景に発電所の収益見通しが悪化したことを受けて、297億クローナ(約35億ユーロ)の減損を計上したことが影響。営業損益(EBITベース)も前年同期の黒字(236億3,900万クローナ)から151億1,000万クローナの赤字へと転落した。売上高は869億2,500万クローナで、1.4%増加した。

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