EUウオッチャー

10年のユーロ圏財政赤字はGDP比6%、ギリシャなど目標超過

EU統計局ユーロスタットが4月26日発表した最新財政統計によると、2010年のユーロ圏17カ国の赤字は国内総生産(GDP)比6%となり、赤字幅は前年の6.3%から縮小したものの、EUの財政規律で上限となっている3%を大き […]

西欧労働市場、中東欧8カ国に全面開放

ドイツとオーストリアが1日、2004年にEUに新規加盟したポーランドなど中東欧8カ国の労働者への就労制限を撤廃した。これにより西欧のEU諸国がすべて、8カ国に労働市場を開放したことになる。 \ EUでは原則的に、加盟国が

英経済がプラス成長に転換、1-3月期GDPは0.5%増

英政府統計局は4月27日、今年1~3月期の実質国内総生産(GDP)が前期比で0.5%増加(速報値)したと発表した。昨年10-12月期にはマイナス成長となっていたが、今回の回復で景気の二番底は回避された。 \ 昨年12月の

対クロアチア加盟交渉、新たに2項目が完了

EU とクロアチアは4月19日に行った加盟交渉で、新たに「農業・農村開発」、「地域政策・構造改革支援の調整」2項目での交渉を完了した。これによりクロアチアは加盟交渉完了へ一歩前進した。 \ クロアチアはトルコと同時に20

ユーロ圏の物価上昇続く、4月インフレ率は2.8%

EU統計局ユーロスタットが4月29日発表したユーロ圏の同月の消費者物価指数上昇率(インフレ率、速報値)は前年同月比2.8%となり、前月の2.7%から0.1ポイント上昇した。これによりインフレ率は、欧州中央銀行(ECB)が

ユーロ圏失業率、3月も9.9%

EU統計局ユーロスタットが4月29日発表したユーロ圏の3月の失業率(速報値・季節調整済み)は9.9%となり、前月と同水準だった。これにより2カ月連続で10%を割り込んだ。(表参照) \ EU27カ国ベースの2月の失業率は

ユーロ圏景況感、4月も悪化

欧州委員会が4月29日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は106.2となり、前月の107.3から1.1ポイント低下した。景況感の悪化は2カ月連続。 \ ESI はEU内の企業経営者約13万人と約4

伊政府が原発再開計画を断念、日本の事故受け無期棚上げに

イタリア政府は19日、原子力発電所の再開計画を無期限に棚上げすることを決めた。福島第一原発の事故を受けて、原発推進に対する国民の反発が強まっており、6月半ばに予定されていた国民投票で反対が多数となる公算が大きいと判断した

韓国、EUとのFTA批准へ前進

EUと韓国の自由貿易協定(FTA)の批准手続きが大きく前進し、当初の予定通り7月1日の発効が確実となってきた。韓国議会の外交通商統一委員会が4月28日に批准案を承認したもので、本会議での採択を待つばかりとなっている。 \

3月のEU新車販売5%減、英・伊など低迷

欧州自動車工業会(ACEA)が4月19日発表したEU(マルタ、キプロスを除く25カ国)の3月の新車販売(登録)台数は155万8,915台となり、前年同月から5%減少した。前月は0.9%増と11カ月ぶりに上向いたが、再び減

ユーロ圏製造業の好調続く、2月新規受注は21%増

EU統計局ユーロスタットが4月27日発表した2月の製造業受注統計によると、ユーロ圏の新規受注は前年同月比21.3%増となり、前月に続いて20%を超える伸びを示した。とくに中間財、資本財が好調だった。(表参照) \ EU2

ユーロ圏建設業が復調、2月生産高は3.5%増

EU統計局ユーロスタットが4月19日発表したユーロ圏の2月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比3.5%増となり、7カ月ぶりに伸びを記録した。分野別では建設が3.6%増、土木が0.4%増だった。(表参照) \

CDSで競争法違反の疑い、EUが16金融機関を調査

欧州委員会は4月29日、欧米の16金融機関が国家や企業の信用リスクを売買するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場でEUの競争法に違反する行為を働いている疑いで、調査を開始したことを明らかにした。 \ 調査対象と

睡眠障害治療の後発薬めぐり調査、特許訴訟和解条件が焦点に

欧州委員会は4月28日、米製薬大手セファロンとイスラエルの後発医薬品大手テバが結んだ特許侵害訴訟の和解契約がEU競争法に抵触する可能性があるとして、両社に対する本格調査に着手したと発表した。欧州委はセファロンがテバに多額

バークレイズによるエッグのクレジットカード事業買収を承認

欧州委員会は4月18日、英大手銀行バークレイズが米シティグループからインターネット銀行エッグの英クレジットカード事業を買収する計画を承認したと発表した。買収対象事業が英国に限られており、欧州のクレジットカード市場の競争に

域内排出量取引、4カ月ぶり全面再開

欧州委員会は4月26日、サイバー攻撃を受けて今年1月19日から一部停止していたEU排出量取引(EU-ETS)を、5月4日午前から全面的に再開すると発表した。参加する30カ国すべてにおいて、約4カ月ぶりにシステムが再稼働す

フィリップスがテレビ事業売却へ、台湾TPVとの合弁に移管

電機大手のフィリップス(オランダ)は4月18日、世界最大のパソコン(PC)用ディスプレイメーカーである台湾の冠捷科技(TPV テクノロジー)にテレビ事業を売却すると発表した。共同で合弁会社を設立したうえで、TPVが70%

フィアット、クライスラーへの出資比率46%に

伊自動車大手フィアットは4月21日、米クライスラーへの出資比率を46%に拡大すると発表した。クライスラーの株式16%を8億8,900万ユーロで取得し、持ち株比率を30%から引き上げる。 \ フィアットは2009年にクライ

仏トタル、米太陽電池パネル大手を買収

仏石油大手トタルは4月28日、米太陽電池パネル大手のサンパワーを買収することで合意したと発表した。サンパワー発行済み株式の最大60%を公開買い付けで取得する。買収総額は最大13億8,000万ドルに上る。 \ サンパワーは

ノキアが7千人削減、「シンビアン」は外部に委託

携帯電話機世界最大手のノキア(フィンランド)は4月27日、従業員7,000人を削減すると発表した。スマートフォン市場での苦戦によりコスト削減を迫られたもので、2012年末までに実施する。 \ ノキアはデンマーク、フィンラ

スイス医療機器大手シンセス、米J&Jが買収

ヘルスケア用品大手の米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は4月27日、スイスの医療機器大手シンセスを買収することで合意したと発表した。買収総額は213億ドル。J&Jにとって過去最大の買収となる。

独仏テレコム、調達で提携

独通信最大手のドイツテレコムは4月18日、フランステレコムと調達分野で提携すると発表した。折半出資の合弁会社を第4四半期に設立。3年後に両社合わせて年最大13億ユーロのコストを削減する。新会社は両社の取締役会と独禁当局の

独企業景況感、2カ月連続で悪化

ドイツのIfo経済研究所が4月21日発表した同月のドイツ企業景況感指数は110.4となり、前月の111.1から0.7ポイント低下した。同指数の悪化は2カ月連続。日本の震災・原発事故や石油高、ユーロ加盟国の財政危機が影響。

Deutsche Bank(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は21億3,000万ユーロで、前年同期から20%増加。ポストバンク買収によりリテール銀行業務の収益が拡大したほか、資産管理部門が好調で、四半期ベースで2007年1-3月期に次

フォルクスワーゲン(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は17億1,000万ユーロで、前年同期の4億7,300万ユーロの3倍以上に増加。販売は西欧で低迷したが、中東欧、中国、インド、アルゼンチンなど新興市場で急増し、収益を押し上げ

ダイムラー(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は11億8,000万ユーロで、前年同期の6億1,200万ユーロから急増。高級車部門「メルセデス」の中国での販売が好調で、収益を大きく押し上げた。売上高は16.5%増の247億

SAP(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は4億300万ユーロで、前年同期から4.1%増加。売上高は21%増の30億ユーロと大幅に伸びたが、米サイベース買収のコストが膨らんで、小幅の増益にとどまった。 \

バークレイズ(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は10億1,000万ポンド(11億3,000万ユーロ)で、前年同期から5%減少。投資銀行部門バークレイズ・キャピタルが債券部門の不調で15%の減益となったことが響いた。 \

グラクソ・スミスクライン(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は15億2,500万ポンド(17億1,700万ユーロ)で、前年同期から14%増加。売上高は10%減の65億8,500万ポンドに縮小したが、資産売却益に支えられて増益を確保した

ソニー・エリクソン(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は1,100万ユーロで、前年同期から48%減少。販売低迷で出荷台数が23%落ち込んだ。売上高は18.5%減の11億5,000万ユーロ。 \

ロイヤル・ダッチ・シェル(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は87億8,000万ドルで、前年同期から60%増加。原油高に加え、多額の資産売却益を計上したほか、精製部門が好調で、大幅増益となった。売上高は28%増の1,099億ドル。 \

BP(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は71億2,400万ドルで、前年同期から17%増加。原油高が追い風になったほか、米メキシコ湾の原油流出事故の補償のため実施した資産売却の利益が収益を押し上げた。売上高は18%

テスコ(2011年2月26日通期決算)

2011年2月26日通期決算の純利益は26億6,000万ポンド(29億8,000万ポンド)で、前年同期から14%増加。アジア、欧州での販売が好調で収益が拡大した。 \

サノフィ・アベンティス(2011年1-3月期決算)

2010年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は12億ユーロで、前年同期から29%減少。インフルエンザ用ワクチンの販売減少、主要薬がジェネリック薬の攻勢で落ち込んだことが響いた。売上高は1.5%減の78億ユーロ。 \

フィアット(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算で3,700万ユーロの純利益を計上し、前年同期の赤字(2,100万ユーロ)から黒字に転換。傘下の「フェラーリ」など高級車の販売が好調だった。売上高は7.1%増の92億ユーロ。 \

バンコ・サンタンデール(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は21億1,000万ユーロで、前年同期から5%減少。中南米事業は好調だったが、スペインなど欧州事業が苦戦し、減益となった。不良債権増加も響いた。 \

フィリップス(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は1億3,700万ユーロで、前年同期から31.3%減少。医療機器、照明部門は好調だったが、テレビ部門が競争激化で1億600万ユーロの営業赤字を出し、収益を圧迫した。売上高は5

ボルボ(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は40億9,000万クローナ(4億5,900万ユーロ)で、前年同期の16億8,000万クローナから急増。欧州、北米を中心に大型トラックの需要が拡大し、収益を押し上げた。売上高

エリクソン(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は41億クローナ(4億6,000万ユーロ)で、前年同期から224%増加。北米、アジアを中心に通信会社のモバイル・ブロードバンド関連機器の需要が急増し、収益が拡大した。売上高は

エレクトロラックス(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は4億5,700万クローナ(5,112万ユーロ)で、前年同期から50%減少。クローナ高で海外事業の利益が目減りしたほか、原料価格の高騰が収益を圧迫した。売上高は6.7%減の2

ノキア(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は3億4,400万ユーロで、前年同期から1.4%減少。売上高は9.1%増の104億ユーロに伸びたが、競争激化でシェアが落ち込み、収益が小幅ながら悪化した。 \

UBS(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は18億1,000万スイスフラン(14億ユーロ)で、前年同期から18%減少。スイスフラン高で海外事業の利益が目減りしたことが響いた。ただ、富裕層向け資産管理部門で資金流入が拡

クレディ・スイス(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は11億4,000万スイスフラン(8億8,000万ユーロ)で、前年同期から45%減少。スイスフラン高で投資銀行部門の収益が目減りしたことが大きかった。 \

ノバルティス(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は27億7,000万ドルで、前年同期から6%減少。売上高は16%増の140億3,000万ドルに拡大したが、米眼科医療関連製品大手アルコンの完全子会社化に関連するコストが膨らみ

ASML(2011年1-3月期決算)

2011年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は3億9,500万ユーロで、前年同期の1億700万ユーロの3倍以上に増加。スマートフォンなどに使われる新型半導体の需要増大に伴い、受注が急増した。売上高は95%増の14億5,

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