2012/11/14

ポーランド

PGNiGが大幅増益を予告、ガス調達価格引下げで

この記事の要約

ポーランド最大のガス会社で国営のPGNiGは6日、ガスプロムからの調達価格低下により、今年の営業利益(EBITDA)が少なくとも25億ズロチ(7億7,600万米ドル)増加するとの見通しを示した。来年初めからのガス料金引き […]

ポーランド最大のガス会社で国営のPGNiGは6日、ガスプロムからの調達価格低下により、今年の営業利益(EBITDA)が少なくとも25億ズロチ(7億7,600万米ドル)増加するとの見通しを示した。来年初めからのガス料金引き下げに向けて、監督当局に許可申請する計画だ。

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ガスプロムはPGNiGへの供給価格に市場価格の動きを反映させることに合意。2011年にさかのぼって取引価格を見直すことを約束した。

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ベルギーKBC証券のアナリスト、ペーテル・チャサル氏は、両社の合意が大変有意義であると評価し、監督当局がエネルギー価格を大幅に引き下げるとの見通しを示した。

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PGNiGの最終損失は今年第2四半期に3億1,400万ズロチとなり、前年同期の2,000万ズロチから大幅に膨らんだ。その背景には調達価格の上昇があった。

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ガスプロムは欧州顧客と長期供給契約を結び、ガス価格を石油価格に連動させている。また、顧客に一定量のガス調達を義務付け、仮に輸入しなくても代価支払いを求めている。

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しかし、最近は液化天然ガス(LNG)やシェールガスの利用でガスの市場取引価格が低下し、顧客が価格引下げを求めて仲裁裁判所に調停を申請するケースが相次いだ。PGNiGも今年2月に調停申請手続きを行っていた。

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(1PLN=24.17JPY)

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