ウクライナの石炭・コークス生産大手、コールエナジーが国内東部にある二つの炭鉱の生産設備刷新プロジェクトに、欧州復興開発銀行(EBRD)から最高7,000万米ドルの融資を受ける。プロジェクトは全社的近代化計画の一環で実施され、生産性および環境性の向上を図るとともに、安全性に関して国内石炭産業で模範的な施設となることを目指す。
\融資期間は7年間で、当初3年間の貸出金利は6カ月物LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)プラス5.85%。融資額は均等に2回に分けて供与され、初回融資は廃棄石炭リサイクリングと石炭加工施設の設置および運転資金に、2回目はエネルギー効率化、炭鉱の環境衛生と安全性への措置などに投入される予定だ。
\コールエナジーは持続可能な事業発展を目標に掲げ、11月初めに先端技術を投入した廃棄石炭リサイクリング施設を同社として初めて稼働させた。近代化措置により資金調達コストを含めてコスト削減を図り、需要が拡大しているボイラー用一般炭の生産能力向上も狙っている。
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