中東欧エネルギー業界の動き

シェル、ブルガリアの石油・ガス鉱区開発で調印

ブルガリア政府は2月23日、英蘭石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルと黒海沖の石油・ガス鉱区の開発に関する契約に調印した。対象となるのは、シェルが競争入札を通じて期間5年の開発権を取得した東北部シリストラ沖の1~14鉱区( […]

トルコ複合大手のサバンジ、エネルギー事業に大型投資

トルコの複合企業サバンジ・ホールディング(Sabanci)は2月29日、今年の投資額が過去最大の50億リラ(17億米ドル)に達する見通しだと発表した。主にエネルギー事業に投じ、グループの成長を図る。 投資予定額には企業買

アルバニア―マケドニア間送電線整備に融資=EBRD

欧州復興開発銀行(EBRD)は2月22日、アルバニアとマケドニアを結ぶ基幹系送電線の整備計画などに関連し、両国へ1,200万ユーロを融資すると発表した。西バルカン諸国間の送電網を結合し、安定供給と市場統合を目指す欧州連合

ガスプロム、トルコ企業とガス供給条件の交渉継続

ロシア国営ガス会社のガスプロムは2月25日、同国タス通信に対し、トルコの民間ガス事業者と供給契約の見直し交渉を継続していることを明らかにした。同社は今年に入り、2015年1月以来適用されてきたトルコの民間ガス事業者6社へ

欧州委が包括的エネ安保法案を発表、天然ガス確保を主眼に

欧州委員会は16日、確実で安定したエネルギー供給をEU全体で確保するための包括的なエネルギー安全保障に関する法案を発表した。国境をまたいだエネルギー供給網の整備、エネルギー資源や供給ルートの多様化、再生可能エネルギーを含

ハンガリー、有料駐車場に充電スタンド設置を義務付け

ハンガリー政府は9日、有料駐車場に電気自動車(EV)向け充電スタンドの設置を義務付けると発表した。EV普及を狙ったインフラ整備計画の一環で、既存の駐車場は来年1月から駐車スペース100台につき1基以上、2019年から2基

ハンガリー、ヨルダンと貿易分野などで提携

ハンガリーのサボー副外務貿易相は10日、ヨルダンの首都アンマンで開かれた両国の第2回合同経済委員会で、貿易、建設、農業、環境保護、観光などの分野での提携について大筋合意した。サボー副大臣は、両国の貿易高が現状は4,000

スロバキアのプラント大手SES、キューバに発電施設を設置

スロバキアのエネルギープラント企業SESトルマチェ(SES Tlmace)は、キューバの国営電力大手ウニオン・エレクトリカ子会社のエネルゴインポルトから火力発電所の設備更新プロジェクトを受注した。国営TASR通信が9日報

モンテネグロのオフショア開発権、伊と露の企業連合が取得

モンテネグロ政府は先ごろ、同国海域の石油資源の採掘利権を伊石油・ガス大手エニ(Eni)とロシアの天然ガス会社ノヴァテク(Novatek)による企業連合に譲渡することを承認した。議会の承認を得た後、両社は年内に開発プロジェ

墺OMV、トルコ子会社売却へ

オーストリアの石油大手OMVは12日、トルコの石油製品販売子会社ペトロール・オフィシ(Petrol Ofisi)を売却する計画を発表した。「下流事業の再編と上流事業への集中」を掲げるグループ戦略に沿うもので、株式の最大1

ルクオイル、中東欧3国の給油所を売却

ロシアの石油大手ルクオイルは5日、ポーランド、リトアニア、ラトビアで展開する約230カ所の給油所をオーストリアのAMICエナジー・マネジメントに売却することで合意したと発表した。欧州小売事業を合理化するグループの方針に基

イスラエル、トルコへのガスパイプラインを検討

イスラエルのユヴァル・ステイニッツ・エネルギー相は7日、トルコとの関係が改善すれば、天然ガスを同国に輸出することも考えられるとの見解を示した。自国とトルコを結ぶパイプラインを新設することで、トルコ経由でギリシャに供給でき

ロシアのルクオイル、中東欧3国のガソリンスタンドを売却

ロシアの石油大手ルクオイル(Lukoil)は5日、ポーランド、リトアニア、ラトビアのガソリンスタンド230店舗あまりを、オーストリアのAMICエナジー・マネジメントに売却することで合意したと発表した。欧州小売事業を合理化

ハンガリー、クロアチアとの戦略的協力関係強化へ

ハンガリーのシーヤールト外務貿易相は2日、クロアチアとの戦略的協力関係を強化する意向を明らかにした。両国間の鉄道網や自動車道の整備、クロアチアにおける液化天然ガス(LNG)ターミナル建設に加え、両国のエネルギー企業MOL

チェコ、イランと原子力安全分野で協力へ

チェコ原子力安全局(SUJB)のドラボヴァ局長は3日、イラン原子力庁(AEOI)のアリアクバール・サレヒ長官と近日中に会談する計画であることを明らかにした。原子力の安全分野での提携強化が目的となる。 ドラボヴァ局長による

ノルウェー国営電力、トルコ水力発電プロジェクトを中断

ノルウェー国営電力大手のスタットクラフトは4日、トルコ南東部のチェテイン水力発電所の建設プロジェクトを中断すると発表した。現地ではトルコ軍とクルド労働者党(PKK)の戦闘が激化しており、リスクが大きいと判断した。 ボタン

加資源開発大手ペトロマナス、アルバニア資産をシェルに売却

カナダの石油ガス開発大手ペトロマナス・エナジーは1日、アルバニアの資産を提携先である英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル傘下のシェル・アップストリーム・アルバニアに売却することで合意したと発表した。先ごろまとめた新たな長期事業戦

中国企業連合、ボスニアに風力発電所を設置

中国機械設備進出口(CMEC)と中国アフリカ投資発展会社(CAIDC)の企業連合は先ごろ、ボスニアの現地企業グラディナと風力発電所の設置に関し、基本合意書に調印した。ボスニア西部のトミスラフグラードに総出力112メガワッ

リンデ―ガスプロムから受注、極東にプラント建設へ―

工業ガス大手の独リンデ(ミュンヘン)は21日、ロシアの天然ガス大手ガスプロムから大型受注を獲得したと発表した。ロシア極東地域に世界最大級のガス処理プラントを建設する。取引金額は非公開。両社はまた、天然ガスのバリューチェー

ポーランド国営石油会社、ノルウェー海域で新たに4権益取得

ポーランド国営天然ガス・石油会社PGNiGは20日、ノルウェー海域で新たに4区の石油ガス開発権益を取得したと発表した。同社がノルウェー大陸棚に保有する権益は今回取得分を合わせて19に拡大した。今後もさらに同国での開発事業

GE、ハンガリー原発拡張計画に参加か

米ゼネラル・エレクトリック(GE)は19日、ハンガリーのパクシュ原発の拡張計画への参加を検討していることを明らかにした。タービン建屋と発電機を供給する内容で、事業規模は150億ドルに上る見通しだ。 同社は昨年11月に仏重

仏電力公社、ポーランド資産売却へ

仏電力最大手のフランス電力公社(EDF)がポーランドの石炭火力発電所の売却を検討している。現地紙プルスビズネスが13日、消息筋の情報として伝えたもので、推定売却額は20億ズロチ(約4億5,800万ユーロ)。EDFは売却益

ロシア政府、ロスネフチ株の部分売却を検討

ロシア政府が石油最大手ロスネフチの部分民営化を検討している。主要財源である石油関連の税収が原油安で落ち込んでいるためで、政府が保有する株式69.5%のうち19.5%を売却する。シルアノフ財務相が16日、国営放送「ロシア1

ガスプロム、15年1-9月期は36%増益

ロシア国営ガス会社のガスプロムが15日発表した2015年1~9月期決算の純利益は8,395億2,100万ルーブル(約100億9,000万ユーロ)となり、前年同期から36.53%増加した。ルーブル安が輸出の追い風となり、収

サウス・ストリーム復活か、ロシアとブルガリアが会合へ

ロシア産天然ガスを南東欧へ輸送するパイプライン敷設計画「サウス・ストリーム」が息を吹き返す可能性が浮上している。ロシアが進める他のパイプライン計画が行き詰まりをみせているためで、同国の要請を受けたブルガリア政府も協議に応

ハンガリーMOL、イラク開発事業を中止

ハンガリー石油大手のMOLは11日、イラク北部クルド自治区のアクリ・ビジェール(Akri-Bijeel)鉱区における開発事業から撤退したと発表した。昨年9月の調査報告書で可採埋蔵量が従来の推定を下回ることが判明し、採算の

地熱タービンの伊エクセルギー、トルコ事業が好調

伊エンジニアリング大手のエクセルギー(Exergy、マッカフェッリ・グループ)がトルコの地熱発電設備市場での地歩を固めつつある。2014年秋にイズミルのタービン製造工場を稼働し、現在では地熱を利用した熱電併給プラント(C

伊エネル、スロバキア電力をチェコ企業に売却

伊エネルギー大手エネルは12月18日、保有するスロバキア電力(SE)の株式66%をチェコ産業持ち株会社EPHに7億5,000万ユーロで売却することを明らかにした。33%ずつ、2回に分けて譲渡する。 すでにクリスマス前に3

マレーシア国営電力会社、トルコのガマ・エネルギー買収

マレーシアの国営電力会社テナガ・ナショナル(TNB)は12月14日、トルコのエネルギー企業ガマ・エネルギーの株式30%を2億4,300万ドルで取得したと発表した。TNBはガマ・エネルギーの取締役会に自社の人材を送り込むと

ロスアトム、バングラデシュ原発プロジェクトを受注

バングラデシュの原子力委員会は12月25日、ロシア国営原子力会社ロスアトムと原子力発電所建設プロジェクトの発注契約を交わした。ロイター通信がバングラデシュ政府高官の談話として報じた。投資総額は126億5,000万米ドル。

天然ガス輸送の国際ハブ基地整備に意欲=ブルガリア首相

ブルガリアのボイコ・ボリソフ首相は1月4日、現地テレビ局のインタビューで、黒海沿岸のヴァルナ近郊に天然ガスの国際輸送基地を整備する考えを改めて強調した。ロシア産ガスを南東欧向けに輸送する「トルコ・ストリーム」プロジェクト

ポーランド石油大手ロトス、ノルウェー領北海の資産買収

ポーランド石油2位のロトスは1月4日、米エクソンモービルからノルウェー領北海のスレイプニル油田の権益を1億6,000万米ドルで買収する手続きを完了したと発表した。昨年10月の契約に基づく。取得した鉱区の1つについては、ノ

ブルガリア―ギリシャ天然ガスパイプライン着工へ

ブルガリア国営のブルガリア・エナジー・ホールディングス(BEH)とギリシャ・ガス公社DEPA、伊エディソンの合弁会社ポセイドンは10日、ブルガリアとギリシャを結ぶ天然ガスパイプライン「ギリシャ・ブルガリア連絡パイプライン

中東欧7カ国、ノルド・ストリーム拡張計画に異議

ロシアとドイツを結ぶバルト海天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム」の拡張計画に、中東欧諸国が強く反対している。ロシア資源への依存縮小を目指す欧州エネルギー戦略に反するほか、欧州向けガスの経由国の利益を損なうという主張

ロシアの対トルコ制裁、農産物など17品目対象に

ロシア政府は1日、トルコによるロシア機撃墜に対する制裁措置として決めたトルコ製品輸入禁止の対象品目のリストを発表した。農産物を中心とする17品目が対象で、来年1月1日から実施する。 輸入禁止の対象となるのはトマト、キュウ

ポーランド、香港企業と共同でシリコン太陽電池生産へ

ポーランドの産業研究開発センター(CBRTP)は先ごろ、香港の陽光能源(ソーラーギガ)と共同で欧州初のシリコン太陽電池工場を開設すると発表した。投資規模は1億2,000万ズロチ(2,780万ユーロ)。2017年夏に量産を

トルコ、再可エネ事業への優遇措置拡大

トルコ議会は先ごろ、再生可能エネルギーに対する投資拡大を目的とする新たな法案を採択した。再可エネ用設備に対する投資を「優先投資」と見なし、付加価値税(VAT)や関税の免除、税額控除、利子補給などの優遇措置を適用する。一連

スタトイル、アドリア海横断パイプラインから撤退

ノルウェーの国営石油会社スタトイルは1日、アドリア海横断パイプライン(TAP)プロジェクトからの撤退を明らかにした。同社が保有する特定目的会社の株式20%をイタリアのガス会社スナムに1億3,000万ユーロで売却する。 T

ガスプロム、ウクライナ向けガス供給を停止

ロシア国営ガス会社ガスプロム(Gazprom)は11月25日、ウクライナへの天然ガス供給を停止した。ウクライナの国営ガス会社ナフトガス(Naftogas)が、新規供給分の代金を前払いしていないというのが理由。ガスプロムの

新パイプラインを整備、墺・ハンガリー・ルーマニアが共同で

ハンガリー、ルーマニア、オーストリアの3国が共同で、ハンガリーにガスパイプラインを整備する計画だ。欧州連合(EU)が計画する域内エネルギー運輸インフラ整備の一環で、ハンガリー中部ケチュケメート近郊のヴァーロシュフェルド(

ロシア、エジプト初の原発建設へ

ロシア国営原子力企業ロスアトム(Rosatom)とエジプト政府は19日、エジプト初の原子力発電所を建設する契約を締結した。地中海沿岸のダバーに出力1,200メガワットの原発4基を設置する。調印式にはエジプトのシシ大統領、

ルーマニア石油大手OMVペトロム、R&Dセンターを刷新

墺石油大手OMVのルーマニア子会社であるOMVペトロム(OMV Petrom)は18日、南部クンピナにある調査・技術設計研究所(ICPT)の設備を刷新したと発表した。新たに採掘物サンプルの貯蔵施設を設けたほか、研究施設を

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