ドイツ化学・薬品業界の動き

ヘンケル―ヘアケアブランドをP&Gから取得―

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)は3日、消費財大手の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)から低価格帯のヘアケアブランドを取得することで合意したと発表した。新興国事業を強化する考え。買収金額は公表し […]

エボニック―食品添加剤メーカーを買収―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は3日、アントシアニン含有の食品添加剤を製造するノルウェー企業サンドネス(Sandnes)を同国企業バイオリンク(Biolink)から買収したと発表した。エボニックは同社の買収により

メルク―売上・営業益が過去最高に―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)が8日発表した2015年12月期決算の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)は前期比7.1%増の36億2,980万ユーロとなり、過去最高を記録した。米試薬大手シグマ・アルドリ

ベーリンガー・インゲルハイム―免疫治療薬で提携―

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは7日、免疫治療薬の開発・販売で米同業アッヴィと提携すると発表した。ベーリンガーは免疫治療を重点開発分野と位置づけているものの、同分野の製品を市場投入した経験がないため、免疫治療薬

バイエル―抗うつ剤が供給不足に―

独製薬大手バイエル(レバークーゼン)が製造する抗うつ剤の処方薬「ライフ900(Laif 900)」で供給不足が発生している。植物由来の原料を十分に確保できないためで、広報担当者は「その種の原料の質には波がある」と原因を説

独化学業界、16年売上予測引き下げ

独化学工業会(VCI)は2日、独業界売上高(製薬を含む)が今年は1,910億ユーロとなり、前年比で0.5%増加するとの予測を発表した。これまでは1.5%の増加を見込んでいたが、昨年第4四半期の景気の冷え込みを受けて、下方

尿から農薬検出、ドイツ人ほぼ全員が該当

ドイツで生活する市民の尿にはほぼ例外なく、発がん性の疑いが持たれている農薬、「グリフォサート」が含まれていることが、緑の党系のハインリヒ・ベル財団が4日公開した調査結果で分かった。グリフォサートをめぐってはビールに高濃度

SGL

炭素製品大手の独SGLは2月25日、2015年12月期の純損失が前期の2億4,700万ユーロから2億7,500万~2億9,500万ユーロに膨らむ見通しだと発表した。黒鉛電極価格の低迷を受けて当該事業の設備と無形資産で約7

製紙業界生産量0.3%増に、包装・衛生紙がけん引

ドイツ製紙事業者連盟(VDP)が2月23日発表した2015年の国内業界生産量は前年比0.3%増の2,260万トンとわずかながら増加した。包装用紙と衛生用紙がそれぞれ1.2%、1.5%増えて全体をけん引。印刷・情報用紙は0

BASF―GM作物の研究開発を集約―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は2月25日、遺伝子組み換え(GM)作物分野の研究開発対象を絞り込むと発表した。同社が進める事業見直しの一環と説明している。農業化学市場の低迷と関係があるかどうかは明らかに

バイエル―製薬事業けん引、2ケタ台の増収増益に―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)が2月25日発表した2015年12月期決算の営業利益(EBITDA、特別項目を除く)は前期比18.2%増の102億6,600万ユーロと大幅に拡大した。ユーロ安ドル高が追い風とな

フレゼニウス―ユーロ安が追い風に―

総合医療大手の独フレゼニウス(バート・ホンブルク)が2月24日発表した2015年12月期決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は前期比25%増の39億5,800万ユーロへと拡大した。点滴子会社カービと病院子会社ヘリオ

ヘンケル―売上・利益記録更新―

洗剤・接着剤大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)が2月25日発表した2015年12月期の売上高は前期比10.1%増の180億8,900万ユーロとなり、過去最高を更新した。ユーロ安が最大の増収要因で、為替と買収・売却の影響

BASF―工業用塗料事業売却で基本合意―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は17日、工業用塗料事業を蘭同業アクゾノーベルに売却することで基本合意したと発表した。取引金額は4億7,500万ユーロ。従業員代表との協議と当局の承認を経て売却手続きを年末

バイヤスドルフ―買収を視野に―

化学大手の独バイヤスドルフ(ハンブルク)は17日の決算発表で、買収を活用して事業を拡大していく考えを明らかにした。手元資金は約30億ユーロに上っており、適切な対象があれば獲得したいとしている。ただシュテファン・ハイデンラ

米集団訴訟で人工透析のFMCが和解、2.5億ドル支払いへ

人工透析大手の独フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC)は17日、同社製透析液をめぐる米国の集団訴訟で原告側と和解合意したと発表した。原告の97%以上が7月までに同意すれば、同社は8月に総額2億5,000万ドルを支払う。

バイエル―精密農業の新興企業買収―

化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は15日、精密農業分野の独新興企業プロプラント・ゲゼルシャフト・フュー・アグラール・ウント・ウンヴェルトインフォマティクを買収したと発表した。農業デジタル化事業を強化することが狙い。

BASF―工業用塗料事業をアクゾに売却の方向―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が工業用塗料事業を蘭同業アクゾノーベルに売却する方向で交渉していることが11日、明らかになった。BASFは事業の選別に取り組んでおり、その一環として同事業を放出する。ブルー

ランクセス―サウジアラムコとの合弁、4月立ち上げに―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は10日、合成ゴム事業をサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコとの合弁に切り替える計画が関連国の独禁当局からすべて承認されたと発表した。両社はこれを受けて新会社を4月1日付で設立する。

フレゼニウス・メディカル・ケア―日本で買収か―

独フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホンブルク)が日本の大手人工透析病院を買収したもようだ。ライス・パウエル社長の発言として『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙が報じた

樹脂加工業界で売上記録更新

独樹脂加工業界全国連盟(GKV)が10日発表した2015年の独業界売上高は前年比1.3%増の598億ユーロとなり、これまでに引き続き過去最高を更新した。包装材と自動車・機械・電気製品用部品がそれぞれ2.7%、2.5%増え

レジ袋が4月から有料化、小売業界団体が環境省と合意

独小売業中央連盟(HDE)は9日、樹脂製レジ袋を有料化することで連邦環境省と合意したと発表した。欧州連合(EU)のレジ袋削減方針を受けた措置で、4月から実施する。 EUではレジ袋削減に向けた指令が昨年3月に成立した。レジ

BASF―18%の営業減益に、石油安響く―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は1月27日、2015年12月期の営業利益(EBIT)が62億ユーロとなり、前期実績を18%下回るとの見通しを明らかにした。石油、天然ガス価格の大幅下落が最大の減益要因。売

BASF―美肌成分を共同開発へ、線維芽細胞に焦点―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は21日、仏バイオ企業CYTOOと提携すると発表した。肌の張り・弾力を高める化粧品用の成分を共同開発する。 肌は加齢とともに張りや弾力が失われていく。張りや弾力のもととなる

エボニック―インプラントのスタートアップ企業に出資―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は21日、インプラントのスタートアップ企業SYNOSTEに資本参加すると発表した。出資額は百万ユーロのケタ台で、出資比率は50%未満。エボニックは医療器具分野を成長事業と位置づけてお

ランクセス―買収を検討―

化学大手の独ランクセス(ケルン)が買収を検討している。事業の多角化を推し進め、景気変動の影響を緩和できる経営体制を構築することが狙い。合成ゴム事業の合弁化で得られる資金を買収に投じる意向だ。マティアス・ツァッハルト社長が

バイヤスドルフ―増収確保―

化学大手の独バイヤスドルフ(ハンブルク)が14日発表した2015年12月期の暫定売上高は66億8,600万ユーロで、前期を6.4%上回った。下半期が特に好調だった。買収と為替の影響を除いた実質の売上高は3.0%増。売上高

製鉄所の排ガスから化学品を生産へ

製鉄所の排ガスから有用な化学品を生産する技術の開発に、鉄鋼大手の独ティッセンクルップなどが取り組んでいる。ラインホルト・アハツ取締役(技術担当)への取材などをもとに15日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたとこ

ブレイン―IPOを計画―

産業用バイオテクノロジー企業の独ブレイン(ツヴィンゲンベルク)は5日、新規株式公開(IPO)方針を発表した。市場資金を調達して開発中の製品の市場投入を加速する考え。ユルゲン・エック社長は『フランクフルター・アルゲマイネ』

ポーランド自動車部品のイゾブロク、BASFに大型発注

ポーランド自動車部品製造のイゾブロク(Izo-Blok)は6日、独化学大手BASFに発泡ポリプロピレン(EPP)を大量発注したことを明らかにした。取引規模は2,625万ユーロ。今年から2018年にかけて調達する。 イゾブ

バイエル―ゲノム編集で合弁―

製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)は12月21日、スイスのバイオ新興企業クリスパー・セラピューティクスと提携すると発表した。折半出資の合弁会社をロンドンに設立するほか、クリスパー・セラピューティクスに3,500万ドル

ベーリンガー・インゲルハイム―バイオ医薬品工場を新設―

独製薬2位のベーリンガー・インゲルハイムは12月22日、オーストリアの首都ウィーンにバイオ医薬品の生産拠点を設置すると発表した。自社製品と受託製造製品の増加を見据えた措置で、2021年から操業を開始する予定だ。 細胞培養

メディジーン―がん免疫治療事業を大幅強化―

独バイオ企業メディジーン(マルティンスリート)は12月18日、がん免疫治療事業の大幅強化方針を明らかにした。その一環で乳がん治療薬「Endotag」の権利を台湾の提携先企業Syncoreに譲渡。売却益を同事業の強化に充て

住友化学

住友化学は12月21日、新たな化学品安全性評価システムの構築に向けて独化学大手BASFと共同研究を開始することで合意したと発表した。安全な化学品の提供と動物試験を削減するシステムの構築を目指す。背景には近年、◇農薬や医薬

サノフィとベーリンガー、事業交換で協議

欧州製薬大手の仏サノフィと独ベーリンガーインゲルハイムは12月15日、事業交換に向けた交渉を行っていることを明らかにした。それぞれが強みを持つ分野を強化するための事業再編が目的で、サノフィの動物用医薬品事業、ベーリンガー

メルク―電子素材のスタートアップ買収―

化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は14日、電子素材の開発を手がける米スタートアップ企業、オーメット・サーキットへの出資比率を引き上げ完全子会社化したと発表した。半導体向け素材事業を強化することが狙い。買収金額は公表

ベーリンガー―サノフィと資産交換、動物薬事業を取得へ―

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは15日、仏同業サノフィと資産交換することで合意したと発表した。自社の一般医薬品(OTC)事業を譲渡してサノフィの動物薬事業(メリアル)を取得。動物薬事業の売上高を約38億ユーロに

テバ―独ウルムに巨額投資―

後発医薬品世界最大手のテバ(イスラエルのペタク・チクヴァ)は9日、独子会社ラティオファームのウルム本社工場にバイオ医薬品の生産施設を設置すると発表した。投資額は1億ユーロのケタ台の後半で、テバが行う個々の投資では過去最大

BASF

化学大手の独BASFは9日、合成繊維マス染色用のマスターバッチを製造する伊子会社マジェンタ・マスター・ファイバーズを特殊ポリマー製造の米ポリワンに売却することで合意したと発表した。合成繊維用マスターバッチ事業は中核事業に

独化学業界、来年は売上成長率1.5%見込む

独化学工業会(VCI)は9日、同国の化学・製薬業界の売上高が来年は前年比1.5%増の1,936億ユーロに拡大するとの予測を発表した。国外市場がけん引車になるとみている。国内の業界生産高は1.5%増、出荷価格は横ばいを見込

リンデ―17年業績目標を撤回―

工業ガス大手の独リンデ(ミュンヘン)は11月30日、2017年の使用資本利益率(ROCE)で11~12%を達成するとした目標を取り下げた。同目標を設定した14年10月に比べ事業を取り巻く環境が大幅に悪化したためで、17年

リンデ―米医療ガス会社を買収―

工業ガス大手の独リンデ(ミュンヘン)は7日、米国の医療ガス供給会社アメリカン・ホームペイシェントを買収すると発表した。同国事業を強化することが狙い。買収金額は明らかにしていない。クロージングは来年第1四半期を見込む。 ア

メルク―抗がん剤の認可申請を断念―

製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は7日、抗がん剤「エボホスファミド(Evofosfamide)」の認可申請を断念すると発表した。治験の結果が思わしくなかったためで、同薬に投入予定だった資金を他の抗がん剤や免疫疾患治

アーマセル―投資会社ブラックストーンなどが買収―

米投資会社ブラックストーンとデンマーク同業のKIRKBIは11月30日、ルクセンブルクに本社を置くドイツ系の断熱材メーカー、アーマセルを英投資会社チャーターハウスから買収すると発表した。チャーターハウスは2年前にアーマセ

ファイザー

製薬大手の米ファイザーは基礎研究と前臨床研究を手がけるセンターのドイツ開設計画を凍結した。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたもので、凍結の理由は明らかにされていない。同社のドイツでの研究開発はこれまで、臨床試験

メルク―シグマ・アルドリッチの買収手続き完了―

化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は18日、ライフサイエンス大手の米シグマ・アルドリッチを同日付で買収すると発表した。欧州連合(EU)の欧州委員会から買収計画への許可が下りすべての独禁審査が終了したため。同買収により

メルク

製薬・化学大手の独メルクは20日、アフリカ事業の売上高を2020年までの5年間で15年の2億ユーロ(見通し)から5億ユーロに拡大する計画を発表した。アフリカは人口成長率が最も高く中間層も急速に増えていることから、同社は販

メルク―業績予測引き上げ―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は12日の決算発表で、2015年12月期の業績見通しを引き上げた。米ライフサイエンス大手シグマ・アルドリッチの買収手続きを近日中に終了し決算に組み込むためで、売上高を従来予測の

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