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2015/12/16

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ベーリンガー―サノフィと資産交換、動物薬事業を取得へ―

この記事の要約

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは15日、仏同業サノフィと資産交換することで合意したと発表した。自社の一般医薬品(OTC)事業を譲渡してサノフィの動物薬事業(メリアル)を取得。動物薬事業の売上高を約38億ユーロに […]

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは15日、仏同業サノフィと資産交換することで合意したと発表した。自社の一般医薬品(OTC)事業を譲渡してサノフィの動物薬事業(メリアル)を取得。動物薬事業の売上高を約38億ユーロに拡大し、米ゾエティスに次ぐ動物薬の世界2位メーカーに浮上する。

ベーリンガーのOTC薬事業を67億ユーロ、サノフィの動物薬事業を114億ユーロと評価して資産交換を実施する。このため、ベーリンガーは差額の47億ユーロをサノフィに現金で支払う。ベーリンガーの中国OTC薬事業は取引の対象となっていない。

動物薬市場は将来性が高いと目されている。先進国でペット向けの支出が増えているうえ、新興諸国でも食肉需要の増加を背景に家畜の飼育規模が拡大しているためだ。動物薬には薬価規制がないこともプラス材料となる。

ベーリンガーは2009年にも、米ワイスの動物薬子会社フォート・ダッジ・アニマル・ヘルスから事業を部分買収した。

サノフィは今回の取引によりOTC薬事業の売上高を35億ユーロから51億ユーロへと拡大。英グラクソ・スミスクライン、独バイエルを抜いて同分野の最大手となる見通しだ。

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