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2012/12/7

総合 – 自動車産業ニュース

交通輸送、環境と健康に依然悪影響=欧州環境庁報告書

この記事の要約

欧州環境庁(EEA)は11月27日に発表した報告書の中で、欧州では交通輸送が環境や健康に悪影響を及ぼしているとの認識を示し、各国に対して事態の改善に向けた努力を一段と強めるよう求めた。\ EEAは、欧州では過去2年間に大 […]

欧州環境庁(EEA)は11月27日に発表した報告書の中で、欧州では交通輸送が環境や健康に悪影響を及ぼしているとの認識を示し、各国に対して事態の改善に向けた努力を一段と強めるよう求めた。

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EEAは、欧州では過去2年間に大気汚染が一定の改善を見せたものの、多くの地域で依然として大きな問題となっていると指摘。ユーロ排ガス規制は、全般的な大気の質の改善にかなりの効果をあげた一方で、二酸化窒素(NO2)の削減には十分な効果を表さなかったと批判した。また、NO2の排出が減らない最大の理由として貨物輸送の増加を挙げるとともに、1990年以降に様々な環境対策がとられたにもかかわらず、酸性雨の原因となる硫黄酸化物の排出は14%しか減少していないことを明らかにした。

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EEAのマックグレード長官は、「温室効果ガス、大気汚染、騒音など交通輸送が環境に与える負の影響を軽減する一方でモビリティの利点を確保することは、21世紀最大の課題のひとつだ。欧州は電気モビリティの技術革新への取り組みを強化することで、世界をリードすることができる」とコメントした。

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