EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の8月の失業率（速報値・季節調整済み）は10.1％となり、前月（速報値の10％から10.1％に改定）と同水準だった。ユーロ圏経済は4－6月期に予想を上回る前期比1％の成長を記録したが、世界経済の減速懸念などから今年下期の成長は鈍化すると目されており、企業が雇用を手控えているようだ。（表参照）
\失業率は4カ月連続でユーロ導入後の最高水準に高止まりしている。EU27カ国ベースの失業率は9.6％で、こちらも前月から横ばい。主要国ではドイツ、イタリアが前月から低下したが、フランス、スペインで悪化した。
\同月の失業者数は、EUが前月から6万8,000人減、ユーロ圏が同2万人減となったが、雇用状況の改善ではなく季節的要因によるものとみられている。
\
