2013/12/16

欧州ビジネスウオッチ

フィンランドのフォータム、国内送電部門を売却

この記事の要約

フィンランドのエネルギー大手フォータムは12日、国内の送電部門を豪州、カナダのインフラ投資会社が率いるコンソーシアム(企業連合)に売却することで合意したと発表した。売却額は25億5,000万ユーロ。2014年3月末までの […]

フィンランドのエネルギー大手フォータムは12日、国内の送電部門を豪州、カナダのインフラ投資会社が率いるコンソーシアム(企業連合)に売却することで合意したと発表した。売却額は25億5,000万ユーロ。2014年3月末までの売却手続き完了を目指す。

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同部門を買収するのは、豪コモンウェルス銀行傘下のファースト・ステート・インベストメンツ、カナダのオンタリオ州教職員年金基金(OMER)傘下のボレアリス・インフラストラクチャー、フィンランドの年金基金である地方自治体年金基金(KEVA)、ローカル・タピオラの4グループによるコンソーシアムのスオミ・パワー・ネットワークス。出資比率はファースト・ステートとボレアリスが各40%、KEVAが12.5%、ローカル・タピオラが7.5%となっている。

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フォータムのフィンランド送電部門は、国内電力需要の20%を賄っている。フィンランドのほかスウェーデン、ノルウェー、ポーランド、ロシア、バルト3国で事業を展開する同社は1月、エネルギー生産部門に経営資源を集中するため、送電事業から撤退する意向を表明。フィンランド送電部門を9月に売りに出していた。同社は今後、スウェーデン、ノルウェーの送電事業も売却する予定。

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