欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/6/22

西欧

工作機械の独MAG、台湾企業が買収

この記事の要約

台湾の大手機械メーカー、友嘉実業グループ(FFG)は17日、工作機械製造の独MAGを買収することで基本合意したと発表した。自動車産業向け事業と欧州事業を強化する狙い。取引金額は公表しないことで合意した。10月までの買収手 […]

台湾の大手機械メーカー、友嘉実業グループ(FFG)は17日、工作機械製造の独MAGを買収することで基本合意したと発表した。自動車産業向け事業と欧州事業を強化する狙い。取引金額は公表しないことで合意した。10月までの買収手続き完了を目指す。

MAGは米国人投資家モー・メイダー氏が複数の買収を通して2005年に設立した工作機械製造グループ。当初は米国、欧州の2部門で構成されていたが、米国部門は12年に仏フィブグループが取得した。

欧州部門のMAGは自動車向け事業に強みを持ち、世界の自動車メーカーが使うカムシャフトの3分の1、ボンネットとシリンダーヘッドの5分の1は同社製の機械で製造されているという。ドイツ、ハンガリー、中国、米国、インドに計7工場を持ち、昨年の売上高は4億7,400万ユーロに上る。FFGの傘下に入ることで、アジア事業を強化できるほか、調達・製造・技術面でシナジー効果を期待できる。

FFCは2013年にMAGの産業設備事業を買収していた。