欧州経済ウオッチャー

オランダ国民投票、EU・ウクライナ連合協定に“ノー”

EUとウクライナの連合協定の是非を問うオランダの国民投票は、反対派が多数を占め、同国による協定の批准が否決される見通しとなった。投票結果に法的拘束力はないが、政府は民意を無視するわけにはいかず、難しい対応を迫られることに […]

原発投資に最大7600億ユーロ、欧州委が50年までの必要額算定

欧州委員会は4日、EU域内の原子力利用に関する報告書を公表した。気候変動対策や雇用などの観点から、原子力を「2050年までのエネルギーミックスの重要な要素」と位置づけたうえで、老朽化が進む域内の原子力発電所を安全に運用す

ユーロ圏失業率、2月は4年半ぶり低水準

ユーロ圏の雇用が景気の緩やかな回復に伴って改善している。EU統計局ユーロスタットが4日発表した2月の失業率(速報値・季節調整済み)は10.3%で、前月から0.1ポイント低下。2011年8月以来、4年半ぶりの低水準となった

ハチソンがO2買収で是正策、回線容量の一部譲渡提案

香港の複合企業CKハチソン・ホールディングスは7日、スペイン通信最大手テレフォニカの英携帯電話サービス部門O2を買収する計画について、欧州委員会の承認を得るため新たな是正策を提示したもようだ。複数の欧米メディアによると、

金利不正操作めぐる仏銀への制裁金、欧州委が減額

欧州委員会は6日、指標金利の不正操作に関わったとして仏大手銀行ソシエテ・ジェネラルに科した制裁金を49%引き下げたと発表した。制裁額を算定する際のベースになった売上高に誤りがあったため。2月にソシエテ・ジェネラルから提出

ユーロ圏小売業、2月売上高は2.4%増

EU統計局ユーロスタットが5日発表したユーロ圏の2月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比2.4%増となり、上げ幅は前月の2%から拡大した。分野別では食品・飲料・たばこが2.9%増、非食品が1.7%増となってい

ユーロ圏生産者物価、2月は4.2%下落

EU統計局ユーロスタットが4日発表したユーロ圏の2月の生産者物価(建設業を除く)は前年同月比で4.2%下落した。前月は3%の下落だった。(表参照) 分野別では中間財が2.1%、エネルギーが12.8%、非耐久消費財が0.5

ファイザーとアラガン、合併を断念

米製薬大手ファイザーとアイルランド同業のアラガンは7日、合併計画を撤回すると発表した。両社は昨年に経営統合で合意したが、ファイザーは米政府が節税目的の合併・買収の規制を発表したことから、断念に追い込まれた。 両社は11月

仏ビベンディ、伊メディアセットと提携

仏メディア大手ビベンディは8日、伊同業メディアセットと戦略的提携で合意したと発表した。欧州メディア市場でのシェア拡大が狙いで、互いに株式3.5%を交換するほか、ビベンディがメディアセットの有料テレビ部門メディアセット・プ

PSA、21年までの成長戦略を発表

仏自動車大手のPSAプジョー・シトロエン・グループは5日、2016~2021年の成長戦略「プッシュ・ツー・パス」を発表した。乗用車26モデルと1トンのピックアップを含む軽商用車8モデルの計34の新モデルを投入する。また、

アリアンツ、韓国子会社を中国企業に売却

独保険大手アリアンツは6日、韓国の生保子会社アリアンツ・ライフ・インシュアランス・コリアと資産運用会社アリアンツ・グローバル・インベスターズ・コリアの2社を中国の安邦保険グループに売却することで合意したと発表した。両子会

ギリシャのピレウス港民営化、中国企業と正式契約

ギリシャの国有資産売却を進める政府機関の資産開発基金(HRADF)は8日、国内最大の港湾であるピレウス港の売却について、中国海運大手の中国遠洋運輸集団と正式契約を締結した。チプラス政権下で2件目の民営化となる。 ピレウス

エアバス、シーメンスと提携

欧州航空宇宙大手のエアバス・グループと電機大手の独シーメンスは7日、航空機用のハイブリッド、電気駆動システム開発で提携すると発表した。環境に優しく騒音も少ない航空機の開発に取り組む。 両社はミュンヘン南東のオットブルンに

グレンコア、農業部門の株式40%売却

スイスの大手資源商社グレンコアは6日、農業部門グレンコア・アグリの株式40%をカナダ公的年金投資委員会(CPPIB)に25億ドルで売却すると発表した。同社は売却益を約300億ドルに膨らんだ債務の圧縮に充てる。今年下期の売

DMG森精機、独子会社への出資引き上げ

DMG森精機(以下:森精機)は7日、独子会社DMGモリ(旧ギルデマイスター)の株式を買い増し、持ち株比率を従来の60.67%から76.03%に引き上げたと発表した。両社の一体性を強め、グループ内のリソースを最適化すること

ミツバ、ハンガリー工場を増強

自動車用電装品大手のミツバ(本社:群馬)は7日、ハンガリー北部シャルゴータルヤーンの拠点を拡張すると発表した。1,350万ユーロを投じ、生産能力を2倍に引き上げる。投資額のうち8億5,000万フォリント(272万ユーロ)

河北鋼鉄、セルビア鉄鋼会社を買収

セルビア経済省は5日、同国唯一のスチールメーカーであるスメデレヴォ製鉄所の民営化で、中国の河北鋼鉄を売却先に選んだと発表した。売却額は4,600万ユーロ。さらに河北鋼鉄は3億ユーロを投資する。従業員5,050人は継続雇用

EUとインド、テロ対策・経済連携強化で一致

EUとインドは3月30日、ブリュッセルで首脳会談を開き、先のベルギー同時テロを受け、テロ対策で連携強化を図ることで一致した。また、自由貿易協定(FTA)を含む包括的貿易投資協定(BTIA)の交渉を促進し、経済関係の強化を

マイナス金利、ハンガリーも導入

ハンガリー中央銀行の国立銀行は3月22日、政策金利のひとつである翌日物預入金利を0.15ポイント引き下げ、マイナス0.05%とすることを決めた。物価が上がりにくい状況が続いていることを受けたもので、主要政策金利も0.15

仏財政赤字が改善、15年はGDP比3.5%に

フランス国立統計経済研究所(INSEE)が3月25日発表した2015年の同国の財政赤字は国内総生産(GDP)比3.5%となり、前年の同4%から0.5ポイント縮小した。EUの財政規律で上限となっている3%を超えたものの、景

ユーロ圏労働コスト上昇率、10~12月は1.3%

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の2015年10~12月期の労働コスト(時間当たり)は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期比1.3%の上昇となり、上げ幅は前期の1.1%から拡大した。(表参照) 労

仏オレンジ、ブイグとの合併が破談に

仏通信最大手のオレンジは1日、同携帯電話サービス3位のブイグ・テレコムとの合併交渉が不調に終わったと発表した。両社は3カ月前から協議を続けてきたが、条件で折り合いがつかず、実現に至らなかった。 オレンジとブイグ・テレコム

伊バンコ・ポポラーレ、BPMと合併で合意

イタリアの協同組合銀行であるバンコ・ポポラーレとバンカ・ポポラーレ・ディ・ミラノ(BPM)は3月24日、合併で合意したと発表した。これによって資産額ベースで国内3位の銀行が誕生する。 合意によると、新銀行の株式54%はバ

横浜ゴム、蘭タイヤメーカーを買収

横浜ゴムは3月25日、オランダのタイヤメーカー、アライアンス・タイヤ・グループ(ATG)を買収すると発表した。米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)などATGの株主から全株式を11億7,900万ドルで取得す

英プレミアフーズ、マコーミックと買収協議入り

米食品大手マコーミックから買収提案を受けている英同業プレミア・フーズは3月30日、買収交渉に応じる意向を表明した。これまで提案を拒否していたが、マコーミックが買収額を引き上げたことから、とりあえず協議入りする。 マコーミ

独流通大手メトロ、2社に分離へ

独流通大手のメトロ・グループは3月30日、同社を独立した上場企業2社に分割する計画を発表した。現在のグループ編成で事業を継続してもシナジー効果が小さいため、分離により経営効率の向上を目指す。速やかで柔軟な意思決定や株式交

英金融情報会社マークイット、米IHSと合併

英金融情報会社マークイットは3月21日、米大手市場調査会社のIHSと合併で合意したと発表した。これによって時価総額が130億ドルに上る巨大情報会社「IHSマークイット」が誕生する。 新会社IHSマークイットの持ち株比率は

トヨタ紡織が欧州事業再編、自動車内装事業を部分売却

トヨタ紡織は3月31日、自動車内装部品を手掛ける欧州子会社3社と、トヨタ紡織ヨーロッパのミュンヘン支店で展開する内装事業の一部をリヒテンシュタインの自動車部品会社メガテック・インダストリーに売却すると発表した。事業再編の

クレディスイス、追加合理化策を発表

スイス金融大手のクレディ・スイスは3月23日、追加の合理化策を発表した。経営悪化が続いていることを受けたもので、不振のグローバルマーケッツ部門の人員削減などによってコスト圧縮を上積みする。 同社は昨年10月、不振の投資銀

BASF、耐熱水・耐薬品床材をマレーシアで生産

化学大手の独BASFは3月30日、耐熱水・耐薬品床材「ユークリート」の生産拠点をマレーシア西部のクランに開設したと発表した。アジア・太平洋地域の需要拡大に対応する狙いがある。 ユークリートは水系硬質ウレタンを主成分とした

ハンガリー中銀が8カ月ぶり利下げ、政策金利1.2%に

ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は3月23日、主要政策金利の3カ月物固定預金金利を0.15ポイント引き下げ、過去最低の1.2%に設定した。利下げは8カ月ぶり。政策金利の下限と位置付ける翌日物預金金利は0.1%からマ

チェコ、中国と戦略的パートナーシップを締結

チェコのゼマン大統領は3月29日、同国を訪問した中国の習近平国家主席と会談し、戦略的パートナーシップ協定を締結した。ビジネスおよび投資分野での提携を強化する。 同主席の訪問に合わせてプラハで開催された経済フォーラムでは、

ダイムラー、ハンガリー工場に追加投資

独自動車大手のダイムラーは3月22日、ハンガリー中部ケチケメートのメルセデス工場で技術開発および生産能力の増強に2億5,000万ユーロを追加投資すると発表した。コンパクトクラスの乗用車の需要拡大に対応するもので、2018

トルコとパキスタン、FTA交渉の枠組みで合意

トルコのエリタシュ経済相は3月22日、訪問先のパキスタンで同国のカーン商業相と会談し、自由貿易協定(FTA)の締結に向けた交渉の枠組みで合意した。両国はこれに基づき専門チームを立ち上げ、商品・サービス分野の具体的な交渉を

ロスネフチが増益確保、ルーブル安が追い風に

ロシア石油最大手の国営ロスネフチが3月31日発表した2015年12月通期決算の純利益は3,550億ルーブル(約46億ユーロ)となり、前年同期の3,480億ルーブルから2%増加した。原油価格急落の影響を受けたものの、通貨安

ユーロ圏インフレ率、2カ月連続マイナスに

EU統計局ユーロスタットが3月31日発表した同月の消費者物価統計(速報値)によると、ユーロ圏のインフレ率は前年同月比マイナス0.1%だった。マイナス幅は前月の0.2%から縮小したものの、2カ月連続で物価が下落した。 分野

テロ対策で加盟国間の情報共有強化へ、緊急内相理で合意

EUは3月24日、ベルギーの連続テロを受けて緊急の内相・法相理事会を開き、旅客機の搭乗者記録(PNR)を加盟国が共有する制度の導入を急ぐことなどで合意した。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)が欧州を標的とする次の攻

ビンペルコムとハチソンの伊携帯電話事業統合、欧州委が疑義

欧州委員会は3月30日、ロシア携帯電話サービス大手のビンペルコムと香港の複合企業ハチソン・ワンポアがイタリアの携帯電話サービス事業を統合する計画について、本格的な調査を開始したと発表した。競争上の問題があると判断したため

アルゼンチン産バイオ軽油めぐる紛争、WTOのパネルがEU支持

EUがアルゼンチン産のバイオディーゼル燃料に反ダンピング(不当廉売)措置を発動したのは不当としてアルゼンチン政府が世界貿易機関(WTO)に提訴した問題で、WTOの紛争処理小委員会(パネル)は3月29日、EU側を概ね支持す

ルフトハンザ、燃料安で大幅増益

欧州航空大手の独ルフトハンザ(フランクフルト)が16日発表した2015年12月通期決算の純利益は16億9,800万ユーロとなり、前期(5,500万ユーロ)の30倍に急増した。利用者の増加に加えて、原油安による燃料コストの

シュコダ自、15年販売台数は過去最高

チェコのシュコダ自動車が16日発表した昨年の世界販売台数は前年比1.8%増の105万5,500台となり、過去最高を更新した。売上高も6.2%増加し、過去最高となる1,250万ユーロに達した。営業利益は12%増の9億1,5

シーメンス、ブルガリアで地下鉄車両など受注

電機大手の独シーメンスは15日、ポーランド鉄道車両メーカーのネヴァグと共同で、ブルガリアの首都ソフィアの地下鉄運営会社メトロポリタンEADから新路線向けの車両と設備を受注したと発表した。建設中の地下鉄3号線に車両20編成

モスクワの空港新ターミナル建設、トルコ企業が受注

モスクワのシェレメチェボ空港の新ターミナル建設事業をトルコの建設大手ルネッサンスが受注した。同空港運営会社のミハイル・ワシレンコ最高経営責任者(CEO)が18日明らかにした。ロシアの対トルコ経済制裁が続く中での同国企業の

ロスネフチ、東シベリア油田権益の一部を印企業に売却

ロシアの国営石油大手ロスネフチは16日、英石油大手BPと共同開発している東シベリアのタース・ユリャフ油田権益の29.9%をインドの企業連合に売却することで正式契約したと発表した。これによりロスネフチの権益シェアは50.1

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