欧州経済ウオッチャー

ルノーが戦略的経営計画を発表、25年までに生産能力23%削減

仏自動車大手ルノーは14日、2025年までに生産台数を2割超削減することなどを盛り込んだ戦略的経営計画を発表した。電気自動車や高価格帯の車を増やす一方、利幅が小さい小型車を減らし、戦略の柱を市場シェアの拡大から収益性の向

ホンダの英工場、半導体不足で操業一時停止

ホンダは13日、英南西部スウィンドンの自動車工場の操業を18日から21日まで4日間停止することを明らかにした。電子機器に使われる半導体が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う物流の混乱などで不足しているためで、部品不足による

サノフィ、英バイオ医薬品企業カイマブを買収

仏製薬大手サノフィは11日、抗体医薬品の開発を手掛ける英バイオ医薬品企業カイマブを買収すると発表した。抗体医薬部門の強化が目的で、買収額は最大14億5,000万ドルに上る。 カイマブはヒトモノクローナル抗体を活用した抗体

VW、20年販売は12年以来の低水準に

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が13日発表した2020年のグループ販売台数は前年比15.2%減の930万5,400台で、2012年以来の低水準となった。1,000万台を割り込むのは5年ぶり。コロナ禍の影響で、す

独ランクセス、殺生物・抗菌剤の仏社を買収

独化学大手のランクセスは15日、殺生物剤と抗菌剤の有力メーカーである仏INTACEを買収することで合意したと発表した。消費財産業向けの物質保護剤事業の強化が狙い。買収金額は公表しないことで合意した。21年1~3月期中の買

半導体ダイアログ、EU本社を独に設置

英独資本の半導体大手ダイアログ・セミコンダクターはこのほど、EU本社を独シュツットガルト近郊のキルヒハイム・ウンター・テックに置くと発表した。英国のEU離脱に伴う措置。同社全体の統括拠点はロンドン近郊のレディングにとどめ

トルコで中国製ワクチンの接種開始、医療関係者など優先

トルコ政府は14日、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認し、大規模接種を開始した。当初は医療関係者と感染すると重篤化する恐れがある人を優先して接種する。

ロシア、外国の通信衛星の利用禁止を検討

ロシア連邦議会が外国のプロバイダーを経由したインターネットの利用に罰金を科す法案を検討している。同規制の導入は国家安全保障を理由としたものだが、国民がスペースXやワンウェブといった外国の事業者を利用することで、政府による

露ネット通販最大手がドイツ進出、初の西欧市場参入

ロシアのネット通販最大手ワイルドベリーズは14日、ドイツでサービスを開始したと発表した。西欧市場への参入は初めて。巨大な国内市場を持つドイツを皮切りに、フランス、イタリア、スペインへの進出も計画している。 ドイツでは専用

ベラルーシ・中国合弁の自動車会社、年内にEV生産開始

ベラルーシと中国の合弁自動車メーカー、ベルジーが電気自動車(EV)の生産に乗り出す。ベラルーシのパルコムチック産業相は14日、国営第1テレビの番組で、今年中に国内市場に500~1,000台を供給することで同社と合意したこ

EUと英がFTAで合意、1日に暫定発効

EUと英国の自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉が12月24日に妥結し、1月1日に暫定発効した。交渉は難航を極め、英のEU離脱の「移行期間」が終了する年末までにまとまらず、貿易に関税が復活する事態が懸念されたが、土壇場

EU各国、新型コロナワクチンの接種開始

EU加盟国で12月27日、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。感染拡大に歯止めがかからず多くの国で外出制限や店舗の閉鎖などが続く中、英国や米国、カナダなどに続き、EUでもワクチン接種が本格化することになる。 接種

EU、モデルナのワクチンも承認

欧州委員会は6日、米バイオ医薬品企業モデルナが開発した新型コロナウイルス用ワクチンのEUでの使用を承認したと発表した。EUでのコロナワクチン承認は、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンに次ぐ2例目。近く接種

独がロックダウンを延長・強化、半径15キロの移動制限も

ドイツ政府は5日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ロックダウン(都市封鎖)措置を延長、強化すると発表した。12月に導入した本格的なロックダウンの効果が十分でなく、感染力が高い変異株の出現で感染がこれまで以上に広が

FCAとPSAの経営統合、欧州委が条件付きで承認

欧州委員会は12月21日、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と仏グループPSAの経営統合計画を条件付きで承認したと発表した。両社はPSAがトヨタとの小型商用車生産での提携を拡大し、トヨタへ

中国製のスチール製締め具、欧州委が反ダンピング調査開始

欧州委員会は12月21日、中国製のスチール製ネジなど締め具に対する反ダンピング(不当廉売)調査を開始すると発表した。EUの業界団体の要請に応じたもので、調査を進めて反ダンピング措置発動の可否を判断する。 業界団体の欧州工

ユーロ圏インフレ率、5カ月連続マイナスに

EU統計局ユーロスタットが7日に発表した2020年12月のインフレ率(速報値)は前年同月比で0.3%下落し、5カ月連続でマイナスとなった。下げ幅は前月と同水準だった。(表参照) 分野別ではエネルギーが6.9%、工業製品が

ユーロ圏の小売業売上高、11月は2.9%減

EU統計局ユーロスタットが7日に発表したユーロ圏の2020 年11月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比2.9%の減少となった。10月まで新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済・社会活動の制限緩和で伸びが続いて

ユーロ圏生産者物価、11月は1.9%下落

EU統計局ユーロスタットが6日に発表したユーロ圏の2020年11月の生産者物価(建設業を除く)は前年同月比で1.9%の下落となった。下落は16カ月連続。前月は2.0%の下落だった。(表参照) 分野別ではエネルギーが7.5

ユーロ圏景況感、12月は3カ月ぶり改善

欧州委員会が7日に発表したユーロ圏の2020年12月の景況感指数(ESI、標準値100)は90.4となり、前月の87.7から2.7ポイント上昇した。景況感の改善は3カ月ぶり。新型コロナウイルスのワクチンがEUで承認された

イングランド全域で3度目の都市封鎖、感染急拡大で学校も閉鎖

英国政府は5日、新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないため、イングランド全域でロックダウン(都市封鎖)を再導入した。ロンドンなどイングランドの多くの地域で12月下旬から封鎖措置を継続してきたが、感染力が強い変異ウ

アストラゼネカのワクチン、英が接種開始

英国で12月30日、英製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルスのワクチンが承認され、1月4日に接種が開始された。同ワクチンの承認、接種開始は世界初となる。さらに8日には米モデルナが開発

英がトルコ・ベトナムとFTA署名、EUとの協定継承

英国とトルコの両政府は12月29日、自由貿易協定(FTA)に署名した。新協定はEUとトルコが結んでいる関税同盟に沿った内容となっており、英国はEUからの完全離脱後も従来と同様の条件でトルコとの貿易を継続することができる。

ラファージュホルシム、ブリヂストンの米建材子会社を買収

セメントなど建設資材で世界的大手のラファージュホルシム(スイス)は7日、ブリヂストンの米建材子会社ファイアストン・ビルディング・プロダクツ(FSBP)を買収することで合意したと発表した。買収額は34億ドル。 FSBPはブ

ティファニー株主、LVMHによる買収を承認

高級ブランド最大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイ・ヴィトンが米宝飾品大手ティファニーを買収する計画が、ティファニーが12月30日に開いた臨時株主総会で承認された。これを受けて1月7日に買収手続きが完了した。 LVMHは1

スペインの中堅2銀行、合併で合意

スペイン中堅銀行のリベルバンクとユニカハ(ユニ貯蓄銀行)は12月30日、合併で合意したと発表した。事実上はユニカハによるリベルバンク買収となる。誕生する新銀行は資産額ベースで国内5位の銀行に浮上する。 ユニカハは株式交換

ダイムラーがEUのCO2規制達成、電動車販売拡大で

独自動車大手ダイムラーは8日、乗用車部門メルセデスベンツ・カーズの電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の販売台数が2020年に16万台を超え、前年比で228.8%増加したと発表した。乗用車販売に占める割

ノルウェーの20年新車販売、EVのシェア54%に

ノルウェー道路交通情報評議会(OFV)が5日発表した2020年の新車販売に関する統計によると、乗用車では電気自動車(EV)のシェアが54%に上り、初めて通年で過半に達した。ノルウェーは25年までに全ての乗用車とバンの新車

仏ミシュラン、国内で2300人削減へ

タイヤ大手の仏ミシュランは6日、仏国内で最大2,300人の従業員を削減すると発表した。アジアのタイヤメーカーとの競争激化を受けたもので、今後3年間で実施する。削減数は全世界の従業員の約2%に相当する規模となる。 削減する

独デリバリー・ヒーロー、韓国子会社を売却

食品配達仲介アプリを手がける独新興企業のデリバリー・ヒーローは12月28日、韓国子会社ヨギヨを売却すると発表した。同分野で同国最大手のウーワ・ブラザーズを買収する計画に韓国公正取引委員会(KFTC)が強い難色を示したこと

ポーランド、最低賃金7.7%引上げ

ポーランドが1月1日付で最低賃金を7.7%引き上げた。月額給与は前年の2,600ズロチ(571ユーロ)から2,800ズロチ(615ユーロ)、時給は17ズロチ(3.72ユーロ)から18.30ズロチ(4ユーロ)に上昇する。政

トルコ・ストリーム延伸、セルビア区間が稼働

ロシア産天然ガスをトルコ経由で欧州に運ぶパイプライン「トルコ・ストリーム」を西欧方面に延伸する「バルカン・ストリーム」のセルビア区間が稼働し、1月1日からトルコ・ストリームを経由したロシア産ガスの輸送が正式に始まった。セ

トルコ中銀が追加利上げ、政策金利17%に

トルコ中央銀行は12月24日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を2ポイント引き上げ、17%とすることを決めた。利上げは2会合連続。市場は1.5ポイントの上げ幅を予測していた。インフレを抑制し、持続的に

印アポロタイヤ、ハンガリー工場拡張

インドのタイヤ製造・販売大手アポロタイヤがハンガリーのジェンジェシハラーシ工場に追加投資を行う計画だ。同国のシーヤールト外務貿易相が昨年末に明らかにした。投資額は約1,250万ユーロで、政府が400万ユーロを助成する。1

モンテネグロ、新たな国営航空会社を設立

モンテネグロのスパジッチ財務相は12月末、新たな国営航空会社を設立したことを明らかにした。資本金は3,000万ユーロ。これに伴い、経営不振に陥っている国営モンテネグロ航空は清算し、新会社を同国のフラッグキャリアとする。

トルコ初のリチウム工場が稼働、EV用電池などの需要を見込む

トルコ国営ホウ素メーカーのエティ・マデンが2020年12月末、国内北西部エシュキシェヒルでリチウム工場の稼働を開始した。ホウ素の精製工程で出る廃液からリチウムを抽出する自社開発技術を使い、輸入に依存しているリチウムの国内

荏原製作所、トルコのポンプメーカーを買収

荏原製作所は12月21日、トルコのポンプメーカー、バンサンの全株式を取得し、買収すると発表した。新興国での事業拡大を目指す戦略の一環。買収により、欧州や中東、中央アジア、アフリカ市場へのアクセスを強化するとともに、サプラ

製紙大手モンディ、トルコ同業を買収

南アフリカ・英系の製紙大手モンディが、米同業インターナショナル・ペーパーからトルコ子会社オルムクサンの株式90.38%を取得する。買収価格は約6,600万ユーロ。当局の承認などを経て、上半期中に手続きを完了する予定だ。

UBS、オーストリアの富裕層向け資産運用事業を売却

スイス金融大手のUBSは16日、オーストリアの富裕層向け資産運用事業をリヒテンシュタインのプライベートバンク、LGTに売却すると発表した。売却額は明らかにしていない。 UBSはオーストリアでウイーン、ザルツブルグに拠点を

ポーランド国産EV工場、来年に着工

ポーランドの電気自動車(EV)開発・製造会社エレクトロモビリティ・ポーランド(EMP)は15日、国内南部ヤヴォジュノに国産電気自動車(EV)の生産拠点を設置すると発表した。2024年の生産開始に向け、21年中に着工する計

ロシアが小麦輸出に課税へ、食品価格上昇で

ロシア政府は14日、小麦の輸出に関税を課す方針を打ち出した。食料価格上昇を食い止めるのが狙い。2021年2月15日から6月末まで、輸出に1トン当たり25ユーロを課税する。また、同時期の総輸出量を1,750万トンに制限する

露中銀、政策金利を4.25%に据え置き

ロシア中央銀行は18日の金融政策決定会合で、主要政策金利の7日物入札レポ金利を4.25%に据え置くことを決めた。金利据え置きは3会合連続。経済がコロナ禍の打撃から立ち直りつつあるものの、インフレ率が予想を超えて高進してい

現代自、トルコ合弁会社の完全子会社化を計画

韓国の現代自動車がトルコの合弁会社ヒュンダイ・アッサン(HAOS)の完全子会社化を計画している。トルコの競争当局が17日に明らかにしたもので、合弁相手である複合企業キバル・ホールディングが保有するHAOS株取得の許可を当

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