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英離脱後の移行期間、20年12月末が期限に=欧州委

欧州委員会は12月20日、EUと英国の離脱交渉で新たな焦点となる「移行期間」をめぐる協議の指針を示すEU指令案を発表し、同期間の期限を2020年12月末とする方針を打ち出した。英国側が要望する期間と比べて3カ月短い設定と […]

EU・英の離脱交渉が第2段階に、首脳会議が承認

EUは15日にブリュッセルで開いた首脳会議で、英国と進めている離脱交渉について、通商を中心とする将来の関係に関する第2段階の交渉に入ることを承認した。第1段階の交渉に「十分な進展」があったと判断したためで、交渉開始から6

欧州議会が反ダンピング規制改正案を可決

欧州議会は15日の本会議で、不公平な貿易競争から域内産業を保護することを目的とした反ダンピング(不当廉売)課税に関する規則の改正案を賛成多数で可決した。鉄鋼などの過剰生産が問題視されている中国を念頭に、不当な輸出補助など

ユーロ圏経済が堅調維持、7~9月期GDPは0.6%増

EU統計局ユーロスタットが10月31日発表したユーロ圏の2017年7~9月期の域内総生産(GDP、速報値)は前期比0.6%増だった。プラス成長は18四半期連続。伸び率は前期の0.7%から縮小したものの、民間予想の0.5%

欧州中銀が量的緩和縮小決定、1月から国債購入額を半減

欧州中央銀行(ECB)は26日に開いた定例政策理事会で、ユーロ圏の国債などを買い入れる量的金融緩和策の縮小を決めた。12月末となっていた実施期限を2018年9月まで延長するものの、1月以降の購入額は現在の月600億ユーロ

英との通商協議開始を先送り、12月に可否判断=EU首脳会議

英国を除くEU27カ国は20日に開いた首脳会議で、英国と進めている離脱交渉について、通商など将来の関係に関する協議を先送りすることで合意した。前提となる離脱条件をめぐる交渉が十分に進展してないと判断したためで、12月の首

英・EUの離脱交渉が難航、通商協議開始は来年か

EUと英国は9~12日に英国の離脱をめぐる第5回交渉会合を行ったが、大きな進展がないまま終了した。英国は19、20日に開催されるEU首脳会議で、通商を中心とする将来の関係に関する協議の開始を取り付けたい考えだが、EU側は

EUがアマゾンに2.5億ユーロ追徴課税

欧州委員会は4日、ルクセンブルク政府が米アマゾン・ドット・コムに適用していた税優遇措置はEU法が禁じる違法な国家補助にあたるとして、同国に対しアマゾンに最大2億5,000万ユーロの追徴税を課すよう命じた。一方、欧州委は同

英・EUの離脱交渉、4回目も大きな進展なし

EUと英国は9月25~28日に英国の離脱をめぐる第4回交渉会合を行った。英国が支払う「清算金」など離脱条件に関する協議は、英メイ首相が先ごろ行った演説でEU側に歩み寄る姿勢を示したことで進展したものの、決着しないまま終了

EU離脱後に2年の移行期間設定、英首相が表明

英国のメイ首相は22日、イタリアのフィレンツェで行ったEU離脱に関する演説で、2019年3月に離脱してから約2年間の移行期間を設けることを提案する意向を表明した。同期間中はEU予算への拠出を続ける方針を打ち出すなど、行き

欧州委員長がEU財務相・欧州通貨基金など提案

欧州委員会のユンケル委員長は13日、欧州議会で行った施政方針演説で、EU財務相やEU版の国際通貨基金(IMF)となる「欧州通貨基金」の創設などを提案した。英国の離脱決定で揺れるEUの結束強化を目的とした機構改革の一環。仏

欧州中銀、量的緩和見直しを10月に決定へ

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は7日、ユーロ圏の国債などを買い入れる量的金融緩和の見直しを10月に決める意向を表明した。量的緩和を来年以降も継続するが、規模を段階的に縮小すると見られている。 ECBは同日に開いた定例

英離脱の第3回交渉、大きな進展なく終了

EUと英国は8月28~31日に英国の離脱をめぐる第3回交渉会合を行ったが、大きな進展がないまま4日間の協議を終えた。主要な離脱条件のうち、英国が支払う「清算金」に関する双方の溝が埋まらず、交渉が難航しており、通商など将来

英政府が司法権めぐる離脱交渉指針発表

EUと離脱交渉を行っている英政府は23日、司法権をめぐる問題での交渉方針を示す政策文書を公表し、英国が離脱後はEU司法裁判所(ECJ)の「直接的な司法権」から外れるとの考えを示した。英政府はこれまで、司法権を全面的に回復

EU離脱後に一時的な関税協定締結、英政府が提案へ

英政府は15日、2019年3月にEUを離脱してから、一時的な関税協定をEUと締結することを目指す方針を打ち出した。最大の貿易相手であるEUとの通商で、離脱直後に関税、通関手続きが導入され、企業が悪影響を受けるのを避けるの

ユーロ圏経済が堅調維持、4~6月成長率は0.6%

EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の2017年4~6月期の域内総生産(GDP、速報値)は前期比0.6%増となり、伸び率は前期の0.5%から0.1ポイント拡大した。プラス成長は17四半期連続。欧州中央銀行(EC

ガソリン・ディーゼル車販売、英も40年から禁止

英政府は26日、国内の大気汚染対策として、ガソリン車、ディーゼル車の販売を2040年から禁止すると発表した。欧州ではフランスが同様の規制を打ち出したばかりで、このような動きが一段と強まりそうだ。 英国では自動車が排出する

欧州中銀が金融政策維持、量的緩和見直しは「秋に議論」

欧州中央銀行(ECB)は20日に開いた定例政策理事会で、現行金融政策の維持を決めた。焦点となっている量的金融緩和の見直しについては、ドラギ総裁が理事会後の記者会見で、「秋に議論する」と述べ、早期の実施に否定的な考えを示し

日欧がEPAで大枠合意、19年発効に向け最終調整へ

日本とEUは6日、ブリュッセルで首脳会議を開き、経済連携協定(EPA)の締結で大枠合意に達した。日本は欧州産チーズに低関税の輸入枠を設けるなど、農業分野で市場開放を進める一方、EUは日本製の乗用車に対する関税を撤廃する。

欧州委がグーグルに過去最大の制裁、買物検索で競争法違反

欧州委員会は6月27日、米グーグルがEU競争法に違反したとして、過去最高額となる24億2,000万ユーロの制裁金を科したと発表した。インターネット検索市場における支配的地位を乱用し、買い物検索サービスで自社の商品比較サイ

EUと英の離脱交渉、「2段階方式」で合意

EUと英国は19日、英の離脱をめぐる交渉をブリュッセルのEU本部で開始した。双方は同日、交渉の進め方について合意。まず主要な離脱条件についての協議を行い、通商など将来の関係に関する話し合いは後回しとすることを決めた。英国

英総選挙、与党・保守党が過半数割れ

英国で8日に実施された下院総選挙で、メイ首相率いる与党・保守党は第1党の座を維持したものの、議席を減らして過半数を割り込んだ。メイ首相はEUとの離脱交渉開始を前に国民の信任を取り付け、強い立場で交渉に臨むため、前倒しの総

EUが英離脱交渉の準備完了、首席交渉官に権限付与

EUの英国を除く27カ国は22日に開いた総務理事会で、英国と進める離脱交渉の当面の指針を定めた「交渉指令」を全会一致で採択した。同時に欧州委員会のミシェル・バルニエ氏(元仏外相)を首席交渉官に正式任命し、交渉の権限を付与

ギリシャの新財政改革法案が可決、金融支援再開が正式承認へ

ギリシャ議会は18日、政府が決めた新たな財政改革に関する法案を賛成多数で可決した。同法案はEUなど債権団との合意に基づくもので、さらなる年金削減、増税を進めることを柱とする内容。これによってギリシャへの金融支援再開が、2

ユーロ圏の17年予想成長率、1.7%に上方修正=欧州委

欧州委員会は11日発表した春季の経済予測で、ユーロ圏の2017年の域内総生産(GDP)実質伸び率を1.7%とし、前回(2月)の1.6%から0.1ポイント上方修正した。前年の1.8%をわずかに下回るものの、世界経済の復調に

仏大統領選、マクロン氏が大差で勝利

フランスで7日に実施された大統領選の決選投票で、親EUと移民受け入れ継続などを唱える中道・独立系のエマニュエル・マクロン前経済相(39)が反EU、移民排斥を掲げる極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首(48)を大差で破り、

EU27カ国、英離脱交渉の基本方針採択

EUの英国を除く27カ国は4月29日にブリュッセルで開いた特別首脳会議で、英国と進める離脱交渉の基本方針を採択した。まず英国に居住するEU市民の権利保護など主要な離脱条件についての協議を行い、それが進展しない限り、自由貿

仏大統領選、マクロン氏とルペン氏が決選投票に

フランスで23日に実施された大統領選の第1回投票で、親EUを唱える独立系のエマニュエル・マクロン前経済相(39)と反EU、移民排斥を掲げる極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首(48)が勝ち残った。5月7日に行われる決選投

英政府がEU離脱を正式通告、2年後の離脱へ秒読み開始

英政府は3月29日、EUに離脱を正式通告した。これをもって、EU史上で初となる加盟国の離脱に向けた手続きが始動。2年後の2019年3月29日に英国がEUを離れる。英政府はEU単一市場へのアクセスを可能な限り維持することを

EU27カ国が「ローマ宣言」採択、先行統合推進を表明

英国を除くEU加盟27カ国は25日、EUの前身である欧州経済共同体(EEC)を設立する条約(ローマ条約)の締結60周年に合わせて、ローマで特別首脳会議を開き、EUの結束維持を謳う「ローマ宣言」を採択した。EUが英の離脱な

2月のユーロ圏インフレ率は2%、ECBの目標水準に到達

EU統計局ユーロスタットが3日発表した2月のユーロ圏のインフレ率(速報値)は前年同月比2%となり、前月の1.8%から0.2ポイント拡大した。原油価格の上昇に支えられ、欧州中央銀行(ECB)が目標とする「2%をわずかに下回

ギリシャが構造改革受け入れ、追加融資実施へ前進

ギリシャ政府は20日に開かれたユーロ圏19カ国の財務相会合で、EUによる追加融資を取り付けるため、財政再建に向けた追加の構造改革を実施することを受け入れた。これを受けてEU、国際通貨基金(IMF)など債権団は近日中にギリ

ユーロ圏の17年成長率、1.6%に上方修正=欧州委

欧州委員会は13日発表した冬季の経済予測で、ユーロ圏の2017年の域内総生産(GDP)実質伸び率を1.6%とし、前回(11月)の1.5%から0.1ポイント上方修正した。前年の1.7%をわずかに下回るものの、緩やかな景気回

EUとIMF、ギリシャ支援めぐる溝深まる

債務危機に直面するギリシャへの金融支援をめぐるEUと国際通貨基金(IMF)の溝が深まっている。EUは対ギリシャ3次支援へのIMFの参加を求めているが、IMFは7日に発表した報告書でギリシャの経済、財政について悲観的な見方

ユーロ圏経済が堅調維持、10~12月成長率は0.5%

ユーロ圏の景気が堅調を維持している。EU統計局ユーロスタットが1月31日発表したユーロ圏の2016年10~12月期の域内総生産(GDP、速報値)は前期比0.5%増となり、伸び率は前期の0.4%から0.1ポイント拡大した。

英のEU離脱通告は議会承認が必要、英最高裁が判決

英国の最高裁判所は24日、英政府はEUへの離脱通告に際して、事前に議会の承認を得なければならないとする判決を下した。メイ首相は3月末までに離脱を通告し、EUと離脱交渉を開始する方針を打ち出しているが、議会の承認が必要とな

英首相がEU完全離脱を表明、単一市場から撤退へ

英国のメイ首相は17日、ロンドン市内で行った演説でEU離脱に関する政府の基本方針を示し、EU単一市場からの撤退を含めて完全離脱する意向を表明した。単一市場残留より移民制限を優先する「ハードブレグジット(強硬離脱)」に舵を

個人情報保護規制、OTT事業者も対象に

欧州委員会は10日、電子通信における個人情報保護を強化すると同時に、通信データを活用したビジネスの可能性を広げることを目的とした新たな法案を発表した。これまで通信事業者に適用してきた規制の対象を、インターネット経由で通話

伊3位銀行の増資失敗、政府が救済を決定

伊大手銀行バンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(BMPS)は12月22日、経営健全化の柱として計画していた増資が失敗に終わったと発表した。これを受けて伊政府は23日、同行への公的支援を決定。BMPSは即座に支援を申

EU首脳会議、英離脱交渉の方針確認

EUは15日、英国を除く27カ国の非公式首脳会議を開き、英の離脱問題について協議した。離脱交渉については、EU側は欧州委員会が主導するといった基本方針や手順で合意。また、英国が離脱後もEU単一市場に残留するためには、域内

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