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ECBが8会合連続で利上げ、金利は22年ぶり高水準に

欧州中央銀行(ECB)は15日に開いた定例政策理事会で、政策金利を0.25ポイント引き上げることを決めた。利上げは8会合連続で、金利は22年ぶりの高水準となった。ユーロ圏は景気後退入りしたが、インフレ対策を優先。ラガルド

EU・米が「経済的威圧」に共同対応、AI分野でも連携強化

EUと米国は5月30、31の両日、スウェーデンで貿易やハイテク分野での協力強化を目的とする閣僚級会合「米EU貿易・技術評議会(TTC)」を開き、中国を念頭に貿易や投資の制限などで他国に圧力をかける「経済的威圧」に共同で対

EUが個人投資家の保護強化、販売手数料を厳しく制限へ

欧州委員会は24日、個人投資家保護の強化策を発表した。安全な投資環境の整備を進めることで金融商品への投資を促進するのが狙い。銀行などが自社の金融商品を証券、投資会社をはじめとするブローカー(仲介業者)を通じて販売する際に

23年のユーロ圏成長率、1.1%に上方修正=欧州委

欧州委員会は15日に発表した春季経済予測で、ユーロ圏の2023年の域内総生産(GDP)実質伸び率を1.1%とし、前回(2月)の0.9%から0.2ポイント上方修正した。エネルギー高が一服したことなどを考慮したもので、前回に

ECBが追加利上げ決定、上げ幅は0.25%に縮小

欧州中央銀行(ECB)は4日に開いた定例政策理事会で、政策金利を0.25ポイント引き上げることを決めた。利上げは7会合連続。記録的な物価高に対応し、これまでは0.5ポイント以上の利上げを実施してきたが、インフレ率上昇に歯

欧州半導体法案、加盟国と欧州議会が合意

EU加盟国と欧州議会は18日、域内での半導体製造拡大を支援する「欧州半導体法案」の内容で合意した。2030年までに官民で430億ユーロを投じ、開発拠点や生産設備の増強を後押しするほか、有力メーカーの誘致にも力を入れ、アジ

35年以降も内燃機関車の販売容認へ、欧州委がドイツと合意

欧州委員会は25日、2035年以降も条件付きでガソリン車など内燃機関車の新車販売を認めることでドイツ政府と合意したと明らかにした。二酸化炭素(CO2)と水素を原料とする合成燃料を使用する場合に限って販売を容認する。早けれ

EUと英政府が北ア問題で合意、ようやく対立に終止符

EUと英国は2月27日、英国がEUを離脱した後もEU単一市場に残った英領北アイルランドの通商ルールを定めた「北アイルランド議定書」の見直しで合意した。英本土から北アイルランドに入る物品の通関・検疫手続きを大幅に簡素化する

ユーロ圏の10~12月期GDPは0.1%増 、物価高などで成長鈍化

EU統計局ユーロスタットが1月31日に発表した2022年10~12月期のユーロ圏の域内総生産(GDP、速報値)は、実質ベースで前期比0.1%増だった。予想されていたマイナス成長は避けられたものの、物価高、金融引き締めの影

欧州中銀が0.5ポイント利上げ、景気考慮し上げ幅は縮小

欧州中央銀行(ECB)は15日に開いた定例政策理事会で、インフレ対応として政策金利を0.5ポイント引き上げることを決めた。利上げは4会合連続。ただ、景気後退への懸念から、上げ幅は過去2回の0.75ポイントから縮小した。

クロアチアのシェンゲン協定参加が承認、東欧2カ国は見送り

EU加盟国は8日に開いた司法・内務理事会で、欧州内での人の自由な移動を保障するシェンゲン協定にクロアチアが参加することを承認した。一方、欧州委員会が同時に勧告していたブルガリア、ルーマニアの参加は、オーストリアとオランダ

ブルガリアなど3カ国のシェンゲン協定参加、12月に承認か

欧州委員会は16日、欧州内での人の自由な移動を保障するシェンゲン協定について、ブルガリア、ルーマニア、クロアチアの参加を認めるようEU加盟国に勧告した。加盟国は12月に可否を判断する。 シェンゲン協定は加盟国間を出入国審

23年のユーロ圏成長率、0.3%に下方修正=欧州委

欧州委員会は11日に発表した秋季経済予測で、ユーロ圏の2023年の域内総生産(GDP)実質伸び率を0.3%とし、前回(7月)の1.4%から大幅に下方修正した。ロシアのウクライナ侵攻長期化によるエネルギー価格の高騰、物価高

ユーロ圏の7~9月期GDPは0.2%増 、物価高などで景気失速

EU統計局ユーロスタットが10月31日に発表した2022年7~9月期のユーロ圏の域内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで前期比0.2%増だった。6四半期連続のプラス成長となったが、伸び率は前期の0.8%から大幅に縮小。

35年までにガソリン車の新車販売禁止へ、EU3機関が合意

EU閣僚理事会と欧州議会、欧州委員会は27日、ガソリン車など内燃機関の新車販売を2035年までに事実上禁止する法案の内容で合意した。正式な手続きを経て法案が成立すると、二酸化炭素(CO2)を排出する乗用車と小型商用車は、

伊総選挙で極右が第1党、初の女性首相誕生へ

イタリアで25日に実施された総選挙で、メローニ党首率いる極右の野党「イタリアの同胞(FDI)」が第1党となることが確実となった。同党を中心とする右派連合で上下両院の議席の過半数を確保するもようで、メローニ氏がイタリア史上

ECBが0.75ポイント利上げ、過去最高の上げ幅に

欧州中央銀行(ECB)は8日に開いた定例政策理事会で、政策金利を0.75ポイント引き上げることを決めた。1999年にユーロが導入されてから最高の利上げ幅となる。景気よりインフレ抑制を優先し、大幅利上げに踏み切った。 主要

8月のユーロ圏インフレ率9.1%、また最高値を更新

EU統計局ユーロスタットが8月31日に発表したユーロ圏の同月のインフレ率(速報値)は前年同月比9.1%だった。ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー、食品などが値上がりする状況に歯止めがかからず、前月の8.9%から大きく拡大

欧州は500年間で最悪の干ばつ、農業などの影響深刻=欧州委

EUの欧州委員会は23日、「欧州は少なくとも過去500年間で最悪」の干ばつに直面しているとする報告書を発表した。歴史的な高温、少雨が水運、農業など多くの分野に深刻な影響をもたらしているとして、強い懸念を表明した。 欧州委

ギリシャ、EUの特別財政監視から脱却

EUの欧州委員会は10日、ギリシャが財政監視に関する特別な枠組みから20日に脱却すると発表した。ギリシャはユーロ圏と国際通貨基金(IMF)から金融支援を受けて深刻な債務危機を乗り切った後も財政がEUの監視下に置かれてきた

ユーロ圏のGDP、4~6月期は0.7%増

EU統計局ユーロスタットが7月29日に発表した2022年4~6月期のユーロ圏の域内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで前期比0.7%増となり、伸び率は前期の0.5%(速報値の0.2%から改定)を上回った。ロシアのウクラ

ECBが11年ぶり利上げ、政策金利0.5%に

欧州中央銀行(ECB)は21日に開いた定例政策理事会で、政策金利を0.5ポイント引き上げることを決めた。利上げは11年ぶり。ユーロ圏ではロシアのウクライナ侵攻などの影響で景気悪化の懸念が高まっているが、ECBは物価の急上

22年のユーロ圏成長率、欧州委が2.6%に下方修正

欧州委員会は14日に発表した夏季経済予測で、ユーロ圏の2022年の域内総生産(GDP)実質伸び率を2.6%とし、前回(5月)の2.7%から0.1ポイント下方修正した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限が緩和され、経

北アの通商巡る取り決め、英が一方的破棄の法案提出

英政府は13日、EUと締結した離脱協定のうち、英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの自由な通商を維持するため設けたルールの一部を一方的に破棄する法案を議会に提出した。同ルールを定めた「北アイルランド議定書」の規定を

EUが第6弾の対ロ制裁で正式合意、年内に石油輸入9割超停止へ

EUは3日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する追加制裁を正式決定し、4日付でロシア産石油の輸入禁止措置を発動した。ロシア産原油への依存度が高いハンガリーなどに配慮して、パイプライン経由の輸入は当面対象外とするほか、一

EUが対ロ制裁逃れを「犯罪」に、円滑な資産押収に向け法整備

欧州委員会は25日、EUが発動した制裁に対する違反行為を「犯罪」として扱う方針を示すとともに、経済制裁や犯罪に絡んだ資産の回収や押収に関する規則の強化を提案した。EU共通ルールの下で、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対す

対ロ制裁第6弾の承認手続き難航、石油禁輸の棚上げも検討か

欧州委員会がウクライナへの侵攻を続けるロシアに対する追加制裁の柱として提案した石油の輸入禁止を巡り、加盟国による合意形成が難航している。ロシア産原油に大きく依存するハンガリーなどが難色を示しているためで、欧州委はこれらの

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