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2月インフレ率は横ばいの1.7%

ドイツ連邦統計局が2月28日発表した同月の消費者物価指数(暫定値)は前年月比1.7%増となり、上げ幅(インフレ率)は前月と同水準にとどまった。

食料品の上昇率が前月の2.3%から3.3%へと拡大したものの、エネルギーが3.4%から2.0%へ縮小。

消費者物価は前月比では0.4%上昇した。

EU・英のFTA交渉など3月2日に開始、英は決裂も辞さず

EU加盟国は2月25日に開いた閣僚理事会で、EUを離脱した英国との将来の関係の構築に向けた交渉の基本方針を承認した。

英政府も同交渉方針を27日に公表し、交渉が3月2日に開始されることになった。

さらに首相府は同日、ツイッターへの投稿で「EUがカナダ、日本など主要経済国と貿易協定に調印した際、これらの国の主権を尊重した」と述べ、EUが英国との交渉でも同様の姿勢を示すことを要求した。

経済・財政状況に関する国別報告書、生産性や公的債務削減で改善要求

欧州委員会は2月26日、EU加盟国の経済・財政状況を分析した国別報告書を公表した。

EU全体で持続可能な経済成長を実現するため、加盟国がそれぞれマクロ経済の不均衡を是正し、直面する課題への取り組みを強化する必要があると指摘している。

経済成長を促して環境に配慮した持続可能な経済社会への転換を後押しするため、ドイツやオランダなど健全な財政を維持している国は投資を拡大すべきだとの見解を示した。

タイヤラベリング制度の規則改正、環境相理が採択

燃費の良さを示す「転がり抵抗性能」を5段階、濡れた路面でのタイヤのグリップ性能を示す「ウェットグリップ性能」を6段階、タイヤに起因する「騒音」を3段階で評価し、統一されたフォーマットに所定の図記号で表示している。

欧州委員会が2018年5月に提示した改正案によると、メーカーは従来からの3つの評価項目に加え、新たに雪道および凍結路での走行性能テストで一定の基準を満たしたタイヤについて、スノーグリップとアイスグリップ性能を示す固有の図記号を表示することが義務付けられる。

一方、摩耗したタイヤのトレッドゴムを貼り替えて再利用する再生タイヤが新たに規制の対象となり、性能テストの方法が確立された後、ラベリング制度が適用される。

ルーマニアのタロム航空、経営再建で政府に支援要請

ルーマニアのフラッグキャリアであるタロム航空は2月25日、経営再建に向けた3カ年計画に基づき、政府に支援を求める方針を明らかにした。

このため、政府が3,670万ユーロ(約1億7,600万レウ)を6カ月間融資する方針で、24日にEUの欧州委員会から承認を得たばかりだ。

赤字は6.2%減の1億7,140万レウ(3,600万ユーロ)に減少した。

アリタリアへの公的支援、欧州委が本格調査へ

欧州委員会は2月28日、経営破綻した伊アリタリア航空に対するイタリア政府の資金支援がEUの国家補助規定に抵触していないか、本格調査を開始したと発表した。

伊政府が2017年に実施した総額9億ユーロのつなぎ融資については既に調査が進められており、19年12月に閣議決定した4億ユーロの追加融資が新たな調査の対象となる。

伊政府が17年に実施した総額9億ユーロのつなぎ融資をめぐっては、欧州委は返済期限の延長などを問題視し、18年4月から調査を進めている。

アッサ・アブロイのアグタ・レコード買収、条件付きで承認

欧州委員会は2月27日、ドア開閉ソリューションで世界最大手のスウェーデンのアッサ・アブロイがスイス同業アグタ・レコードを買収する計画を承認したと発表した。

アグタ・レコードは自動ドアに特化している。

これに対して、アッサ・アブロイが是正策として◇アグタ・レコードのオランダ、オーストリア、ハンガリー、スロベニアの歩行者用自動ドア事業◇アッサ・アブロイの英国、フランスの歩行者用自動ドア事業◇アグタ・レコードのフランスの産業用高速ドア事業――などの売却を提案したことから、その実施を条件に買収を承認した。

ユーロ圏景況感、4カ月連続改善

欧州委員会が2月27日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は103.5となり、前月から0.9ポイント上昇した。

ただ、今回の調査には新型コロナウイルスによる肺炎の感染がイタリアを中心に拡大していることは十分に反映されておらず、今後は悪化する可能性がある。

主要国はドイツが0.6ポイント、フランスが1.9ポイント、スペインが1.21ポイントの幅で改善した。

ユーロ圏建設業生産高、12月は3.7%減

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の12月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比3.7%減となり、マイナスに転じた。

前月は1.4%増だった。

EU27カ国ベースの建設業生産高は2.6%減。

Norma<欧州自動車短信>

ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループ は18日、ドイツの高級自動車メーカーからハイブリット車(HV)向けのホースクランプの開発と生産を受注したと発表した。

今回受注したホースクランプは、ハイブリット車に搭載するバッテリーのガス抜きホースを固定するためのもの。

なお、取引先のメーカー名や受注金額は明らかにしていない。

欧州商用車販売、1月は11.5%減少 1/5

主要4カ国では、スペイン(19.3%減)が大幅な2ケタの減少となったほか、フランス(9.1%減)、ドイツ(7.6%減)、イタリア(2.9%減)も前年同月を下回った。

3.5トン以下の小型商用車が前年同月比10.2%減の12万5,927台と低迷。

バスは、前年同月比4.9%増の3,288台。

Carwow、MeinAuto.de<欧州自動車短信>

それによると、Carwowは昨年10月から電動車やハイブリッド車への問い合わせが増え始め、2月前半は全体の29%に達した。

MeinAuto.deでも昨年の夏以降電動車に対する問い合わせが3倍に増えているという。

独自動車販売・修理事業者団体ZDKのトーマス・ペックルーン副会長は、「新車登録台数において電動車が今年夏までに2桁台のシェアを確保する可能性がある」と述べ、電動車の普及拡大に期待を示した。

欧州委が新たなデジタル戦略発表、産業データ共有の「欧州データ圏」構築へ

欧州委員会は19日、産業データの利活用や人工知能(AI)の開発促進などを柱とする新たなデジタル戦略を発表した。

欧州連合(EU)域内の企業や研究機関などが保有する各種データを集積した「欧州データ圏」を構築し、企業などが共有できる仕組みを整備するほか、AIの研究・開発で今後10年間に官民合わせて年200億ユーロを投じることなどが柱。

欧州データ圏は域内の企業や研究機関、自治体などが持つデータを「製造業」「グリーンディール」「移動」「健康」など分野ごとに集積し、共有する仕組み。

SEGオートモーティブ、ハンガリーに新工場

独自動車部品メーカーのSEGオートモーティブは、ハンガリーに新工場を建設する。

同紙によると、新工場は、Szirmabesenyoの既存工場から約3キロメートルの近距離にあり、2018年に建設した物流センターに隣接している。

SEGオートモーティブは独自動車部品大手ボッシュのスターター・発電機事業を前身とする。

オランダの自転車サブスク会社、ドイツ事業を拡大

オランダの新興企業で自転車のサブスクリプション(定額サービス)を提供するSwapfietsは21日、ドイツのドレスデンおよび周辺地域でサービスを開始すると発表した。

Swapfietsは、1カ月あたり19.50ユーロで自転車を貸し出すサービスを提供している。

24時間以内に作業員が現場で修理するか、別の自転車と交換してくれる。

航空旅客の情報共有で日本と交渉へ、欧州委に交渉権限付与

「乗客予約記録(PNR)」をテロや国境を越えた重大犯罪の防止や捜査に役立てるため、個人情報保護と基本的人権を尊重しながら、日本・EU間でデータ共有を可能にする法的枠組みを構築する。

EUはテロ対策の一環として、2012年に米国との間でPNRの提供に関する協定を結んだものの、加盟国間でデータを共有するシステムは整備されていなかったが、15年のパリ同時テロなどを受け、16年に各国当局がPNRを共有する制度を導入した。

EU議長国クロアチアのボジノビッチ副首相兼内務省は「日本はテロや重大犯罪との戦いにおいて緊密なパートナーだ。PNRデータを活用してセキュリティを強化すると同時に、市民の基本的な権利を強力に保護することで、EUと日本のパートナーシップをさらに発展させることができる」と強調した。

独アウディ、再生PET糸のシートカバーに使用

1シートあたり1.5リットルのペットボトルが最大45本、使用されている。

さらに「A3」のカーペットには、ペットボトル62本分の糸を使用したカーペットが採用されている。

アウディによると、シートカバーに使用している布地の最大89%にペットボトルから生産した再生糸が使用されている。

2019年 1/6

代替燃料車は、前年比88.6%増の4万714台となり、市場シェアを13.1%に拡大した。

代替燃料車のうち、電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)を合わせた市場シェアは5.6%となり、過去最高を記録した。

特に、BEVの市場シェアは4.2%と、前年の1.7%から2倍以上に拡大した。

産業用オープンプラットフォーム、ZFとABインベブが加盟

また、当該イニシアチブは、新しい作業グループを立ち上げたと明らかにした。

OMPは、独立系イニシアチブであり、製造業における生産工程のイノベーションを支援している。

OMPは、リナックス・ファウンデーションの一部であるジョイント・デベロップメント・ファウンデーション(JDF)の傘下に設立された。

ボロコプターにDBシェンカーなどが出資

「空飛ぶクルマ」を開発するドイツの新興企業ボロコプターは21日、ドイツ鉄道(DB)のロジスティクス子会社DB シェンカーなどが資本参加したと発表した。

また、三井住友海上火災保険は2月25日付のプレスリリースで、ボロコプターとの業務提携で合意したと発表した。

アジア地域における「空飛ぶクルマ」事業に関する提携先として、ボロコプターの実証試験などに参加し、「空飛ぶクルマ」の機体や運営に関するノウハウを集積し、保険商品やサービスの開発につなげていく方針を示している。

Audi<欧州自動車短信>

独自動車大手アウディのハンガリー子会社アウディ・フンガリアは、物流業務で棚の表示をデジタル化する新しいデジタル・ツールを試験している。

電子書籍端末などに使用されているe-Ink(イーインク)ディスプレイを使用しており、表示の切り替えに加え、在庫情報のような短期的に変化する情報も反映させることができる。

プロジェクトチームが現在、当該技術の開発を進めており、表示変更の全自動化を目標としている。

PSAリテールが2000人採用、若年層雇用や中途採用を促進

仏自動車大手のPSAグループは18日、自動車販売部門のPSAリテールが今年、欧州で2,000人を新規採用すると発表した。

若年層の雇用促進や、需要の高い職種を職業訓練と組み合わせて中途採用する。

国家自動車技術訓練機関(GNFA)や職業安定所(ポル・オンプロワ)などと協力し、適性を見極めたうえで採用から再訓練までを実施して、アフターセールスや整備など需要の高い部門における人材を確保しているという。

JLR出資の自動車通販サイト、米ベンチャーファンドと戦略提携

英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は19日、ベンチャーキャピタル(VC)子会社のインモーション・ベンチャーズが出資する米自動車通販サイトのデジタル・モータースが、自動車産業専門のVCである米オートテック・ベンチャーズと戦略提携したと発表した。

自動車のネット販売市場の拡大をにらみ、「車のネット通販」向けの新たなソリューションの開発で協力する。

自動車のネット販売プラットフォームとフィンテックを融合し、ディーラーやレンタカー事業者が顧客とオンライン上で取引を完結できるサービスを提供している。

ボルボ・カーズ、「S90」と「V90」のフェイスリフトモデルを発表

新モデルでは新たに48ボルトのマイルドハイブリッド(MHV)システムを採用しており、ボルボのすべてのラインアップで電動化を完了した。

外装デザインでは、両モデルでフロントバンパーとフォグランプを刷新したほか、V90シリーズには新たにLEDテールランプを採用した。

また、英高級オーディオメーカーのバウワース・アンド・ウィルキンス(B&W)製の最新オーディオシステムを採用した。

ボルボ・バス、2階建長距離バス「9700DD」を発表

スウェーデンの商用車大手ボルボ・グループのバス部門、ボルボ・バスは20日、コーチ(長距離バス)「9700」の2階建(ダブルデッカー)モデル「9700DD」を発表した。

コネクティビティ技術を導入しており、バス事業者は運行状況をリアルタイムで把握しながら柔軟なサービスを提供できるようになる。

ボルボ・バスのコーチバス営業責任者ニクラス・オレ氏は「(コーチバスが使われる)高速バス市場は北欧で急速に拡大している。多くのバス事業者にとり、9700DDモデルは事業拡大を実現する1台になる」と述べた。

独コンチネンタル、農機用Vベルト販売でメンケ・アグラーと提携

独自動車部品大手のコンチネンタルは19日、農業サービス最大手アグラフィスグループ傘下の農業機械専門商社メンケ・アグラー(ゾースト)と、動力伝達ベルト(Vベルト)「Agridur」の販売で提携したと発表した。

メンケ・アグラーが持つ広範な販売網を活用してドイツおよび中東欧における営業を強化する。

コンバインハーベスターやトラクターなど最新の農業機械は構造や性能が複雑・高度化しており、高性能の駆動用交換部品に対する需要が高まっている。

独ATU、超急速充電スタンドを店舗敷地内に初めて設置

ドイツの独立系自動車修理大手アオト・タイレ・ウンガー(ATU) は14日、電気自動車(EV)向けの超急速充電スタンド(HPC)をドルトムント近郊のカーメンにある店舗敷地に初めて設置したと発表した。

国内の充電インフラ整備に協力し、電気自動車の普及を後押しする。

ATUは、欧州域内で充電ソリューションサービスを提供するアレゴ(Allego)と提携し、電気自動車の整備・修理サービス、部品販売、充電サービスなどの事業を展開している。

欧州委が新たなデジタル戦略発表、産業データ共有の「欧州データ圏」構築へ

欧州委員会は19日、産業データの利活用や人工知能(AI)の開発促進などを柱とする新たなデジタル戦略を発表した。

欧州連合(EU)域内の企業や研究機関などが保有する各種データを集積した「欧州データ圏」を構築し、企業などが共有できる仕組みを整備するほか、AIの研究・開発で今後10年間に官民合わせて年200億ユーロを投じることなどが柱。

欧州データ圏は域内の企業や研究機関、自治体などが持つデータを「製造業」「グリーンディール」「移動」「健康」など分野ごとに集積し、共有する仕組み。

航空旅客の情報共有で日本と交渉へ、欧州委に交渉権限付与

「乗客予約記録(PNR)」をテロや国境を越えた重大犯罪の防止や捜査に役立てるため、個人情報保護と基本的人権を尊重しながら、日本・EU間でデータ共有を可能にする法的枠組みを構築する。

EUはテロ対策の一環として、2012年に米国との間でPNRの提供に関する協定を結んだものの、加盟国間でデータを共有するシステムは整備されていなかったが、15年のパリ同時テロなどを受け、16年に各国当局がPNRを共有する制度を導入した。

EU議長国クロアチアのボジノビッチ副首相兼内務省は「日本はテロや重大犯罪との戦いにおいて緊密なパートナーだ。PNRデータを活用してセキュリティを強化すると同時に、市民の基本的な権利を強力に保護することで、EUと日本のパートナーシップをさらに発展させることができる」と強調した。

ユニパー―独東部の発電所を売却、褐炭発電から撤退―

ドイツでは2038年までに石炭発電が全廃されることから、ユニパーは同国での石炭発電事業を大幅に縮小する意向だ。

ユニパーは同発電所株の売却により、欧州の褐炭発電事業から全面撤退することになる。

今夏の稼働開始を予定する最新の発電所、「ダッテルン4」を除くすべての石炭発電所の操業を25年末までに停止する計画だ。

機械業界の19年輸出、実質1.5%減に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が20日発表した同国の2019年の機械輸出高は1,798億ユーロとなり前年比で横ばいを保ったものの、物価を加味した実質では1.5%落ち込んだ。

最大の仕向け先国は米国で、輸出高は名目4.3%増の201億ユーロに拡大した。

3位フランスはマクロン大統領の構造改革が奏功し、5.3%増の124億ユーロと好調だった。

独経済停滞見通し、エネルギー価格の上昇は経営のリスク要因に

今後1年間の事業見通しを「良い」とする回答は2ポイント増の18%、「悪い」は3ポイント減の20%で、DIはマイナス7ポイントからマイナス2ポイントへと5ポイント改善した。

製造業はマイナス15ポイントからマイナス5ポイントへと10ポイント改善した。

「減る」が8ポイント減の23%へと縮小したことから、DIは前回のマイナス12ポイントから0ポイントへと大幅に改善した。

欧州委が新たなデジタル戦略発表、産業データ共有の「欧州データ圏」構築へ

欧州連合(EU)の欧州委員会は19日、産業データの利活用や人工知能(AI)の開発促進などを柱とする新たなデジタル戦略を発表した。

域内の企業や研究機関などが保有する各種データを集積した「欧州データ圏」を構築し、企業などが共有できる仕組みを整備するほか、AIの研究・開発で今後10年間に官民合わせて年200億ユーロを投じることなどが柱。

欧州データ圏は域内の企業や研究機関、自治体などが持つデータを「製造業」「グリーンディール」「移動」「健康」など分野ごとに集積し、共有する仕組み。

1月のEU新車販売7.5%減、5カ月ぶりに低迷

欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表したEU(英国、マルタを除く26カ国)の1月の新車販売(登録)台数は95万6,779台となり、前年同月から7.5%減少した。

ACEAは販売低迷について、一部の国で1月から自動車が増税となり、前月に駆け込み需要で販売が急増した反動や、世界的な経済環境の悪化、英国のEU離脱をめぐる不透明感が要因になったと分析している。

EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は7.4%減の113万5,116台。

EUの租税回避地ブラックリスト、新たに4カ国・地域指定

EUは18日に開いた財務相理事会で、租税回避対策に非協力的な国・地域を列挙する「ブラックリスト」に英領ケイマン諸島、パラオ、パナマ、セーシェルの4カ国・地域を追加することを決めた。

EUでは加盟国が独自にタックスヘイブン(租税回避地)のリストを作成し、対象となる税法域の監視を行ってきたが、2017年12月の財務相理で初めてEU共通のブラックリストを承認した。

英領ケイマン諸島は英国がEUを離脱したため、今回のリスト見直しで対象国に指定された。

1月のユーロ圏インフレ率、確定値も1.4%

EU統計局ユーロスタットが21日に発表した1月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比1.4%となり、前月の1.3%から0.1ポイント拡大した。

欧州中央銀行(ECB)が金融政策決定で重視する基礎インフレ率(価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いたインフレ率)は1.1%で、前月から0.2ポイント縮小した。

離脱した英国を含むEU28カ国ベースのインフレ率は、前月を0.1ポイント上回る1.7%。

19年のユーロ圏貿易収支、2257億ユーロの黒字

19年通期は2,257億ユーロの黒字で、黒字幅は前期の1,946億ユーロを上回った。

前年同月は148億ユーロの黒字だった。

19年通期は2,003億ユーロの黒字で、黒字幅は前期の1,518億ユーロから拡大した。

EU首脳会議、次期中期予算で合意できず

加盟国は20、21日に開いた臨時首脳会議で同問題を協議したが、離脱した英国の拠出がなくなることで財源に穴が開くことから予算縮小を主張する一部の国と、補助金確保のため増額を求める国が対立し、合意に至らなかった。

ミシェルEU大統領(欧州理事会常任議長)は臨時首脳会議を前にした15日、妥協案として次期予算をGNI比1.074%の約1兆900億ユーロとする案を提示した。

これを受けてミシェルEU大統領は、21日に再開した会議で、純拠出国側に配慮してGNI比1.069%とする案を出したが、双方からまったく相手にされず、計30時間近くに及んだ協議は溝が埋まらないまま終了した。

欧州委が新たなデジタル戦略発表、産業データ共有の「欧州データ圏」構築へ

欧州委員会は19日、産業データの利活用や人工知能(AI)の開発促進などを柱とする新たなデジタル戦略を発表した。

EU域内の企業や研究機関などが保有する各種データを集積した「欧州データ圏」を構築し、企業などが共有できる仕組みを整備するほか、AIの研究・開発で今後10年間に官民合わせて年200億ユーロを投じることなどが柱。

欧州データ圏は域内の企業や研究機関、自治体などが持つデータを「製造業」「グリーンディール」「移動」「健康」など分野ごとに集積し、共有する仕組み。

ユニパーが独東部の発電所を売却、褐炭発電から撤退

ドイツでは2038年までに石炭発電が全廃されることから、ユニパーは同国での石炭発電事業を大幅に縮小する。

ユニパーは同発電所株の売却により、欧州の褐炭発電事業から全面撤退することになる。

ユニパーは1月末、石炭発電廃止法案の閣議決定を受けてドイツ国内の石炭発電事業を大幅に縮小する方針を打ち出した。

フェイスブックの対応「不十分」、欧州委が有害情報対策の強化要請

フェイスブックは同日公表した「未来への展望:オンラインコンテンツ規制」と題する提案書で、違法・有害情報対策ではグローバルな政策が必要で、情報の「媒体」にすぎないインターネット企業にプラットフォーム上のコンテンツに対する責任を負わせた場合、言論の自由が制限される恐れがあると指摘。

「欧州で展開するプラットフォームが欧州委の求める条件を尊重しないのであれば、より厳格な方法で介入しなければならない」と警告した。

また、ヨウロヴァ副委員長(価値・透明性担当)は「フェイスブックはすべての責任から逃れられない。有害なコンテンツを排除するための取り組みをさらに強化してもらいたい」と述べた。

「MiFIDⅡ」修正に向け協議開始、欧州委が「統合テープ」構築提案

欧州委員会は17日、より安全で安定的な金融システムの構築を目的とした金融規制「第2次金融商品市場指令(MiFIDⅡ)」の修正に向けた公開協議を開始した。

MiFIDⅡは金融危機後の金融規制改革の一環として、2018年1月に施行された金融・資本市場の包括的な規制。

MiFIDⅡの見直しではプラットフォームを横断して銘柄や取引価格、執行市場名など直近の取引情報を表示する統合テープシステムの構築が「最優先課題」であり、「市場データへのアクセスを民主化するための大きな一歩」と説明。

航空旅客の情報共有で日本と交渉へ、欧州委に交渉権限付与

「乗客予約記録(PNR)」をテロや国境を越えた重大犯罪の防止や捜査に役立てるため、個人情報保護と基本的人権を尊重しながら、日本・EU間でデータ共有を可能にする法的枠組みを構築する。

EUはテロ対策の一環として、2012年に米国との間でPNRの提供に関する協定を結んだものの、加盟国間でデータを共有するシステムは整備されていなかったが、15年のパリ同時テロなどを受け、16年に各国当局がPNRを共有する制度を導入した。

EU議長国クロアチアのボジノビッチ副首相兼内務省は「日本はテロや重大犯罪との戦いにおいて緊密なパートナーだ。PNRデータを活用してセキュリティを強化すると同時に、市民の基本的な権利を強力に保護することで、EUと日本のパートナーシップをさらに発展させることができる」と強調した。

欧州委、中国製アルミ押出製品の反ダンピング調査開始

欧州委員会は14日、中国製のアルミニウム押出製品に対する反ダンピング(不当廉売)調査を開始すると発表した。

欧州委が官報で明らかにしたところによると、欧州の業界団体から1月3日に、中国製のアルミ押出製品が不当な廉価で大量に欧州に流入し、欧州の事業者を圧迫しているという苦情を受けたことから、反ダンピング調査の開始を決めた。

欧州連合(EU)は調査中にダンピング行為が明白になった場合、調査開始から9カ月以内に期間6カ月の暫定措置として反ダンピング関税を適用することができる。

EU新車販売、1月は7.5%減少 1/2

欧州自動車工業会(ACEA)は18日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)の2020年1月の新車販売(登録)が前年比7.5%減の95万6,779台に低迷したと発表した。大幅な減少は、2020年からの税制改正を受けてフ

英乗用車新車市場、グレーが2年連続で首位に

英自動車工業会(SMMT)によると、同国の2019年の乗用車新車登録(231万1,140台、前年比2.4%減)のうち、ボディカラー別ではグレーが市場シェア22.6%で最も多く、2018年から2年連続で首位となった。

グレーは2018年に黒を抜いてトップに躍進した。

2019年は、グレー、黒、白の上位3色を合計すると市場シェア全体の約60%を占めている。

ドイツの電気駆動車購入補助金、最大6000ユーロに引き上げ

ドイツ連邦政府と自動車メーカーが共同で実施している電気駆動車(エレクトロモビリティ)を対象とした購入補助金制度が2月19日から引き上げられた。最大で6,000ユーロの助成を受けることができる。また、期限は、従来制度の20

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