2022年4月27日

3月の生産者物価、上げ幅30%を突破

ドイツ連邦統計局が20日発表した3月の生産者物価指数は前年同月比30.9%増となり、統計を開始した1949年以降で最大の上昇率を4カ月連続で更新した。ロシアのウクライナ侵攻(2月24日開始)を受け、上げ幅は前月の25.9

製造業受注残高が再び増加、2月は前月比+1%に

ドイツ連邦統計局が21日発表した2月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を1.0%上回る148.1(暫定値)へと上昇した。上昇は2カ月ぶり。前月は1年8カ月ぶりに低下した

エネルギー安定確保法改正へ、最終手段として企業の国有化も

ドイツ政府は25日、エネルギー安定確保法改正案の起草支援を決議した。ロシアのウクライナ侵攻とそれに起因する制裁合戦を受け、天然ガスなどの輸入が今後、大幅に減り国内供給不足に陥る懸念を踏まえた措置。危機的な状況が発生した場

ECBが量的緩和縮小方針を確認、利上げ時期は示さず

欧州中央銀行(ECB)は14日に開いた定例政策理事会で、前月に決めた量的金融緩和策を縮小する方針を確認した。コロナ禍前から実施してきた「資産購入プログラム(APP)」を7-9月期に打ち切る。一方、政策金利の引き上げについ

工芸品なども地理的表示枠組みで保護、欧州委が規則案発表

欧州連合(EU)の欧州委員会は13日、特定の地域に固有の伝統的手法で生産された工芸品や工業製品の知的財産権を保護するための規則案を発表した。EUでは農産品・食品やワイン、蒸留酒を対象に、原産地に由来する高い品質や評価を備

フレゼニウス―「ロシア事業を継続」と社長が明言―

総合医療大手の独フレゼニウスはロシア事業を継続する意向だ。シュテファン・シュトゥルム社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙への寄稿文で明らかにした。 同社は現在、ロシアで人工透析センターおよそ100カ所を運営。病院向

コンチネンタル―ロシアで生産再開―

自動車部品大手の独コンチネンタルがロシア事業を再開した。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が同社の確認を得た情報として報じたもので、広報担当者は4月11~17日の週にカルーガにあるタイヤ工場で生産を再開したことを明らか

ヘンケル―ロシア事業から撤退―

化学大手の独ヘンケルは19日、ロシア事業からの撤退方針を発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受けすでに同国での広告・スポンサー活動を全面停止していたが、ロシア軍がウクライナの民間人を大量虐殺したことを受け、ロシア事業の放棄

オビ―ロシアの全店舗を無償譲渡―

ホームセンター大手の独オビがロシアの全店舗を備品込みで投資家に無償譲渡する。経済誌『ハンデルスブラット(HB)』が同社の確認を得た情報として13日に報じたもので、ロシアからの撤退した企業の国有化を同国政府が検討しているこ

ユニパー―ブルー水素の生産で英シェルと提携―

独エネルギー大手のユニパーは12日、英石油大手シェルとブルー水素の生産で提携すると発表した。英東部ノース・リンカンシャーのキリングホルムにあるユニパーの拠点でブルー水素を生産する計画だ。 ブルー水素は化石燃料由来の水素で

三菱重工―独社のボイラー改修を受注―

三菱重工業は18日、欧州現地法人三菱パワーが砂糖大手の独ジュートツッカーからボイラーの改修工事を受注したと発表した。製糖用のボイラー燃料を石炭から天然ガスへと改めることで、ジュートツッカーが炭素排出量を削減できるようにす

フォルクスワーゲン―先物取引で利益拡大―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は14日、2022年1-3月期(第1四半期)の営業利益(特別項目を除く)が約85億ユーロ(暫定値)となり、前年同期の48億ユーロから大幅に拡大したことを明らかにした。本業が好調だっ

コンチネンタル―利益率予測引き下げ―

自動車部品大手の独コンチネンタルは21日、2022年12月期の利益率予測を引き下げた。ロシアのウクライナ侵攻を受け、調達、エネルギー、物流コストの上昇が一段と加速すると予想されるためで、売上高営業利益率(調整済みのEBI

クノールブレムゼ―ボッシュとの合弁を完全傘下に―

自動車部品大手の独クノールブレムゼは13日、同業ボッシュから商用車ブレーキ子会社2社の株式それぞれ20%を取得し、完全子会社化すると発表した。両社はボッシュの保有株について争ってきたが、ようやく決着がついた。取得価格は計

ボッシュ―物流用プラットホームでAWSと協業―

自動車部品大手の独ボッシュは13日、物流事業向けにサービスを提供するプラットホームでクラウドサービス大手の米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と協業合意したと発表した。トラックの積載効率化や荷物の流れの監視、注文処理な

ティッセン―脱水素化のCO2排出量削減、BASFと共同実現―

独複合企業ティッセンクルップのエンジニアリング子会社ティッセンクルップ・ウーデは26日、化学大手BASFと共同で脱水素化技術を改良したと発表した。顧客企業は二酸化炭素(CO2)排出量やコストを削減できるとしている。 両社

ビオテスト―西グリフォルスによる買収が完了―

血液製剤製造の独ビオテストは25日、スペインの製薬大手グリフォルスによる同社の買収手続きが完了したと発表した。グリフォルスは買収によりノウハウや製品ポートフォリオを拡充。ビオテストは米国市場への再進出を果たす。 グリフォ

北海で天然ガス新規採掘も、独NS州経済省が蘭社と大枠合意

独ニーダーザクセン(NS)州経済省は20日、北海の独蘭海域で天然ガスを採掘するプロジェクトについて蘭採掘会社ワンディアス(ONE-Dyas)と大枠合意したと発表した。NS州政府はこれまで同プロジェクトに否定的な立場を示し

2月電機輸出6.6%増加、3月からは戦争の影響

独電気電子工業会(ZVEI)が20日発表した同国の2月の電機製品輸出高は前年同月比6.6%増の184億ユーロに拡大した。2月24日に始まったウクライナ戦争の影響は3月から出てくるとZVEIはみている。2月の電機輸入高は1

3月粗鋼生産2ケタ減に、戦争勃発で

独鉄鋼業界団体シュタールが21日発表した3月の粗鋼生産高は前年同月比11.8%減の332万7,000トンと大きく落ち込んだ。ロシアのウクライナ侵攻の影響が鮮明に反映された格好で、高炉鋼が13.2%減の222万トン、電炉鋼

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