ドイツ経済ニュース

BASF―中国で正極材の生産能力増強―

化学大手の独BASFは15日、中国の合弁会社BASFシャンシャン・バッテリー・マテリアルズ(BSBM)で電池正極材の生産能力を増強すると発表した。中国内外で電動車向け需要が急速に拡大していることに対応する。 湖南省長沙市 […]

クノールブレムゼ―遠隔故障診断のスペイン企業買収―

ブレーキ大手の独クノールブレムゼは15日、商用車などの遠隔故障診断システムを手がけるスペインのコハリ(Cojali)を買収することで合意したと発表した。アフターマーケット事業の幅を拡充するとともに、デジタル化のトレンドに

ボッシュBASF―ブラジル農機大手と協業―

IoT大手ボッシュと化学大手BASFのスマート農業合弁ボッシュBASFスマート・ファーミング(BBSF)は15日、スマート農薬散布ソリューションのラテンアメリカ市場投入で現地の農機大手スタラと協業する意向を明らかにした。

ソナンゴル―グリーンアンモニアの対独輸出に期待―

アンゴラ国営石油会社ソナンゴルは15日ベルリンで、独ガウフ・エンジニアリング、コンユンクタと基本合意を締結した。バラドダンデ港にグリーンアンモニア工場を建設し、2024年から輸出する計画。ドイツに輸出することを視野に入れ

EnBW―米からLNGを長期調達、独社初―

エネルギー大手の独EnBWは21日、天然ガスの採掘とLNG(液化天然ガス)の製造を手がける米ベンチャー・グローバルLNGからLNGを長期調達することで合意したと発表した。ドイツ企業が米国産LNGを長期調達するのは初めて。

レスメド―介護ソフトの独メディフォックスを買収―

医療機器製造の米レスメドは14日、介護用ソフトウエアを手がける独メディフォックスを英投資会社Hgから取得することを明らかにした。取引金額は約10億ドル(9億5,000万ユーロ)。ドイツ事業を強化する狙いだ。 メディフォッ

メトロ―ベルギー事業を売却―

流通大手の独メトロは15日、ベルギー事業をルクセンブルクの投資会社ブロンズ・プロパティーズに売却したと発表した。資金注入などを通して経営再建を試みてきたが、成果が出ないことから撤退に踏み切った。取引金額は公表しないことで

ティッセンクルップ

独複合企業ティッセンクルップは17日、電解プラント・エンジニアリング子会社ティッセンクルップ・ヌセラの新規株式公開(IPO)を当面、見合わせると発表した。市場環境が悪化したためで、現時点でIPOを実施することはできないと

中小メーカーに再生エネ供給へ、RWEとコメ銀が協業

ドイツのエネルギー大手RWEと金融大手コメルツ銀行は20日、洋上風力発電事業を共同実施することで基本合意したと発表した。大手メーカーに比べ電力消費量が小さい中小メーカー向けに再生可能エネルギー電力を提供。これらの企業が炭

太陽光発電容量が1年で10%増加

ドイツの太陽光発電容量が3月に5万8,400メガワット(MW)となり、前年同月比で9.7%増加したことが、連邦統計局の発表で分かった。2018年1月に比べると38.3%増えている。 1-3月期の太陽光発電量は約88億キロ

独新車登録予測、VDAが2度目の下方修正

独自動車工業会(VDA)は20日、2022年の国内乗用車新車登録台数を従来予測の前年比5%増の275万台から同3%増の270万台へと引き下げた。下方修正は5月初旬に次いで2度目。当初は280万台を予想していた。受注は好調

アウディが中国BEV企業を提訴、NIOのSUVは商標権侵害と批判

高級車大手の独アウディが中国の電気自動車(BEV)メーカー上海蔚来汽車(NIO)をミュンヘンの裁判所に提訴した。経済紙『ハンデルスブラット(HB)』が報じたもので、NIOのSUVがアウディの商標権を侵害しているとしている

電機輸出の増加幅が縮小、4月は1.9%に

電気電子工業会(ZVEI)が15日発表したドイツの4月の電機製品輸出高は前年同月比1.9%増の177億ユーロに拡大したものの、増加幅はこれまでに比べ小さかった。1~4月の累計は755億ユーロで、前年同期を4.3%上回って

粗鋼生産3カ月連続減少、5月は-11.5%に

独鉄鋼業界団体シュタールが21日発表した5月の粗鋼生産高は324万2,000トンとなり、前年同月を11.5%下回った。減少は3カ月連続。高炉鋼が13.6%減の219万3,000トン、電炉鋼が6.6%減の104万9,000

鉄鋼業界で30年来の大幅ベア

独鉄鋼業界の労使は14日、北西部地区(ノルトライン・ヴェストファーレン、ニーダーザクセン、ブレーメン)の賃金を8月から6.5%引き上げることで合意した。インフレ高進を受け30年来の大幅ベースアップとなった。期間は2023

石油大手の分割を可能に、カルテル法改正方針を経済相が表明

ドイツのロベルト・ハーベック経済・気候相は12日、石油大手に対する独禁規制の強化方針を表明した。市場が寡占状態にあり、競争原理を通した製品価格の低下が起こりにくい現状を改める狙い。物価高騰を受けて実施した自動車燃料税軽減

独中銀がGDP予測を引き下げ、インフレ率は今年7.1%に

ドイツ連邦銀行(中銀)は10日、今年の実質国内総生産(GDP)成長率を従来予測(昨年12月)の4.2%から1.9%へと引き下げた。ウクライナへのロシアの軍事侵攻や物価高騰、輸出の低迷を踏まえ、大幅に下方修正した。 コロナ

ECBが7月の利上げ予告、量的緩和も終了

欧州中央銀行(ECB)は9日にアムステルダムで開いた定例政策理事会で、国債などの資産を買い取る量的金融緩和を7月1日に終了することを決めた。また、7月の理事会で0.25%の利上げを実施する意向も表明した。利上げは2011

約50年来の高インフレに、エネルギーと食品が強く押し上げ

ドイツ連邦統計局が14日発表した5月の消費者物価指数(確定値)は前年同月比7.9%増となり、インフレ率は東西ドイツ統一後の最高を3カ月連続で更新した。サプライチェーンのひっ迫で物価が高騰していたところに、ロシアのウクライ

卸売物価の上げ幅、5月も20%超に

ドイツ連邦統計局が14日発表した5月の卸売物価指数は前年同月比の上げ幅が22.9%に上った。過去最高となった前月(同23.8%)をやや下回ったものの、ロシアのウクライナ侵攻を背景に3カ月連続で20%超の高水準を記録した。

中国からの輸入が4月は53%増加

ドイツ連邦統計局は13日、中国からの輸入高が4月は167億ユーロとなり、前年同月を52.8%上回ったことを明らかにした。上海のロックダウンが始まった3月28日以降、同国の貨物輸出は大幅に減ったものの、中国発の海運貨物が欧

鉱工業生産4月はやや持ち直し

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が8日発表した4月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.7%増の96.2(暫定値)となり、大幅減となった前月からやや回復した。ただ、ウクライナ

スマホなどの充電器、EUは「USB-C」に統一へ

欧州連合(EU)加盟国と欧州議会は7日、域内で販売されるスマートフォンなど携帯型電子機器の充電器の端子を「USB-C」と呼ばれるタイプに統一することで合意した。加盟国と欧州議会の最終承認を経て、2024年から実施する。

シェフラー―燃料電池部品の合弁を仏に設立―

自動車部品大手の独シェフラーは7日、燃料電池システム大手の仏シンビオと合弁会社を設立することで合意したと発表した。燃料電池スタックの基幹部品バイポーラプレートを生産する。 独禁当局の承認を得て、折半出資の合弁会社をドイツ

シーメンス―UAEから超高速充電スタンド受注―

電機大手の独シーメンスは10日、アラブ首長国連邦(UAE)エネルギー・インフラ省から超高速充電スタンドを受注したと発表した。同省と交わした覚書に基づく第一弾のプロジェクトで、高速道路沿いに設置する。受注額など取引の詳細は

ティッセンクルップ―経営破たんの独造船所を買収―

独複合企業ティッセンクルップは10日、軍用船子会社ティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)が1月に経営破たんした独造船会社MVヴェルフテンを部分買収すると発表した。独北部のヴィスマールにある造船所を取得する。取

オクトパス―独再生エネ発電市場に参入―

再生可能エネルギーの英スタートアップ企業オクトパス・エナジーは9日、ドイツで発電事業に参入すると発表した。ドイツは欧州最大の人口を持つうえ、再生エネの普及促進に政府が注力していることから、将来性が高いと判断。同国での発電

テルモンド―ヒートポンプ設置でLGと協業―

インターネットを利用して暖房器具の選定・販売・設置サービスを手がける独スタートアップ企業テルモンドは8日、既存住宅の暖房をヒートポンプに切り替えるサービスを開始したと発表した。炭素中立実現に向けた国の政策を背景に石油・ガ

ドイツ銀行―露IT技術者数百人が独に異動―

ドイツ銀行はこれまでロシアで勤務してきたIT技術者の多くを、ベルリンに新設する技術センターで引き続き雇用するもようだ。『ハンデルスブラット』紙などが報じたもので、異動対象者は数百人に上るとという。 ドイツ銀はロシアのウク

1-3月期ガス発電17%減少、石炭と再生エネは2ケタ増に

ドイツの1-3月期の天然ガス発電量(送電網への供給ベース)が前年同期比17.0%減の187億キロワット時(kWh)へと大幅に低下したことが、連邦統計局の発表で分かった。ロシア産の供給減を背景にガス価格が高騰したことが反映

電機受注4月も2ケタ増に、景況感は3カ月連続で悪化

電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した独電機業界の4月の新規受注高は前年同月を11.8%上回った。2ケタ増は5カ月連続。ロシアのウクライナ侵攻(2月24日開始)で景気の見通しが不透明になったにもかかわらず3月以降も2ケ

建材不足度が過去最高に、建設費用膨張でキャンセル増加

建設資材不足が深刻化している。Ifo経済研究所の5月の企業アンケート調査によると、建材が不足しているとの回答は建築業界で前月比2.4ポイント増の56.6%に達し、調査を開始した1991年以降の最高を記録した。土木業界も4

DHLが小包料金を7月に値上げ

ドイツポストの小包子会社DHLは13日、個人顧客向けの配達料金を7月1日付で引き上げると発表した。輸送費用、人件費、その他の費用の上昇を顧客に転嫁する。 国内小包の最も安い料金カテゴリーである「DHLペックヒェンS」は3

メルセデス―電池R&D拠点を本社工場内に建設―

高級乗用車・バン大手の独メルセデスベンツは5月31日、シュツットガルト・ウンターチュルクハイム地区にある本社工場で車載電池研究・開発拠点の定礎式を行った。「メルセデスベンツ・eキャンパス」と命名された同拠点では将来世代の

パナソニック―ライカと包括協業―

パナソニックは5月31日、独ライカカメラと包括的な業務提携で合意したと発表した。投資、開発、マーケッティングを共同で実施。協業の範囲をこれまでの、ライカ商標の使用、技術協力から拡大する。両社は今後、協業で生まれる新たなソ

エボニック―mRNA薬用脂質ナノ粒子工場を米に建設―

化学大手の独エボニックは2日、脂質ナノ粒子工場を米国に建設すると発表した。脂質ナノ粒子は伝令RNA(mRNA)ベースの医薬品に必要不可欠な材料。mRNA薬は新型コロナウイルス用ワクチンで初めて実用化され、そのポテンシャル

中古車価格が1年で30%上昇、新車不足のしわ寄せで

中古車価格が大幅に上昇している。調査会社DATのデータをもとにdpa通信が報じたところによると、3年落ちの4月の平均価格は2万7,900ユーロとなり、前年同月を30.1%上回った。ディーゼル車は31.8%増の2万8,96

陸上風力発電の入札が札割れに

独連邦ネットワーク庁は7日、陸上風力発電パークの新規設置を対象に実施した助成金入札の結果を発表した。入札規模1,320メガワット(MW)に対し応札が947MWにとどまる札割れが発生。競争を通した助成額の引き下げという入札

4月の小売売上が前月比で5.4%も減少

ドイツ連邦統計局が1日発表した4月の小売売上高(営業日数・季節調整値)は物価調整後の実質で前月を5.4%下回った。物価調整前の名目ベースでも4.7%落ち込んでいる。4月はインフレ率が7.4%と高水準に達した。それにもかか

小売で品不足が深刻化、中国ロックダウンのしわ寄せで

小売業で品不足が深刻化している。Ifo経済研究所のアンケート調査によると、発注した商品の入荷が遅れているとの回答は80.1%に達し、前月の67.1%から大きく上昇。過去最高となった昨年12月(81.6%)とほぼ同水準まで

ドイツ銀行に立ち入り調査、グリーンウォッシング容疑で

フランクフルト検察当局は5月31日、連邦金融監督庁(Bafin)などと共同でドイツ銀行と同資産運用子会社DWSを対象に立ち入り調査を実施した。ESG(環境・社会・ガバナンス)をうたいDWSが販売した金融商品が実体を伴わな

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