ドイツ経済ニュース

機械業界の新規受注、4月は20%減に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が5日発表した独業界の4月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月比20%減と大幅に落ち込んだ。世界経済の低迷が反映された格好。VDMAのエコノミストは、改善の兆しはないと述べた。 国内受注

化学業界の景況感悪化、川下業界の低迷を反映

Ifo経済研究所が1日に発表した独化学業界の5月の景況感指数(DI)はマイナス11.1ポイントとなり、前月(-3.9ポイント)を約7ポイント下回った。今後の見通しを示す期待指数がプラス11.4ポイントからマイナス4.1ポ

バイオ企業の資金調達、2年連続で大幅減少

ドイツのバイオテクノロジー企業が2022年に調達した資金の総額は前年比38%減の8億1,200万ユーロと大きく落ち込んだことが、監査法人大手のアーンスト・アンド・ヤング(EY)が作成した2023年版『ドイツ・バイオテクノ

景気後退入り、1-3月期GDP-0.3%に下方修正

ドイツ連邦統計局は25日、1-3月期の国内総生産(GDP)が物価調整後の実質に季節・営業日数を加味したベースで前期を0.3%下回ったことを明らかにした。4月下旬に発表した速報値では前期比横ばいとなっていたいが、下方修正さ

介護保険料7月から値上げ、子供2人以上では値下げに

独連邦議会は26日、介護保険改革法案を与党の賛成多数で決議した。同法案は介護保険の構造赤字解消と給付拡大のほか、子供の数に応じた保険料率の差別化を強化することが柱。大統領の署名を経て施行される。新たな保険料率が7月1日付

EUと韓国、外交・安全保障面の協力強化で合意

欧州連合(EU)のミシェル大統領と欧州委員会のフォンデアライエン委員長は22日、ソウルで韓国の尹錫悦大統領と会談し、外交・安全保障、経済、気候変動など幅広い分野で協力関係を強化する方針で一致した。 EU首脳は広島での主要

ACC―初のギガファクトリーが完成―

自動車大手の独メルセデスベンツと仏ステランティス、仏エネルギー大手トタルエナジーズが均等出資で運営する電池合弁会社オートモティブ・セル・カンパニー(ACC)は30日、フランス北西部のビリー・ベルクローで巨大電池セル工場(

ルフトハンザ―伊ITAに出資、将来の完全買収を視野に―

航空大手の独ルフトハンザ・グループは25日、経営破綻した伊アリタリア航空の後継として設立された国有ITAエアウェイズに資本参加することで伊経済・財務省と合意した。将来的には出資比率を100%に引き上げるオプション権を確保

タランクス―買収でラテンアメリカ損保3位に―

独保険大手タランクスは27日、子会社HDIインターナショナルが米同業リバティ・ミューチュアルからラテンアメリカの個人・小規模事業者向け損保事業を買収することで合意したと発表した。損保分野の中核市場で2025年までに5位以

「永遠の化学物質」規制案を機械業界が批判

永遠に残る化学物質と呼ばれるPFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)の利用を原則禁止の方向で欧州連合(EU)が検討していることを、ドイツの機械業界が批判している。規制案が無修正で施行されると

車部品メーカーが低価格の産業用電力支持

国内で事業を展開する製造業者が低価格で電力供給を受けられるようにするというドイツ政府の方針を自動車部品メーカーや車体メーカーの70%が支持していることが、独自動車工業会(VDA)が24日に発表した最新の会員企業アンケート

ナミビアの巨大グリーン水素プロジェクトを独社などが受注

独再生可能エネルギー企業エネルトラーク(Enertrag)と英インフラ開発企業ニコラス・ホールディングスがナミビアに設立した合弁会社ハイフン・ハイドロジョン・エナジーは26日、ナミビアで計画されている巨大グリーン水素プロ

実質賃金が5四半期連続で減少

ドイツ連邦統計局が30日に発表した1-3月期の実質賃金は前年同期を2.3%下回った。名目賃金は5.6%増え、統計開始(2008年)後最大の伸びを記録したものの、インフレ率が8.3%に達したことから、実質がマイナスとなった

検索結果からの誤情報削除、立証義務は本人に

自らを批判した記事は内容が誤っているとして金融サービス事業を手がける夫婦が検索結果に当該記事が反映されないよう求め検索大手グーグルを提訴していた係争で、ドイツの最高裁である連邦司法裁判所(BGH)は23日、訴えを退ける判

生産者物価の上げ幅が2年強ぶりの水準に低下

ドイツ連邦統計局が19日発表した4月の生産者物価指数(2015年=100)は前年同月比4.1%増となり、上げ幅は21年3月以来2年1カ月ぶりの水準に縮小した。ロシアのウクライナ侵攻開始から1年以上が過ぎたことから、ベース

製造業受注残高、3月は1.3%減少

ドイツ連邦統計局が19日発表した3月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価調整後の実質に営業日数・季節要因を加味したベースで148.0(暫定値)となり、前月を1.3%下回った。同指数の減少は2カ月ぶり。サプライ

ティッセンクルップ―水素製鉄向け電解槽を受注―

独複合企業ティッセンクルップは22日、電解プラント・エンジニアリング子会社ティッセンクルップ・ヌセラがスウェーデンの鉄鋼スタートアップ企業H2グリーン・スチール(H2GS)から電解槽を受注したと発表した。欧州初の本格的な

クレックナー―ザルツギターのグリーンスチールを販売へ―

独大手鉄鋼商社クレックナーは23日、鉄鋼産業のGX(グリーントランスフォーメーション)に向け独鉄鋼大手ザルツギターとパートナーシップを締結したと発表した。ザルツギター製のグリーンスチールを自社の販売ルートを通して顧客に提

バイエル―「グリーン蒸気」を投入へ―

製薬大手のバイエルは22日、ドイツ西部のベルクカーメンにある拠点がエネルギー大手のエーオンから「グリーン蒸気」の供給を受けることで合意したと発表した。2030年までに炭素中立を実現する目標の実現に向けた取り組みの一環とし

日本郵船―独エネ大手EnBWと傭船契約―

日本郵船は16日、独エネルギー大手EnBWと新造LNG(液化天然ガス)船4隻の長期定期傭船契約を締結したと発表した。船舶は韓国のHD現代重工業で建造され、2027年から順次竣工する予定。エネルギー事業本部執行役員の井浪康

フォルクスワーゲン―VWブランド乗用車でコスト削減―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは主力のVWブランド乗用車でコスト削減プログラムを実施する意向だ。VWブランド乗用車のトーマス・シェーファー最高経営責任者(CEO)が従業員に宛てた17日付の文書をもとに『

メルセデス―バン部門の競争力強化へ―

独高級大手メルセデスベンツは16日、バン部門の新戦略を発表した。モデルのプレミアム化を推進すると同時にコストを削減。競争力を強化する意向だ。市場開拓の余地が大きい米国と中国では販売を加速する。同社は主力の乗用車部門ですで

BMW―次世代BEV「ノイエ・クラッセ」を中国で生産―

高級乗用車大手の独BMWは中国・瀋陽で開催した現地合弁BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)の設立20周年イベントで、次世代電気自動車(BEV)「ノイエ・クラッセ」を同地で生産すると発表した。搭載する次世代電池も

ボッシュ―ミドルウエアの中国企業に出資―

自動車部品大手の独ボッシュは車両向けのミドルウエアを開発・製造する中国のスタートアップ企業オートコア・エーアイ(AutoCore.ai)に出資すると発表した。ベンチャー投資子会社ロバート・ボッシュ・ベンチャー・キャピタル

コンチネンタル―ロシアから撤退、カルーガ工場など売却―

自動車部品大手の独コンチネンタルは22日、ロシアからの撤退を発表した。すでにモスクワ南西部のカルーガにある工場を現地投資会社S8キャピタルに売却することで当局の承認を受けている。取引額は非公表。競合の仏ミシュランとフィン

シーメンス―1-3月期の純利益3倍以上に―

電機大手の独シーメンスが16日発表した2023年1-3月期(第2四半期)決算の純利益は前年同期比236%増の34億7,700万ユーロと3倍以上に拡大した。元子会社シーメンス・エナジーの保有株で評価益を計上したほか、本業が

ドイツ鉄道―高速鉄道ICE73編成を発注―

ドイツ鉄道(DB)は17日、高速鉄道ICE、73編成を製造元の2社に追加発注したと発表した。今回の取引によりDBが保有するICEの平均車齢は2030年までに現在の18年から12年へと大幅に若返る。 スペインのタルゴに「I

アルディ・ジュド―ネット通販の試験プロジェクト―

ディスカウントストア大手アルディ・ジュドがネット通販のパイロットプロジェクトを実施する。同社がインターネットで販売を行うのは初めて。食品業界紙『レーベンスミッテルツァイトゥング』が報じた。 本社所在地ミュールハイム・アン

シーメンス

電機大手の独シーメンスは19日、電気設備製造の印マステック・コントロールズから電動車用充電器事業を取得することで合意したと発表した。インドのニーズに見合った製品ポートフォリオを拡充し、急増する現地需要を取り込む考え。同国

JA全農・クボタ・BASFが実証試験、営農支援システム連携で

全国農業協同組合連合会(JA全農)とクボタ、独化学大手BASFは15日、JA全農とBASFが日本国内で開発・推進する栽培管理支援システム「ザルビオ・フィールドマネージャー」とクボタが開発・推進する営農・サービス支援システ

独スタートアップの資金調達、昨年は38%減少

ドイツのスタートアップ企業がベンチャーキャピタルから2022年に調達した資金の総額は15億5,700万ユーロで、過去最高となった前年(26億1,200万ユーロ)を38%下回ったことが、政策金融機関ドイツ復興金融公庫(Kf

電機輸出が好調、1-3月期12%増に

独電気電子工業会(ZVEI)が16日に発表した同国の1-3月期の電機製品輸出高は646億ユーロとなり、前年同期を11.8%上回った。業界の新規受注は3月に大きく落ち込んだものの、潤沢な受注残を背景に輸出は高い伸びが続いて

粗鋼生産が14カ月連続減少、4月は-3.8%に

独鉄鋼業界団体シュタールが17日に発表した4月の粗鋼生産高は前年同月比3.8%減の319万7,000トンとなり、14カ月連続で落ち込んだ。粗鋼生産はロシアのウクライナ侵攻を受けて昨年3月に減少へと転落。9月から今年1月に

建築許可が16年来の下落幅に、3月は-30%

ドイツ連邦統計局が17日に発表した3月の建設許可件数(増改築を含む)は前年同月比29.6%減の2万4,500件となり、2007年3月以来16年ぶりの大幅下落を記録した。建材費の高騰と金利上昇で需要が急速に冷え込んでいる。

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