Ifo経済研究所が26日発表した2011年9月のドイツ企業景況感指数は前月の108.7から107.5へと1.2ポイント低下し、3カ月連続で悪化した。今後6カ月の見通しを示す期待指数がこれまでに引き続き大きく後退。足を強く引っ張った格好だ。現状判断を示す指数は小幅減にとどまっており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツの景気はこれまでのところ政治の混乱の影響を受けていない」との見方を示した。
\期待指数は前月の100.0から98.0へと2ポイント低下、3月から7カ月連続で悪化した。現状判断指数は3カ月連続で落ち込んだものの、9月は前月比0.2ポイント減の117.9と後退幅が0.2ポイントにとどまった。
\業界別でみると、製造業は期待と現状判断がともに悪化。建設は現状判断が良好だったものの期待指数が落ち込み、トータルで後退した。卸売は期待と現状判断がそろって改善している。小売は現状が横ばいで、期待は上向いた。
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