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2013/4/10

経済産業情報

乗用車新車登録5カ月連続で減少、3月-17%に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2013年3月の国内乗用車新車登録台数は前年同月比17.1%減の28万1,184台となり、5カ月連続で減少した。厳しい市場環境が反映された格好で、主要ブランドのほとんどで登録実績が […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2013年3月の国内乗用車新車登録台数は前年同月比17.1%減の28万1,184台となり、5カ月連続で減少した。厳しい市場環境が反映された格好で、主要ブランドのほとんどで登録実績が後退。1~3月の累計も前年同期比12.9%減の67万3,957台へと落ち込んだ。

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主要ブランドで3月の新車登録が伸びたのはセアト(20.2%増の7,922台)、ランドローバー(15.6%増の1,420台)、起亜(9.2%増の5,516台)、ジープ(2.8%増の542台)、シュコダ(1.3%増の1万6,033台)の5つだけだった。

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ドイツ車はスマートが1.1%減の2,681台、メルセデスが4.4%減の2万5,687台、ポルシェが6.0%減の2,292台、アウディが9.7%減の2万3,465台、BMWが11.4%減の2万3,669台、オペルが16.8%減の1万9,713台、フォルクスワーゲン(VW)が21.2%減の5万7,205台、ミニが28.3%減の2,936台、フォードが32.7%減の1万6,354台。

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日本車はホンダ(0.2%減の2,487台)が微減にとどまったものの、他のブランドはすべて2ケタ台の減少となった。各ブランドの実績は三菱が14.3%減の2,388台、マツダが21.2%減の5,552台、スバルが21.7%減の965台、トヨタが39.7%減の7,197台、スズキが43.0%減の1,786台、レクサスが61.0%減の171台だった。

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日本車以外の主な輸入ブランドはフィアットが6.1%減の7,545台、ダチアが7.5%減の3,855台、現代が13.0%減の9,679台、ルノーが14.9%減の1万1,345台、シボレーが23.1%減の2,254台、ボルボが25.4%減の2,503台、シトロエンが35.5%減の4,400台、プジョーが41.1%減の4,794台。

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1~3月の新車登録に占めるガソリン車の割合は50.4%で過半数をかろうじて維持した。2月に初めて50%を超えたディーゼル車は1~3月では48.1%にとどまった。ハイブリッド車と電気自動車の新車登録はそれぞれ6,032台、1,032台だった。

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部門別では超小型車が7.5%増えた以外は軒並み減少。特に中大型(25.2%減)、小型車(21.1%減)で大きく落ち込んだ。

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一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した3月の国内乗用車生産台数は47万4,900台で、前年同月を13%下回った。輸出台数は同9%減の36万7,200台。1~3月の累計では生産台数が前年同期比11%減の133万1,700台、輸出台数が同9%減の103万3,200台だった。

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