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2014/11/12

企業情報

トウガス―住商と戦略提携―

この記事の要約

フラッキング用の薬剤を手がける独新興化学メーカー、トウガス・オイルフィールド・ソリューションズ(フランクフルト)は10日、住友商事の独法人、ドイツ住友商事会社(Sumitomo Deutschland GmbH)と戦略提 […]

フラッキング用の薬剤を手がける独新興化学メーカー、トウガス・オイルフィールド・ソリューションズ(フランクフルト)は10日、住友商事の独法人、ドイツ住友商事会社(Sumitomo Deutschland GmbH)と戦略提携すると発表した。住商から出資を受けて国際事業を拡大するほか、住商の販売網を活用して自社製品を販売していく。

トウガスは独化学メーカー、アレッサからのスピンオフとして昨年設立された企業。真水を利用しないフラッキング用の薬剤を手がけている。高分子吸収材に用いる化学品を利用しているのが特徴で、従来のフラッキング用薬剤と異なり環境負荷が小さいという。

トウガスのホルスト・トーレ・ラント社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたところによると、住商の出資額は100万ユーロのケタ台で、出資比率は50%未満。トウガスは住商との提携により、油田・ガス田向けサプライヤー大手のハリバートン、ベーカー・ヒューズ、シュルンベルジェを追撃する考えだ。