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2014/11/12

企業情報

ランクセス―従業員削減へ―

この記事の要約

合成ゴム世界最大手の独ランクセス(ケルン)は6日の決算発表で、従業員の削減方針を発表した。競争力の強化に向けて2017年から年間コストを1億5,000万ユーロ圧縮する計画の一環で、16年末までに約1,000人を整理する。 […]

合成ゴム世界最大手の独ランクセス(ケルン)は6日の決算発表で、従業員の削減方針を発表した。競争力の強化に向けて2017年から年間コストを1億5,000万ユーロ圧縮する計画の一環で、16年末までに約1,000人を整理する。そのうちおよそ500人はドイツで実施する。同社の従業員数は世界全体で1万6,700人に上る。

人員整理は主に管理、サービス、マーケティング、販売、研究開発分野で行う。これに伴うコストは計1億5,000万ユーロで、そのうちおよそ1億ユーロを14年12月期に計上する意向だ。

14年第3四半期(7~9月)の営業利益(EBITDAベース、特別費計上前)は2億1,000万ユーロで、前年同期を12.3%上回った。管理部門のコスト削減と工場稼働率の向上、および前年同期と異なって在庫評価損の計上がなかったことが増益要因となった。売上高は0.5%減の20億4,000万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の9.1%から10.3%に上昇。最終利益は1,100万ユーロから3,500万ユーロへと大きく伸びた。