ドイツ鉄道(DB)は16日、二酸化炭素(CO2)の排出量を差し引きでゼロにする炭素中立の達成時期を従来目標の2050年から40年へと前倒しすると発表した。国内だけでなく国際物流子会社DBシェンカーも含めて実現するとしている。
同社は1990年からこれまでにCO2の排出量を約70%削減した。今後は国内のメンテナンス工場、駅、オフィスの電力を25年までにすべて再生エネへと切り替える。また暖房のエネルギー源を化石燃料から再生エネへと段階的に切り替えていく。省エネやデジタル技術も活用する意向だ。このほか、◇運行車両の近代化◇水素燃料電池車両の投入◇鉄道・バスへの合成燃料投入――などを通してもCO2の排出を削減していく。