ドイツロジスティックス業界の動き

ハパックロイド―営業黒字化―

海運大手の独ハパックロイド(ハンブルク)が8月30日発表した2017年1-6月期(上半期)決算の営業損益(EBITベース)は8,730万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(3,970万ユーロ)から改善した。貨物輸送量の増 […]

独DHL、南東欧を含む欧州4カ国の小包配達で現地企業と提携

独郵便・物流大手のDHLは4日、南東欧3カ国を含む欧州4カ国の小包配達事業で現地企業と提携を結んだと発表した。電子商取引(Eコマース)の普及を受け、国境を越えた配達を迅速化する狙い。2018年末までに欧州を網羅するネット

DBシェンカー、チェコに新物流センター開設

ドイツ鉄道(DB)の物流子会社DBシェンカーはこのほど、チェコ北部のドイツ国境に近いウースチー・ナド・ラベムに新たな物流拠点を開設した。ドイツ・西欧市場向け事業のサービス向上と効率化が目的で、従来拠点のジェチーンから機能

ドイツポスト―東南アジア事業拡大―

独郵便・物流大手のドイツポストDHL(ボン)は25日、コントラクト・ロジスティクス部門DHLサプライチェーンが東南アジア事業を強化すると発表した。2020年までにタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジアの4カ国に総額7,0

幹線鉄道の不通、化学業界の物流に打撃

独化学工業会(VCI)は25日、独フランクフルトとスイスのバーゼルを結ぶ幹線鉄道の一部区間が長期通行止めとなっていることはドイツの化学メーカーの大きな負担になっているとの声明を発表した。当該区間を利用して輸送されてきた原

川崎汽船―独子会社を売却―

川崎汽船は7月26日、連結子会社の独SALヘビー・リフトを独投資会社SALTOホールディングに100%売却すると発表した。構造改革の一環。譲渡価格は公表しないことで合意した。 川崎汽船2007年、海運事業を多角化し安定収

トラック車群走行の実用テスト、DB子会社やMANが共同実施へ

ドイツ鉄道(DB)の物流子会社DBシェンカーは10日、同社を調整役とするトラック追従車群走行(プラトゥーニング)のプロジェクトに連邦交通インフラ省(BMVI)が約200万ユーロの補助金を交付することを明らかにした。公道を

トラックカルテルで物流業界団体が損賠訴訟を集約

欧州の複数のトラックメーカーが6トン以上のトラックとトラクターの販売で違法なカルテルを結んでいた問題で、ドイツの物流業界団体BGLが被害を受けたドイツの運送会社などの損害賠償請求権を集約している。BGLが10日、明らかに

DHLとラトビア国鉄、中国への複合輸送サービス構築で提携

独物流大手DHL傘下の国際輸送サービス会社DHLグローバルフォワーディングとラトビア国鉄は6月28日、バルト海沿岸諸国と中国の貿易促進に向けた提携に関する覚書を交わした。中国とラトビアを結ぶ複合輸送サービスの定期ルートを

ギリシャ港湾、独仏などの企業連合が落札

ギリシャの国有資産売却を進める政府機関の資産開発基金(HRADF)は19日、国内2位の港湾であるテッサロニキ港を運営する国営企業OLTHの株式67%をドイツの投資会社を中心とする企業連合に売却すると発表した。売却額は2億

ドイツポスト―配達用EV生産でフォードと提携―

物流大手のドイツポスト(ボン)は14日、配達用電気自動車(EV)の製造子会社であるストリート・スクーターが米自動車大手フォードの欧州子会社フォード・ヴェルケと提携すると発表した。フォード「トランジット」のシャーシをベース

独物流KSS、石油化学シブールから物流ハブの開発運営を受注

ドイツの物流大手カールシュミット・シュペディチオーン(KSS)が、ロシアの化学大手シブール向けに物流ハブを整備する。投資額は20億ルーブル(3,130万ユーロ)。ポリマー製品の包装・保管・配送を請け負う。 立地はカルーガ

リックマース―経営破たん―

独海運大手のリックマースは1日、地元ハンブルクの区裁判所に民事再生手続きの適用を申請した。主要な融資銀行であるHSHノルトバンクが経営再建計画への支持を拒否したためで、今後は自己管理型の経営再建を目指す。 リックマースは

ドイツ鉄道―中国市場開拓に本腰―

ドイツ鉄道(DB、ベルリン)が中国市場の開拓を本格化する。足元の独・欧州では事業拡大の余地が小さいのに対し、中国では需要を取り込める余地が大きく、利益の向上につながるとみているためだ。ロナルド・ポファラ取締役(インフラ担

海運貨物取扱量、昨年は微増に

ドイツ連邦統計局が5日発表した2016年の海運貨物取扱量は2億9,650万トンとなり、前年比で0.1%増加した。増加は2年ぶり。国外向けが1.2%減の1億1,680万トンへと落ち込んだものの、国外からの貨物が0.8%増の

アマゾン―生鮮食料品販売を独で開始―

ネット通販世界最大手の米アマゾンが生鮮食料品の販売をドイツで開始するもようだ。経済紙『ハンデルスブラット(HB)』が業界情報として22日報じたもので、配達業務はドイツポスト子会社のDHLが全面的に引き受けるという。両社は

ハパックロイド―運賃下落が打撃、大幅減益に―

海運大手の独ハパックロイド(ハンブルク)が2月28日発表した2016年12月期暫定決算の営業利益(EBIT)は前期比66%減の1億2,600万ユーロと大幅に縮小した。運賃の下落が響いた格好。売上高は12.5%減の77億3

ドイツ鉄道貨物子会社、JLRスロバキア工場の物流事業を受注

英自動車大手ジャガー・ランドローバー(JLR)が先ごろ実施したスロバキア工場の物流事業入札で、ドイツ鉄道(DB)の貨物子会社DBカーゴ(旧DBシェンカー・レール)が受注を獲得した。新設するニトラ工場への部品輸送及び同工場

DPD―食品宅配サービスをスタート―

独小包配達大手のDPD(アシャッフェンブルク)は16日、食料品の宅配サービス「DPDフード」を立ち上げると発表した。国内食品宅配市場は規模が小さく今後の拡大の余地が大きいことから、潜在需要を掘り起こせると判断した。まずは

ドイツ鉄道―貨物部門の人員削減で労使合意―

ドイツ鉄道(DB、ベルリン)は14日、貨物部門DBカーゴ(従業員数1万8,000人)の人員削減計画で労使が合意したと発表した。当初は3,000人の削減を予定していたが、従業員が強く反発したため2,000人に改めた。経営上

国内貨物輸送量が過去最高に

ドイツ連邦統計局が17日発表した2016年の国内貨物輸送量は前年比1.1%増の46億トン(暫定値)となり、過去最高を更新した。増加は4年連続。主力のトラック輸送が1.5%増えたことが大きい。 伸び率が最も大きかったのは航

エルベ河口浚渫に最高裁がゴーサイン

巨大貨物船が独ハンブルク港に入港できるようにするためにハンブルク州が計画しているエルベ川河口の浚渫工事は環境規制などに反しているとして環境保護団体が差し止めを求めていた裁判で最高裁の連邦行政裁判所は9日、原告の訴えをおお

架線給電電気トラックの試験区間、高速道2カ所に設置

ドイツ連邦環境省は2日、架線給電電気トラックの試験区間をアウトバーン(高速道路)2カ所に設置すると発表した。環境に優しいトラック貨物輸送の実現に向けた取り組みで、環境省は約4,000万ユーロの補助金を交付する。ドイツの公

トラックカルテルで物流企業などが損賠訴訟

欧州の複数のトラックメーカーが大・中型トラックの販売で違法なカルテルを結んでいた問題で、被害を受けたドイツの物流企業や自治体がシュツットガルト地方裁判所に損害賠償請求訴訟を起こしたことが分かった。日刊紙『フランクフルター

ダイムラー―配達ロボットベンチャーに出資―

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は13日、バン部門メルセデス・ベンツ・バンズが配達ロボットの英有力スタートアップ企業であるスターシップ・テクノロジーズの転換社債を引き受け主導的な出資者(リードインベスター )

世界初のドローン定期配達、独DPDが仏で開始

フランス郵政公社傘下の独DPDグループは15日、ドローン(無人機)を用いた小包の定期配達サービスをフランスで開始すると発表した。ドローンによる定期配達は世界初。仏民間航空総局(DGAC)から許可を得たことから、まずは同国

郵船ロジスティクス―スイスに支店開設―

郵船ロジスティクスは20日、スイスに支店を開設すると発表した。これまでは現地代理店を活用してきたが、今後は同国市場で自社オペレーションを展開。欧州ネットワークを拡充する。同社がグローバル展開する国はこれにより43カ国へと

マースク―独競合ハンブルク・シュド買収へ―

コンテナ海運世界最大手のマースク・ライン(デンマーク、コペンハーゲン)は1日、同業ハンブルク・シュドを独複合企業エトカー・グループから譲り受けることで基本合意したと発表した。海運業界では過剰な輸送能力と運賃下落を受けて構

ドイツ鉄道

ドイツ鉄道(DB)は英子会社アリーバと物流子会社シェンカーの新規株式公開(IPO)を当面、見合わせる考えだ。グルーベ社長がdpa通信に明らかにしたもので、英国の欧州連合(EU)離脱決定で、IPOを取り巻く環境が悪化したた

物流業界に損賠訴訟の動き、トラックのカルテルで

欧州の複数のトラックメーカーが大・中型トラックの販売でカルテルを結んでいた問題で、ドイツの物流企業が損害賠償訴訟の準備を進めている。訴訟を取りまとめる弁護士事務所への取材をもとに10月31日付『ハンデルスブラット(HB)

海運貨物取扱量、上半期は2%減に

連邦統計局が13日発表したドイツの2016年上半期(1~6月)の海運貨物取扱量は1億4,880万トンとなり、前年同期を2.0%下回った。国外向けの貨物が3.5%減の5,990万トンへと落ち込み、最大の足かせとなった。国外

自動車の海上輸送にLNG船投入、VWが環境重視をアピール

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は5日、自社製品の輸送にLNG(液化天然ガス)を燃料とする船舶を利用すると発表した。同社はディーゼル排ガス不正問題で企業イメージが悪化したことから、環境重視をアピールし、信頼を取り

アルバ―中国事業など売却―

独廃棄物処理大手のアルバ(ベルリン)は1日、中国事業と独包装材回収・再生事業(子会社インターゼロー)を中国の環境技術・サービス会社である成都天翔環境(Chengdu Techcent Environment)との合弁会社

ドイツポスト―UKメールを買収―

郵便・物流大手のドイツポスト(ボン)は9月28日、英同業UKメールを買収することで合意したと発表した。国境をまたぐネット通販の拡大に対応するとともに、英国事業を強化。同地でシェアの大きい旧国営ロイヤル・メールとパーセルフ

デリバリーバンのコンセプトカーをダイムラーが公開

自動車大手の独ダイムラーは7日、小包配達用デリバリーバンのコンセプトカー「ビジョン・バン」を公開した。時代の変化に見合った配達を最新のデジタル技術を用いて支援する「アドバンス(adVANce)」構想に基づくもので、荷物の

騒音の大きい航空機の空港使用料引き上げへ

フランクフルト空港の運営会社フラポートは騒音の大きい航空機の空港使用料金を来年から引き上げる意向だ。地元ヘッセン州交通省が6日、明らかにしたもので、同省は計画を承認する見通し。アルワジール交通相は「航空会社が最も騒音の小

商船三井―独社から資本撤退―

商船三井は8月31日、子会社MOLロジスティクス(ヨーロッパ)が保有する独物流会社J.F.ヒレブラント・グループ(JFH)の全株式を売却すると発表した。これにより2016年7-9月期(第2四半期)連結決算で約190億円の

アマゾン

ネット通販大手のアマゾンで注文した商品を顧客が石油大手のシェルのガソリンスタンドで受け取れる試験サービスが7月に始まった。同サービスを実施しているのはミュンヘンにあるシェルのスタンド10カ所で、専用の受け取りロッカー「ア

ルフトハンザ・カーゴ―急送サービス会社を買収―

航空大手ルフトハンザの貨物輸送子会社ルフトハンザ・カーゴ(フランクフルト)は9日、急送サービス会社タイム・マターズの資本51%を取得し完全子会社化したと発表した。業界の過剰輸送能力を背景に航空貨物運賃が下落し業績が悪化し

車のトランクを配達先に、スマートとDHLが共同プロジェクト

自動車のトランクを配達先に指定して顧客が荷物を受け取るサービスの試験プロジェクトを、ダイムラーの超小型車子会社スマートと物流大手DHLが共同で実施する。DHLは同様のプロジェクトを昨年、高級車大手アウディ、ネット通販大手

ハパックロイド―中東系UASCと合併合意―

独海運最大手のハパックロイド(ハンブルク)は18日、同社と中東系同業のユナイテッド・アラブ・シッピング・カンパニー(UASC)が合併契約に調印したと発表した。合併はハパックがUASCを吸収する形で実施。ハパックは台湾の長

ハパックロイド

海運大手の独ハパックロイドは6月28日、同社と中東系同業のユナイテッド・アラブ・シッピング・カンパニー(UASC)が合併条件で合意したと発表した。ハパックロイドがUASCを吸収する形で合併する。詳細は明らかにしていない。

エランダース―独同業LGIを買収―

スウェーデンの物流企業エランダース(メルンリュック)は17日、独同業LGIロジスティックス・グループ・インターナショナルを投資会社カヨ・ノイキルヒェンなどから買収することで合意したと発表した。サプライチェーン・ソリューシ

ルフトハンザ・カーゴ

ルフトハンザ航空の貨物子会社ルフトハンザ・カーゴはフランクフルト空港の積み替えセンターで勤務する従業員2,700人のうち300~400人を整理する考えだ。航空貨物運賃の世界的な急落を受けた措置で、世界全体では約800人を

ツァランド―即日配達のPP、アディダスと共同で―

ファッション通販大手のツァランドは9日、スポーツ用品大手のアディダスと共同で即日配達のパイロットプロジェクト(PP)を首都ベルリンで開始した。インターネットやパソコンがある生活環境で育った「デジタルネイティブ世代(ジェネ

配達ロボットの試験運用、ヘルメスが実施へ

物流大手のヘルメスは10日、配達ロボットの試験運用を今夏ドイツで実施すると発表した。スタートアップ企業スターシップ・テクノロジーズのロボットを投入する。 スターシップはインターネット電話サービス事業者スカイプの共同創業者

ドイツポスト―EU規制対応の医薬品輸送開始―

ドイツポスト(ボン)は1日、欧州連合(EU)の医薬品規制に対応した輸送サービスを同日付で開始すると発表した。ドイツ国内で提供する。 EUでは医薬品の適正流通(GDP)に関するガイドラインが2013年9月に施行された。医薬

独空港を中国企業が買収

西南ドイツのラインラント・ファルツ州は6日、同州が保有する地元フランクフルト・ハーン空港の資本82.5%を中国企業Shanghai Yiqian Tradingに譲渡することで合意したと発表した。隣接するヘッセン州も残り

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