ドイツロジスティックス業界の動き

DBカーゴ―国内水素輸送の20%を分担―

ドイツ鉄道(DB)の鉄道貨物子会社DBカーゴは22日、国内の水素輸送の20%を引き受けることが可能だとの見解を発表した。将来の水素輸送の中核を担うパイプライン網は最終的な構築に数十年を要することから、鉄道は長期の渡って大 […]

ライン川の水位が警戒水準に低下、景気に悪影響も

ライン川の水位が数日間、航行に支障が出る水準まで低下した。同河川は石油や石炭、化学物質などの重要な輸送ルートであるため、川底が一部干上がった昨年夏のような状況になると、景気の回復が遅れる懸念がある。 ライン川ではライン渓

HHLA

独ハンブルク港トラーオルト埠頭(CTT)に中国遠洋海運集団(COSCO)が子会社・中遠海運港口(CSPL)を通して24.99%出資する契約が、19日に調印された。独政府の懸念表明を受け出資比率が当初計画の35%から引き下

日本郵船―独エネ大手EnBWと傭船契約―

日本郵船は16日、独エネルギー大手EnBWと新造LNG(液化天然ガス)船4隻の長期定期傭船契約を締結したと発表した。船舶は韓国のHD現代重工業で建造され、2027年から順次竣工する予定。エネルギー事業本部執行役員の井浪康

ハンブルク港への中国社の出資、政府がようやく承認

ドイツ政府は10日、ハンブルク港トラーオルト・コンテナター埠頭(CTT)に海運大手の中国遠洋海運集団(COSCO)が出資する計画を承認すると発表した。COSCOはCTTに24.99%出資し、「優先ハブ」として利用できるよ

ドイツ鉄道の50時間スト回避

ドイツ鉄道(DB)を対象に鉄道・交通労組EVGが予定していた計50時間のストライキが中止された。スト差し止めを求めてDBが起こした裁判で、フランクフルト労働裁判所の裁判官が和解交渉を提案し、両者が受け入れたためだ。 EV

ハンブルク港への中国社の出資、認可されない可能性も

独北部のハンブルク港トラーオルト・コンテナター埠頭(CTT)に海運大手の中国遠洋海運集団(COSCO)が出資する計画は認可されない可能性があることが分かった。外資による重要インフラへの出資規制を定めた政令に基づく審査を新

ハンブルク港への中国社の出資、いまだ承認されず

独北部のハンブルク港トラーオルト・コンテナター埠頭(CTT)に海運大手の中国遠洋海運集団(COSCO)が出資する計画が、いまだに承認されていないことが分かった。ドイツ政府は条件付きで承認することを昨秋、決定したものの、所

ハンブルク港がストで閉鎖、大型船は出入港できず

ハンブルク港管理局HPAは22~24日、大型船を対象に同港を閉鎖した。サービス労組Verdiの警告ストライキを受けた措置で、混乱を避ける狙いがあった。 Verdiはハンブルク港湾管理部門の被用者に、22日17時30分から

22年の河川輸送は統一後最低に、渇水と生産減で

ドイツ連邦統計局が27日に発表した国内河川の2022年の貨物輸送量は前年比6.4%減の1億8,200万トンとなり、東西ドイツ統一(1990年)後の最低を記録した。猛暑に伴う8月の水位低下と、主要な輸送財の生産減が響いた格

海運貨物取扱量、22年は3.2%減少

ドイツ連邦統計局がこのほど発表した国内港の2022年の海運貨物取扱量は2億7,910万トンとなり、前年を3.2%下回った。国外からの貨物が1.5%減、国外向けが7.0%減とともに後退した。取扱量はコロナ化直前の19年に比

仏ストの影響でライン川交通に支障

バーゼル(スイス)以北のライン川独仏国境区間で8日、船舶が一時、航行できなくなった。フランスの年金改革に反対するストライキの影響で、同国が管理する閘門が利用できなくなったためだ。 ストラスブールの南およそ60キロのマルコ

ドイツ鉄道―国際物流子会社シェンカーを売却へ―

ドイツ鉄道(DB)は15日、国際物流子会社DBシェンカーの売却を検討・準備するよう監査役会が取締役会に指示したと発表した。売却益で巨額債務の圧縮を図る。売却に向けた手続きをいつ開始するかは未定。世界経済が減速し、株式市場

ハンブルク港への中国企業の出資、政府が25%未満に制限

ドイツ政府は10月26日の閣議で、同国北部のハンブルク港トラーオルト・コンテナター埠頭(CTT)に海運大手の中国遠洋海運集団(COSCO)が戦略出資する計画について、その一部を承認しないことを決定した。計画を全面的に認め

ハパックロイド―ラテンアメリカで10億ドル規模の買収―

海運大手の独ハパックロイドは4日、チリの物流大手SM SAAMから子会社SAAMポーツとSAAMロジスティクスを完全買収することで合意したと発表した。ラテンアメリカ市場でのプレゼンスを高めるとともに、港湾ターミナル事業を

UAEからテスト輸送のアンモニア、ハンブルク港に到着

独経済省は15日、アラブ首長国連邦(UAE)からテスト輸送されたアンモニアがハンブルク港に到着したと発表した。水素分野の両国のパートナーシップに基づき、アンモニアがUAEから初めてドイツに輸出された。水素は燃焼時に二酸化

物流に黄信号、尿素水大手がガス高騰で生産停止

ドイツの物流が滞る懸念が出てきた。ディーゼル車の排ガス浄化に欠かせない尿素水(アドブルー)の生産を大手メーカーSKWシュティックシュトッフヴェルケ・ピーステリッツが、天然ガス価格の高騰を理由に停止したためだ。物流業界団体

鉄道輸送で石油と石炭を優先

ドイツ政府は24日の閣議で、鉄道輸送で石油と石炭を他の物資に優先させることを定めた政令案を了承した。水位の低下で河川輸送能力が大幅に低下し、発電所、製油所の運営に支障が出る懸念があることから、両物資の鉄道輸送を増やす意向

港湾労使がベア合意、新たなスト回避

ドイツの港湾業界で23日、新規の労使協定が締結された。統一サービス産業労働組合(Verdi)は7月に48時間のストライキを実施し、物流を混乱させたが、今後はそうした事態が回避されることになる。労組組合員の承認手続きを経て

ライン川の水位上昇も再低下

ライン川の水位が大幅に上昇した。ドイツ南部で先週末に大量の雨が降ったためだ。ただ、その後は晴天が続いていることから、水位は再び低下し始めている。 同河川交通のボトルネックであるライン渓谷中流上部のカウプでは22日午前5時

ランクセス―スコープ3の炭素中立を50年までに実現へ―

化学大手の独ランクセスは4日、原料などの調達と自社製品の販売に伴い発生する「スコープ3」レベルの温室効果ガス排出量を2050年までにゼロへと引き下げる目標を打ち出した。自社の活動で直接発生する「スコープ1」と、外部から購

ライン川の水位低下、物流に今後支障も

ライン川の水位が大幅に低下している。降水量が極めて少ないためだ。ドイツ連邦水理研究所(BfG)は、今後2週間は低下が続くと指摘しており、物流に支障が出る可能性がある。 ライン川は穀物や石炭、石油、化学品などを運ぶ重要なル

ドイツポス―英小荷物配達事業を強化―

物流大手のドイツポストDHLグループは5日、英国の小荷物配達事業を大幅に強化すると発表した。コロナ禍の発生後、ネット通販市場の拡大が加速し、同国の配達量が2020年初頭からこれまでに40%増えたことを受けた措置。今後も成

鉄道輸送の削減をDBが化学業界に要請

鉄道を用いた貨物輸送を削減するようドイツ鉄道(DB)が化学業界に要請している。独化学工業会(VCI)のクリスティアン・クルマン会長(エボニック社長)が6日の記者会見で明らかにした。DBの貨物輸送子会社DBカーゴから数日前

ウイングコプター―REWEや伊藤忠から資金調達―

配達ドローン開発・製造の独ウイングコプターは21日、独小売大手REWEや伊藤忠商事から総額4,200万ドルの出資を受けたと発表した。生産と雇用の拡大、研究開発の加速に充てる。これまでに投資家から調達した資金の総額は6,0

DHLが小包料金を7月に値上げ

ドイツポストの小包子会社DHLは13日、個人顧客向けの配達料金を7月1日付で引き上げると発表した。輸送費用、人件費、その他の費用の上昇を顧客に転嫁する。 国内小包の最も安い料金カテゴリーである「DHLペックヒェンS」は3

ウクライナ産穀物の輸送、欧州委の音頭でドイツ鉄道が支援へ

国有企業のドイツ鉄道(DB)がウクライナからの穀物輸送を支援する。ウクライナに侵攻したロシアが黒海沿岸の港湾を封鎖したことで、ウクライナ産の輸出が難しくなり、アフリカやアジアで食糧危機を引き起こす懸念が強まっていることか

政府がFSRU4隻を確保、1隻目は年末にも稼働開始

ドイツ政府は5日、浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)4隻の傭船契約を締結した。ロシア産天然ガスへの依存からの早期脱却に向けた措置で、欧州海運大手ホーグとダイナガスからそれぞれ2隻をチャーター。運営は独エネルギー大

トラック運転手の35%は55歳以上

ドイツのトラック運転手およそ48万人(2021年)のうち36%は55歳以上であることが、連邦統計局の発表で分かった。15~24歳は3%にとどまる。同国の全就労者に占める55歳以上の割合は25%、同15~24歳は10%とな

豊田自動織機―独物流システムインテグレーターを買収―

豊田自動織機は3月31日、物流システムインテグレーターの独ヴィアストア(viastore)を完全買収することで合意したと発表した。欧州物流ソリューション事業を強化する。取引金額は非公開。7月以降の買収手続き完了を見込む。

河川貨物輸送、21年は3.8%増加

ドイツ連邦統計局が25日発表した国内河川の2021年の貨物輸送量は1億9,510万トンとなり、前年を3.8%上回った。比較対象の20年はコロナ禍初年度で低迷しており、21年はその反動で増加した。コロナ禍前の19年比では4

日本郵便が独などへの航空便引き受けを一部再開

日本郵便は17日、ドイツ、フランス、英国、ベルギーの4カ国について、停止していた航空便の引き受けを一部再開すると発表した。一定量の航空輸送力を確保できる目途が立ったため。ロシアのウクライナ侵攻を受けて停止していた航空便を

独仏英などへの郵便物、日本郵便が船便以外を停止

日本郵便は8日、ドイツ、フランス、英国など計18国・地域宛ての郵便物について引き受けを一部停止すると発表した。ウクライナの情勢不安を受け送達手段が確保できなくなったためと説明している。ウクライナについてはすでに2月下旬か

空港利用者27%増加、コロナ禍前比では68%減少

ドイツ連邦統計局が1月31日発表した国内主要23空港の2021年の利用者数は7,355万人となり、前年を27.3%上回った。コロナ禍1年目の前年は同74.5%も落ち込んでおり、それに比べると需要が回復した。過去最高となっ

商用車大手スカニア、ドイツで初めて電気トラックを納入

独フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは1日、独高級床材大手のボナ(Bona)にバッテリー式電気トラックを納入したと発表した。スカニアにとり、ドイツで初めての電気トラック販売事例となる。ボナは同

DBシェンカー―電気トラック1500台を発注―

ドイツ鉄道(DB)の子会社で鉄道貨物以外の物流事業を手がけるDBシェンカーは11月30日、スウェーデンの新興企業ヴォルタ・トラックスから電気トラック約1,500台を調達すると発表した。炭素中立の実現に向け車両の電動化を加

ドイツ鉄道―上海に物流子会社、中国~欧州の輸送拡大へ―

ドイツ鉄道(DB)は11月26日、上海に子会社DBカーゴ・トランスアジアを設立すると発表した。中国~欧州間の鉄道貨物輸送事業を統合。欧州向け貨物の集配・輸送サービスを一元的に提供して利便性を高め、需要を掘り起こす狙いだ。

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