ドイツ機械工業界の動き

アイクストロン―中国資本が買収断念―

半導体製造装置の有力メーカーである独アイクストロン(ヘルツォーゲンラート)は8日、中国の投資会社・福建芯片投資基金(FGC)が同社を買収する計画が破棄されたと発表した。同社の米国事業をFGCが取得することに米国のオバマ大 […]

独シェフラーとDMG森精機、積層造形技術の開発で協力

独自動車部品大手のシェフラーと工作機械大手のDMG森精機は11月に開催された日本国際工作機械見本市(JIMTOF)で、転がり軸受の積層造形(AM)技術の開発で協力すると発表した。また、2016年に開始したマーケティング協

中国資本のアイクストロン買収、米大統領が拒否権発動

米国のオバマ大統領は2日、半導体製造装置メーカーの独アイクストロンを中国の福建芯片投資基金(FGC)が買収する計画に拒否権を発動した。対米外国投資委員会(CFIUS)の勧告を受けた措置で、アイクストロンの米国事業をFGC

機械業界受注10月は10%減少、国外不振で

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が1日発表した独業界の10月の新規受注高は実質10%減と大きく落ち込んだ。国外が15%減少して足を強く引っ張った。ユーロ圏(ドイツを除く)とユーロ圏外でともに大型受注が少なかったことが響いた

ズルツァー―仏ポンプメーカー買収へ―

スイス機械大手ズルツァー(ヴィンタートゥール)は28日、仏モレ・インダストリーズからポンプ子会社アンシヴァル・モレ(Ensival Moret=EM)を買収する方向で独占交渉を開始したと発表した。軸流ポンプなどこれまで手

独シーメンス、ブダペスト拠点に追加投資

電機大手の独シーメンスは22日、今後3年間でハンガリーのブダペストに置く拠点に100億フォリント(約3,200万ユーロ)を追加投資すると発表した。生産面積を大きく拡張し、2018年から新型のガスタービン翼を生産する。 既

独ラインメタル、ルーマニアで装甲車を合弁生産

独軍需大手ラインメタルは先ごろ、ルーマニア同業のウジナ・アウトメカニカ・モレーニ(UA Moreni)と合弁でルーマニア軍向けに装輪装甲車(GTK)を現地生産すると発表した。 合弁会社の名称はルーマニアン・ミリタリー・ビ

中国資本のアイクストロン買収、米当局が不承認勧告

半導体製造装置の有力メーカーである独アイクストロンは18日、中国の投資会社・福建芯片投資基金(FGC)が同社を買収する計画に対し米国の対米外国投資委員会(CFIUS)が安全保障上の懸念を示したことを明らかにした。CFIU

鉱工業界の設備投資、昨年は3.5%増加

ドイツ連邦統計局が16日発表した国内鉱工業界の2015年の設備投資額は前年比3.5%増の598億ユーロとなり、08年に記録した過去最高(600億ユーロ)に大きく近づいた。伸び率が最も大きかった業界はゴム・樹脂製品で16.

ハイデルベルガー―インクメーカー買収を視野に―

独印刷機械大手ハイデルベルガー・ドルックマシーネンのライナー・フンツデルファー新社長は16日、インクメーカーの買収を検討していることを明らかにした。同社は業界の構造不況を受けて業績が悪化。経営改善に向けて印刷所向けサービ

クーカ―航空機産業向け事業を部分売却へ―

産業ロボット・ファクトリーオートメーション大手の独クーカ(アウグスブルク)は9日の決算発表で北米の航空機産業向け事業を放出する意向を明らかにした。中国の美的集団による同社買収計画を審査している米当局が安全保障上の懸念を示

シェフラー―産業向け部門で追加人員削減―

ベアリング大手の独シェフラー(ヘアツォーゲンアウラハ)は9日、産業向け部門の人員削減を拡大すると発表した。市場低迷の長期化を背景に同部門の業績改善が進んでいないためで、新たに500人を整理する。 同社は昨年、産業向け部門

I4.0の技術者向け研修プログラム、業界団体が実施へ

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は14日、つながる工場「インダストリー4.0(I4.0)」の普及に向けて技術者向けの研修プログラムを立ち上げると発表した。I4.0のソフトウエアに関する知識を現場の技術者に浸透させることはI

ロシア、機械産業振興に本腰

ロシア政府が機械産業の振興に力を入れ始めた。ウクライナ危機を受けた欧米の制裁措置を機に必要性の高まった輸入代替を促進する政策の一環で、特に機械やプラントの輸入依存度を引き下げるため外資企業に現地調達比率引き上げを求めるな

テスラ―独機械メーカーを買収、大幅増産に向け―

電気自動車製造の米テスラは8日、自動製造システム(AMS)の有力メーカーである独グローマン・エンジニアリングを完全買収することで合意したと発表した。テスラは生産規模を短期間で大幅に拡大しようとしていることから、それに必要

農家の半数以上がデジタル技術を活用

ドイツの農家の53%がデジタル技術を利用していることが、独情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。「計画中」と「検討中」もそれぞれ6%、24%に達しており、農業のデジタル化は今後、一段と進みそうだ。デ

工作機械業界受注、7-9月期は8%増加

独工作機械工業会(VDW)が2日発表した独業界の7-9月期(第3四半期)の新規受注高は前年同期比で8%増加した。国外が22%増と大きく伸びて全体を押し上げた格好。国内は14%減と振るわなかった。10月の工場稼働率は90.

機械受注9月は横ばいに

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日発表した独業界の9月の新規受注高は実質ベースで前年同月と同水準にとどまった。ユーロ圏外がやや落ち込んで足を引っ張った格好。国内は2%増加し、ユーロ圏(ドイツを除く)もわずかに拡大した。

リンデ

工業ガス・プラントエンジニアリング大手の独リンデ(ミュンヘン)は10月28日、コスト削減の強化方針を明らかにした。競合に比べ収益力が低いためで、2019年からのコスト削減幅を従来目標の年3億7,000万ユーロから同5億5

サイバーダインのロボットが独リハビリ現場に導入

身体機能を拡張・増幅・補助できるサイバーダイン製のサイボーグ型ロボット「HAL」を、独西部ボーフム・ルール大学病院がリハビリ用に導入した。HALが日本以外で投入されるのは初めて。患者の関心は高く需要は大きいようだ。 HA

独工作機械フリモ、ハンガリー拡充

独工作機械メーカーのフリモ(Frimo)は先ごろ、ハンガリー西部モールの工場を拡充すると発表した。20億フォリント(約650万ユーロ)を投じて新技術をテストするための実験施設を設置する。投資額のうち6億9,360万フォリ

独トルンプ、3Dプリンター事業の成長見込む

独工作機械大手のトルンプは、3Dプリンター事業が今後大きく成長すると見込んでいる。独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』(10月20日付)によると、同社のレーザー技術・エレクトロニクス部門を統括するペーター・ライビンガ

トルンプ―3Dプリンター事業強化へ―

工作機械大手の独トルンプ(ディッチンゲン)は19日の決算発表で、3Dプリンター事業の強化方針を明らかにした。将来性が極めて大きいためで、今後2年で同分野の雇用規模を3.5倍以上に拡大。8年以内に売上規模を5億ユーロへと引

GEAグループ―利益見通しを大幅に引き下げ―

食品、化学などプロセス産業向けの機械を手がける独GEAグループ(デュッセルドルフ)は20日、2016年12月期の利益見通しを大幅に引き下げた。第3四半期(7~9月)の業績が予想を下回ったためで、12月通期の営業利益(EB

独シーメンス、クロアチアから風力発電設備を受注

電機大手の独シーメンスは11日、クロアチアの投資会社ポスタク(Postak D.O.O.)から陸上風力発電設備を受注したと発表した。総出力は44.2メガワットで、設置・納入のほか期間14年の保守契約も結んだ。契約額は明ら

アイクストロン

中国の投資会社・福建芯片投資基金(FGC)は14日、独半導体製造装置メーカーのアイクストロンに対する友好的な株式公開買い付け(TOB)で同社株59.97%を確保し、TOBの成立条件である同50.1%を上回ったと発表した。

LSIの次世代微細化技術、実用化が視野に

半導体集積回路(LSI)の次世代微細化技術として有望視されている極端紫外線リソグラフィ(EUVL)システムが数年後に実用化される見通しだ。独光学大手ツァイスのミヒャエル・カシュケ社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙

資源安などが機械業界のマイナス要因に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は5日、独業界の2017年の生産成長率が前年比で実質1%にとどまるとの予測を発表した。資源価格の低迷を受けて資源業界向け機械の需要が減少。地政学リスクや英国の欧州連合(EU)離脱決定も足かせ

リュルッセン―競合B+V買収―

独造船大手のリュルッセンは9月28日、経営不振の同業ブローム・プルス・フォス(B+V)を英投資会社スター・キャピタル・パートナーズから買収することで合意したと発表した。買収金額は明らかにしていない。取引の成立には独禁当局

機械業界受注、8月は2%増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が9月28日発表した独業界の8月の新規受注高は前年同月比で実質2%増となり、同19%減となった前月から改善した。国内が前月の不振(34%減)から回復し8%増加したことが大きい。国外はユーロ圏

コマツ―独子会社2社を合併―

コマツは15日、ドイツの完全子会社2社の合併手続きが完了したと発表した。顧客のニーズにより速やかに対応できる体制の構築が狙いで、今後はコマツドイツ有限会社として同2社の事業を展開していく。 コマツはドイツに、ホイールロー

フェストアルピーネ

鉄鋼大手の墺フェストアルピーネは14日、独西部のデュッセルドルフに3Dプリントの研究・開発センター「フェストアルピーネ積層造形センター」を開設した。複雑で軽量な金属製部品を製造する3Dプリント技術を開発する。航空宇宙、自

独機械受注が激減、7月-19%に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が1日発表した独業界の7月の新規受注高は前年同月比で実質19%減と大幅に落ち込んだ。比較対象の2015年7月は大型受注の効果で国内とユーロ圏(ドイツを除く)の水準が大きく押し上げられており、

チェコと独の研究機関、インダストリー4.0で相互協力

ドイツのメルケル首相とチェコのソボトカ首相はこのほどプラハで会談し、両国の研究機関が製造業のデジタル化(インダストリー4.0)に向けて協力していくことで合意した。会談に合わせて、ドイツ人工知能研究所(DFKI、ザールブリ

ラインメタル―自動車部品部門のIPO凍結―

独軍需大手ラインメタル(デュッセルドルフ)のアーミン・パッペルガー社長は29日、自動車部品部門KSPGの新規株式公開(IPO)計画を凍結することを明らかにした。軍需部門との連携を強化しシナジー効果を引き出す方が、KSPG

クーカのロボットがフォード工場で活躍

独クーカは26日、同社製の産業用軽量ロボット「LBR iiwa」がフォードのケルン工場に投入されたことを明らかにした。小型車「フィエスタ」の生産ラインで従業員と協働。ショックアブソーバーを車両に取り付ける作業を行っている

独画像処理技術業界、売上記録更新

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は25日、独画像処理技術業界の2015年の売上高が前年比9%増の20億ユーロとなり、過去最高を更新したと発表した。世界的なオートメーション化の流れと生産のデジタル化(インダストリー4.0)が

独農業機械業界、16年売上5%減少見通し

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は17日、独農業機械業界の2016年の売上高が前年比5%減の70億ユーロに後退するとの見通しを明らかにした。欧州農機業界の7月の景況感が一段と悪化したうえ、新規受注も歴史的な低水準にあるため

フリモ―投資会社が買収―

投資会社ドイチェ・ベタイリグングスAG(DBAG、フランクフルト)は9日、自動車産業向けの工具や樹脂部品製造機械メーカーである独フリモ(Frimo)の持ち分80%を取得し子会社化すると発表した。フリモの事業グローバル化を

独機械輸出、上半期は1.1%減少

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が22日発表した同国の上半期の機械輸出高は776億ユーロとなり、前年同期比で1.1%減少した。世界の多くの地域で市場環境が悪化しており、VDMAの景気分析担当者はそうした状況を踏まえれば満足

上海電気集団が独ブローチェ買収、航空機分野に本格参入

中国国有重電大手の上海電気集団は14日、航空機製造設備の独ブローチェ・オートメーションを約1億7,000万ユーロで買収すると発表した。上海電気はブローチェの負債1,200万ユーロも引き受ける。自動化ラインなどの開発・製造

デュル―洗浄・表面加工機械子会社を中国企業に売却―

塗装機械大手の独デュル(ビーティヒハイム・ビッシンゲン)は8日、洗浄・表面加工機械子会社デュル・エコクリーンを中国の機械メーカー瀋陽藍英グループ(SBS)に売却することで合意したと発表した。エコクリーンは当該市場の世界最

クーカ

中国の家電大手の美的集団は8日、独産業ロボット大手クーカに対する株式公開買い付け(TOB)で最終的に同株94.55%を取得したと発表した。これを受けクーカ株はフランクフルト証券取引所のMDAX(DAXに次ぐ株式指数)採用

機械業界受注、上半期は3%増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が7月28日発表した独業界の2016年1-6月期(上半期)の新規受注高は前年同期比で3%増加した。国内が4%拡大。ユーロ圏(ドイツを除く)は4%減となったものの、国外全体では3%増加した。V

工作機械業界が好調、4-6月期受注16%増に

独工作機械工業会(VDW)が7月28日発表した独業界の2016年4-6月期(第2四半期)の新規受注高は前年同期比16%増と大きく伸びた。国内が19%増と好調だったほか、中国とメキシコの自動車関連のプロジェクトがけん引。ヴ

美的集団―クーカ株86%を確保―

中国家電大手の美的集団は20日、ロボット大手の独クーカを対象に6月16日~7月15日の1カ月間、実施した株式公開買い付け(TOB)で同株85.69%を確保したと発表した。最低目標である30%を確保したことから、法律の規定

キオン―イ柴動力の出資比率40%に上昇―

物流・運搬機械大手の独キオン(ヴィースバーデン)は18日に増資を実施し、市場資金4億5,930万ユーロを調達した。独同業デマティックの買収に充てる。今回の増資の60%を引き受けた筆頭株主のイ柴動力(Weichai Pow

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