ドイツ電力業界の動き

イノジー―Eモビリティ部門立ち上げ―

RWEの再生可能エネルギー子会社イノジー(エッセン)は14日、Eモビリティ関連の事業を統括する新部門を1月1日付で立ち上げると発表した。電気自動車(EV)の普及拡大をにらんだ措置。充電インフラ向けソリューションの分野で欧 […]

伊藤忠商事―独で洋上風力発電に参画―

伊藤忠商事は20日、ドイツの洋上風力発電所に中国政府系投資会社「中国中信集団(CITIC)」の香港子会社・中信泰富(CITICパシフィック)と共同出資することで合意したと発表した。伊藤忠と中信泰富が欧州の再生可能エネルギ

N26―欧州17カ国に事業拡大―

モバイルバンキングサービスを手がける独新興企業N24(旧ナンバー26、ベルリン)は6日、ベルギー、エストニア、フィンランド、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、スロベニアの9カ国に同日付で初進出す

原発廃止の前倒しは合憲=憲法裁

2011年3月の福島原発事故を受けてドイツが原子力発電の全廃時期を前倒ししたのは基本法(憲法)で保障された所有権の侵害に当たるとしてエーオンなど電力大手3社が提訴していた係争で最高裁の連邦憲法裁判所(BVerfG)は6日

ユニパー―コスト4億ユーロ圧縮へ―

独エーオンから分離する形で設立された在来型発電大手のユニパー(デュッセルドルフ)は22日の決算発表で、事業コストを2018年末までに約4億ユーロ圧縮する計画を明らかにした。同社は再生可能エネルギー電力の優遇政策など厳しい

CO2排出削減計画を政府が了承

ドイツ政府は14日、連邦環境省主導で策定した二酸化炭素(CO2)排出削減計画を承認した。同計画は昨年パリで開催された国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の取り決め(パリ協定)を受けたもので、エネルギーや

エーオン―コスト削減へ―

エネルギー大手の独エーオン(エッセン)は9日の決算発表でコスト削減計画「プロジェクト・フェニックス」を発表した。在来型発電子会社ユニパーの分離・上場や原発廃止に伴うコストが業績を強く圧迫しているため。年4億ユーロのコスト

放射性廃棄物の保管は国の責任で、法案を閣議決定

ドイツ政府は19日の閣議で、原子力発電所の稼働停止から放射性廃棄物の最終保管までの責任分担を定めた一括法案を了承した。全コストを基本的に原発事業4社に負担させる汚染者負担原則(PPP)をベースとしながらも、各社の財務が悪

再可エネ助成補助金、来年は8.3%上昇

ドイツの送電4社は14日、再生可能エネルギー電力の助成金負担が来年は消費電力1キロワット時(kWh)当たり6.88ユーロとなり、今年の6.354ユーロから8.3%上昇すると発表した。助成対象となる再可エネ発電施設が増えた

RWEの再可エネ子会社がIPO、16年来の大型上場に

独エネルギー大手RWEの再可エネ子会社イノジーは7日、フランクフルト市場で新規株式公開(IPO)を実施した。初値は公募価格(36ユーロ)を3.6%上回る37.30ユーロ。上場規模は50億ユーロで、ドイツで16年ぶりの大型

国内電力の10%超を製造業が発電

ドイツ国内の発電総量に占める製造業の割合が昨年10.4%となり、前年比で1.1ポイント上昇したことが、連邦統計局の発表で分かった。総発電量が減少するなかで製造業の発電量が11%増の50テラワット時(TWh)に増加したため

北海の風力発電パーク、上半期送電量が倍増

北海の風力発電パークからドイツ本土に送電された電力の量が今年上半期は5.18テラワット時(TWh)に達し、前年同期の2.3倍に拡大した。同送電を担当する送電会社テンネットが9月29日に明らかにしたもので、国内の風力発電総

EVの中古電池を蓄電設備に、BMWなど3社がプロジェクト

自動車大手のBMWなど3社は22日、電気自動車(EV)の中古電池を利用した蓄電施設をハンブルク港に開設したと発表した。EVの利用増加に伴い中古電池が今後、大量に発生することから、これを有効に活用する考え。競合ダイムラーも

急速充電ステーション設置へ、電力大手と休憩所会社が提携

独エネルギー大手のEnBWは19日、アウトバーンの休憩所に急速充電スタンドを設置することで休憩所運営大手のタンク・ウント・ラストと提携すると発表した。連邦経済省の研究プロジェクト「高速道路・大都市圏急速充電網(SLAM)

エネルギー大手エーオンから分離の子会社がIPO

エネルギー大手のエーオンから1月に分離独立した火力・水力発電子会社ユニパーが12日、フランクフルト市場で新規株式公開(IPO)を実施した。初値は10.01ユーロ。時価総額は約40億ユーロで、簿価(約120億ユーロ)を大幅

イノジー―太陽電池・バッテリー会社を買収―

独エネルギー大手RWEの再生可能エネルギー子会社イノジー(8月末までの正式社名はRWEインターナショナル、本社:エッセン)は29日、太陽電池・バッテリー事業者の独ベレクトリック・ソーラー・アンド・バッテリー(BELECT

エーオン―上半期30億ユーロの純赤字に―

エネルギー大手の独エーオン(エッセン)が10日発表した2016年1-6月期(上半期)決算の純損益は30億3,400万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(11億4,900万ユーロ)から大幅に悪化した。1月1日付で法的に分離

ビルフィンガー―洋上風力関連事業を売却―

産業サービス大手の独ビルフィンガー(マンハイム)は5日、洋上風力発電用基盤の製造・設置事業から撤退すると発表した。産業サービス分野に経営資源を絞り込む戦略を受けた措置で、基盤の製造事業を産業持ち株会社の独VTCグループ、

陸上風力発電の新設が急増、入札制度導入で駆け込み

独風力エネルギー全国連盟(BWE)は7月27日、国内陸上風力発電の1~6月(上半期)の新設容量が撤去された設備を除いた純ベースで1,892メガワット(MW)となり、前年同期比で73%増加したと発表した。再生可能エネルギー

ユニパー

エネルギー大手のエーオンから1月に分離独立した火力・水力発電子会社ユニパーが大規模な人員削減を実施する考えだ。クラウス・シェーファー社長が地方紙『ライニッシェ・ポスト』に明らかにしたもので、コスト削減が狙い。同社の従業員

再生エネ発電に競争原理導入、改正法案を上下院が承認

再生可能エネルギー法(EEG)改正案が8日、連邦議会(下院)と州の代表で構成される連邦参議院(上院)でともに可決された。再生エネ発電施設の新規設置を入札によって決める制度を本格導入し、同電力向け助成額の膨張に歯止めをかけ

シェールガス採掘が禁止に、法案可決

ドイツ連邦議会(下院)は24日、非在来型天然ガスの採掘に関する法案を与党の賛成多数で可決した。同国で1960年代から行われているタイトガスの採掘は条件付で引き続き認めるものの、頁岩(シェール)層に貯留する天然ガス(シェー

EVに電力需給の調整効果、VWなどが実証試験で確認

電気自動車(EV)には電力の需給を調整する効果があることが、自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)やフラウンホーファー風力エネルギー・エネルギーシステム研究所(IWES)などが共同実施した研究プロジェクトで確認された。再

再生エネ発電に競争原理、入札制度を本格導入へ

ドイツ政府は8日の閣議で、再生可能エネルギー法(EEG)改正案を了承した。再生エネ助成額の膨張に歯止めをかけることが狙いで、再生エネ発電施設の新規設置を入札によって決める制度を来年から本格導入する。 再生エネ電力はこれま

中国長江三峡集団―独洋上風力発電会社を買収―

米投資大手ブラックストーンは13日、ドイツの洋上風力発電パーク運営会社であるヴィントMWの過半数資本を水力発電大手の中国長江三峡集団(China Three Gorges)に売却することで合意したと発表した。売却した資本

ゾンネン―GEが出資―

太陽光発電向けの蓄電池を製造する独ゾンネン(旧ゾンネンバッテリー、本社ヴィルトポルツリード)は6日、米電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)のベンチャーキャピタル子会社などから出資を受けると発表した。新たに1,000万

キャピタル・ステージ―同業と合併へ―

風力・太陽光発電事業者の独キャピタル・ステージは5月30日、独同業コーラス・クリーン・エネルギーとの合併計画を発表した。株式交換方式でコーラスに対する株式公開買い付け(TOB)を実施する。同計画はコーラス経営陣の支持を受

洋上風力発電タービンの設置期間を23%短縮

電力大手のバッテンフォールとミュンヘン市エネルギー公社(SWM)は5月30日、洋上風力発電タービンの設置期間を大幅に短縮する方式を電機大手のシーメンスと共同開発したと発表した。両社が北海に開設の洋上風力発電パーク「ザント

原発廃止のコスト計画で政府諮問委が答申

ドイツが決めた原発廃止の財源確保を検討する政府諮問委員会(KFK)は4月27日、最終答申を提出した。同答申は全コストを基本的に原発事業者に負担させる汚染者負担原則(PPP)をベースとしているものの、各社の財務が悪化し同コ

エーオン―北海に風力発電パーク、スタトイルと共同建設―

エネルギー大手の独エーオン(デュッセルドルフ)は25日、ノルウェー国有石油・天然ガス大手のスタトイルと共同で北海のドイツ海域に風力発電パークを設置すると発表した。再生可能エネルギー事業の強化方針に基づく取り組みで、同パー

バッテンフォール―褐炭事業を売却―

スウェーデン国営エネルギー大手のバッテンフォール(ストックホルム)は18日、ドイツで展開する褐炭採掘・発電事業をチェコ同業のEPHと投資会社PPFインベツトメンツからなる企業連合に全面売却することで合意したと発表した。バ

エーオン―ベルリンのガス供給で州と提携―

エネルギー大手の独エーオン(デュッセルドルフ)は18日、ベルリン州で天然ガス供給事業を展開するGASAGを同社と同州に合弁会社に切り替えると発表した。昨年11月の州議会決議を受けた措置で、スウェーデンのバッテンフォールと

原発再稼働の暫定禁止を州が命令

独バーデン・ヴュルテンベルク州環境省は13日、フィリップスブルク第2原子力発電所の運転再開を当面、認めないと発表した。安全点検で不正を行っていたことが明らかになったため。フランツ・ウンターシュテラー州環境相は「法令に基づ

電力インフラが露情報機関の標的に

ドイツの電力インフラがロシアの情報機関の攻撃目標となっているもようだ。連邦憲法擁護庁(BfV)の経済団体宛て文書をもとに日刊紙『ターゲスシュピーゲル』が報じたもので、最悪の場合は発電所と送電網が全国的に麻痺する恐れがある

エーオン―純損失が2期連続で過去最大に―

エネルギー大手の独エーオン(デュッセルドルフ)が9日発表した2015年12月期決算の純損失は前期の31億6,000万ユーロから121%増の69億9,000万ユーロへと大きく拡大し、前期に引き続き過去最大を更新した。再生可

Nパワー

独エネルギー大手RWEの英販売子会社Nパワーは8日、従業員(1万1,500人)のおよそ2割に当たる2,400人を削減すると発表した。業績不振を受けた措置。英国の一般世帯向け電力・ガス販売市場では顧客の獲得をめぐる競争が激

EnBW―シーメンスに大型発注、洋上風力発電タービンなど―

独エネルギー大手のEnBW(カールスルーエ)は22日、電機大手のシーメンスに洋上風力発電用タービンと土台を発注することで合意したと発表した。北海に建設予定の発電パーク「EnBWホーエ・ゼー」向けで、シーメンスは設置作業も

RWE―普通株を無配に―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は17日、2015年12月期の純損益が2億ユーロの赤字(暫定値)になったと発表した。ドイツと英国の火力発電所で計21億ユーロの減損損失を計上したことなどが響いた格好。同社は事業効率向上

EEWエナジー―中国企業が買収、過去最大の14億ユーロで―

スウェーデン系の投資会社EQTは4日、ゴミ発電子会社の独EEWエナジー・フロム・ウエイスト(ヘルムシュテット)を中国の北京控股集団に売却することで合意したと発表した。取引金額は14億3,800万ユーロで、中国資本による独

陸上風力発電の新設容量、昨年も大幅拡大

独風力エネルギー全国連盟(BWE)は1月27日、国内の陸上風力発電容量が昨年は前年に比べ3,535.77メガワット(MW)増加したと発表した。過去最大を記録した前年(4,385.9MW)に比べると19%少ないものの増加幅

RWE―新会社の株式公開益を再可エネに投資―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は13日、再生可能エネルギー、送配電、販売の3事業を分社化したうえで実施する新規株式公開(IPO)に関して、公開益の50%強を再可エネ事業の強化に充てる方針を明らかにした。再可エネプロ

エーオン―英北海のガス・石油権益を売却―

エネルギー大手の独エーオン(デュッセルドルフ)は13日、北海の英国海域に持つ石油・天然ガス田の権益をガス・石油探索・採掘大手の英プレミア・オイルに売却することで合意したと発表した。財務の健全化に向けた取り組みの一環で、取

「フラッキングは地下水を汚染せず」=連邦地学・資源局

独連邦地学・資源局(BGR)は18日、頁岩(シェール)層に貯留する天然ガス(シェールガス)をフラッキングという手法で採掘しても地下水は汚染されないとする研究レポートを発表した。ドイツではフラッキングの解禁に向けた法案が与

送電網に新規接続の洋上風力発電パークが急増

送電網に昨年、新規接続したドイツの洋上風力発電パークの発電容量は前年の計492.2メガワット(MW)から同2,282.4MWへと急拡大し、過去最高を更新した。技術的なトラブルでこれまで接続できなかった施設でようやく接続が

RWE―英発電所を売却―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は7日、英国の発電所子会社リンマス・パワーをチェコ同業EPHに売却することで合意したと発表した。売却益は明らかにしていない。 リンマス・パワーは英北東部のリンマスで発電能力420メガワ

エーオン―蓄電分野でサムスンと提携―

エネルギー大手の独エーオン(デュッセルドルフ)は12月16日、蓄電池の分野でサムスンの電池子会社サムスンSDIと提携することで基本合意したと発表した。再生可能エネルギー由来の電力の増加を背景に蓄電需要が拡大していることに

風力発電量が褐炭とほぼ同水準に

ドイツの風力発電量が11月に11.42テラワット時(TWh)となり、最大の電源である褐炭(11.46TWh)との差を大幅に狭めた。風力が強かったほか、風力発電風車の新設規模が急速に増えていることが背景にある。フラウンホー

ゾンネンバッテリー―電力大手に宣戦布告―

太陽光発電向けの蓄電池を製造する独ゾンネンバッテリー(ヴィルトポルツリード)が電力大手から顧客を大量に奪い取る考えだ。フィリップ・シュレーダー新社長が経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにしたもので、10年後には最大手エ

RWE―再可エネ事業などを子会社化、来年末までにIPO―

エネルギー大手の独RWEは1日、再生可能エネルギー、送配電、販売事業を分社化したうえで新規株式公開(IPO)を実施すると発表した。将来性の高い事業を株式市場にデビューさせて配当を受け取ることでRWE本体の財務力を向上。原

RWE―石炭発電と英事業が足かせに―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)が12日発表した2015年1-9月期の営業利益は前年同期比8.9%減の26億4,800万ユーロに縮小した。再生可能エネルギー由来の電力を優遇する政策のしわ寄せで石炭発電事業が振るわない

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