ドイツ電気電子産業界の動き

Hella:独ヘラーの18/19年度暫定決算、増収増益

独自動車照明・電子部品大手のヘラーが7月24日発表した2018/19年度(5月末)暫定決算における営業利益(EBIT、調整済み)は5億8,500万ユーロとなり、前期比で5.9%増加した。

為替損益や卸売事業売却を考慮した名目売上高は1.4%減の70億ユーロだったものの、営業利益(EBIT)は40.8%増の8億800万ユーロ、営業利益率は8.1%から11.6%に大きく好転した。

これを踏まえ、為替変動・ポートフォリオ調整後の連結売上高は65億ユーロ~70億ユーロ、営業利益率は6.5%~7.5%になると予測している。

独電機輸出が堅調、5月は過去最高の171億ユーロに

独電気電子工業会(ZVEI)が23日発表した独業界の5月の輸出高は前年同月比5.1%増の171億ユーロとなり、同月の最高を更新した。電機業界の輸出は拡大が続いており、ZVEIのチーフエコノミストは「全体的にみて輸出は国際

Siemens:シーメンス系産業IoT団体が日台で発足

電機大手の独シーメンスは30日、同社が開発・運用するクラウドベースの産業用IoTオペレーティングシステム(OS)「マインドスフィア」の地域ユーザー団体「マインドスフィア・ワールド台湾・日本」を新たに設立したと発表した。日

Continental:コンチネンタル―燃料電池の検査施設を共同開設―

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は17日、独東部のケムニッツ工科大学と共同で燃料電池の検査施設を同大キャンパス内に開設した。効率性と経済性の高い燃料電池スタック(同電池の最小単位であるセル)を量産するための

洋上風力発電の発電容量、20年目標を前倒しで実現

独風力発電業界団体BWEなどは17日、国内洋上風力発電パークの発電容量(送電を行っている施設が対象)が6月末時点で6,658メガワット(MW)に達し、2020年の政府目標6,500MWが前倒しで実現されたと発表した。同団

Bosch:ボッシュ―ビルオートメーション分野で買収―

自動車部品系複合企業の独ボッシュ(シュツットガルト)は19日、ビルオートメーション分野で高い技術を持つ独GFR-ゲゼルシャフト・フュー・レーゲルステヒニク・ウント・エネルギーアインシュパールングをヴィーデマン・グループか

Siemens:シーメンス―ナイジェリアの送電網整備へ―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)がナイジェリアの送電網を整備・拡充する。同国のムハンマド・ブハリ大統領が22日、明らかにしたもので、首都アブジャを訪問したジョー・ケーザー社長と合意したという。 ナイジェリアの発電能力

Siemens:シーメンス―イラク発電所向けにタービンなど供給―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は9日、イラク南東部のマイサーン県に建設予定のガス・蒸気タービン発電所向けにタービンなどの主要機器を納入すると発表した。総元請の中信建設とプロジェクト会社MPCから受注したもので、受注

Leoni:レオニ―ハーネス事業に集中、電線からは撤退―

自動車部品大手の独レオニ(ニュルンベルク)は10日、経営資源をワイヤーハーネス事業に絞り込む方針を発表した。経営再建に向けた措置の柱となる措置で、電線事業から全面撤退。売却益でハーネス事業を強化する。 電線事業を手がける

Kion:キオン―リチウムイオン電池の合弁生産へ―

フォークリフト大手の独キオン(フランクフルト)は11日、リチウムイオン電池システムの有力メーカーである独BMZホールディングと共同でフォークリフト用リチウムイオン電池の合弁生産会社を設立することで合意したと発表した。需要

Siemens:シーメンスの東独工場を地域振興の拠点に

電機大手の独シーメンスとフラウンホーファー協会、独東部のザクセン州は15日、同州東部のゲルリッツ市にあるシーメンス工場の敷地内に地域経済の振興に向けた施設を設置することで基本合意した。将来性の高い技術分野の企業や研究機関

DB:ドイツ鉄道―車両の重要交換部品を3D製造―

ドイツ鉄道(DB、ベルリン)は10日、車軸用軸受カバーの交換部品を3Dプリンターで作製したと発表した。車両の走行で重要な役割を果たす重量部品を同社が3D製造したのは初めて。同技術の投入を今後、一段と拡大していき、修理時間

Osram:オスラム―投資会社の買収提案受け入れ―

照明大手の独オスラム(ミュンヘン)は5日、米投資会社ベイン・キャピタルとカーライル・グループが同社を買収する計画を支持すると発表した。両投資会社がこれまでの経営方針に支持を表明したほか、株主その他のステークホルダーの利害

電機業界受注5月も減少、6月生産計画のDIはマイナス幅拡大

独電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した独業界の5月の新規受注高は前年同月比2.2%減となり、これまでに引き続き落ち込んだ。ユーロ圏外からの受注が12.3%減と大幅に縮小。ユーロ圏(ドイツを除く)も2.6%後退した。国

Loewe:レーベ(家電)―生産停止へ、ブランド権は担保に―

高級テレビなどの家電製造を手がける独レーベ(クローナハ)は6月25日、7月1日付で生産を停止すると発表した。同社に事業資金を融通していた投資会社リバーロックが追加融資を拒否したことから、資金繰りに行き詰った。管財人は同社

電池セル生産の研究用工場、ミュンスターへの設置を国が決定

ドイツのアンヤ・カルリツェク教育・研究相は6月28日、電池セルの生産技術を開発する研究用工場を同国西部のミュンスターに設置すると発表した。自動車やエネルギー業界で電池の重要性が高まるなかで、電池の構成単位であるセルの供給

Siemens:シーメンス―エネルギー部門で人員削減を拡大―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は18日、業績不振のエネルギー部門「ガス・アンド・パワー(GP)」で追加人員削減方針を発表した。GPの競争力を強化し、来年秋の新規株式公開(IPO)を予定通りに実施できるようにする考え

独電機輸出が堅調保つ、4月は3.8%増に

独電気電子工業会(ZVEI)が21日発表した独業界の4月の輸出高は前年同月比3.8%増の168億ユーロとなり、これまでに引き続き拡大した。ZVEIのチーフエコノミストは「世界的な景気の冷え込みと、くすぶり続ける通商摩擦に

Varta:ファルタ―増資で1億ユーロ強を調達―

電池大手の独ファルタ(エルヴァンゲン)は13日、国際的な投資家向けに新株を発行し、1億400万ユーロを調達したと発表した。リチウムイオン電池セルの生産能力増強に充てる。 ファルタは5日、同電池セルの生産能力を従来計画より

NEC―独気象庁から気象予測システム受注―

NECは17日、欧州3大気象局のひとつであるドイツ気象庁から同社のベクトル型スーパーコンピューター「SX-Aurora TUBASA」を利用する気象予測システムを受注したと発表した。受注規模は62億円。高い実行性能と省電

MTU―ハイブリッド小型機開発のe.SATに出資―

航空機エンジン大手の独MTUエアロ・エンジンズ(ミュンヘン)は17日、ハイブリッド小型旅客機開発の独スタートアップ企業e.SATと協業することで基本合意した。同旅客機用のパワートレインを共同開発・生産するとともに、e.S

Siemens:シーメンス―航空機電動パワートレイン事業を売却―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は18日、航空機用電動パワートレイン開発事業を航空機エンジン大手の英ロールスロイスに売却することで合意したと発表した。ポートフォリオ見直しの一環で同事業の放出を決めた。取引金額は非公表

Varta:ファルタ―セル生産能力の拡大を加速、需要急増受けて―

電池大手の独ファルタ(エルヴァンゲン)は5日、リチウムイオン電池セルの生産能力を従来計画よりも大幅に拡大すると発表した。同社が得意とするコイン型電池の需要が急速に伸びていることに対応する。 これまでの計画では生産能力を現

電機業界の受注、減少幅7%に拡大

独電気電子工業会(ZVEI)が7日発表した独業界の4月の新規受注高は前年同月比7.0%減となり、減少幅は前月の同2.8%から大幅に拡大した。イースター休暇のほか、景気減速や通商摩擦、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる混乱

インフィニオン―米サイプレス買収、車載1位に浮上―

半導体大手の独インフィニオン(ミュンヘン)は2日、米同業サイプレス・セミコンダクターを買収することで合意したと発表した。長期の成長が見込める車載、IoT向け分野で事業を強化する狙い。買収が実現すると、同社は世界の半導体市

ファルタ―米競合から欧州家庭用電池事業を買収―

スイス複合企業モンタナ・テック・コンポーネンツの独電池製造子会社ファルタ(エルヴァンゲン)は5月29日、米競合エナジャイザー・ホールディングスから欧州家庭用電池子会社ファルタ・コンシューマー・バッテリーズを取得することで

スマート・バッテリー―投資会社が買収―

電池スタートアップ企業の独スマート・バッテリー・ソリューションズ(SBS、クラインオストハイム)は5月28日、ベルギーに本社を置く欧州投資会社Gimvが同社の過半数資本を取得し子会社化したと発表した。SBSはGimvの支

DFS―ドローン用プラットホーム合弁をテレコムと設立―

独国営航空管制会社DFS(ランゲン)は5月29日、電気通信大手のドイツテレコムと共同でドローン専用のプラットホームを運営する合弁会社を設立したと発表した。企業などがドローンを安全に運用するための基盤を提供するもので、ドロ

電機業界の輸出、第1四半期は5.8%増加

独電気電子工業会(ZVEI)が22日発表した独電機業界の第1四半期(1~3月)の輸出高は前年同期比5.8%増の541億ユーロとなり、伸び率は前期(10~12月)の同5.1%を上回った。世界経済の減速や通商摩擦を受けて新規

インフィニオンが華為への供給を部分停止、米国の制裁受け

半導体大手の独インフィニオンが中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への製品供給を一部停止した。華為を対象とした米国の制裁を踏まえた措置で、広報担当者は20日、英字誌『ニッケイ・アジア・レビュー』の報道を半ば追認す

センヴィオン

4月に民事再生手続きの適用を申請したドイツ系風力発電設備大手センヴィオンの買収を東芝が検討しているもようだ。独経済誌『マネージャー・マガツィン』が消息筋の情報として20日、報じた。東芝のほか、シーメンスの風力発電設備子会

5人乗り電動垂直離着陸機の初飛行に成功、25年に実用化

電力で動く垂直離着陸(eVTOL)機の開発を手がける独新興企業リリウムは16日、5人乗りeVTOLを初公開した。すでに初飛行に成功しており、今後さらなる飛行と開発を行い、2024年の認可取得、25年の実用化を目指す。 垂

ドイチェ・メッセが中小企業向けIT見本市開催

独見本市会社ドイチェ・メッセは20日、新しいIT見本市を来年に開催すると発表した。同社は人気低迷に歯止めがかからないハノーバー情報通信技術見本市CeBIT(セビット)の廃止を昨年12月に決定したものの、CeBITの一部を

シーメンス―営業利益7%増加―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)が8日発表した2019年1-3月期(第2四半期)決算の産業分野の営業利益(EBITA、調整済み)は24億600万ユーロとなり、前年同期比で7%増加した。8部門中6部門で利益が拡大。これ

シーメンス

電機大手の独シーメンスは9日、積層造形(AM)分野で米IT機器大手HPとの戦略協業を拡大すると発表した。自動車など産業顧客のAM技術活用を支援していく考えで、HPの新しい産業用3Dプリンター「ジェット・フュージョン・52

電機業界受注、1-3月は横ばいに、電子部品で景況感最悪

独電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した独業界の1-3月期の新規受注高は前年同期比で横ばいにとどまった。景気減速や通商摩擦、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる混乱が響いた格好で、国外受注が2.3%減と振るわなかった。国

シーメンスが火力発電部門を分離・上場、デジタル分野に集中

電機大手の独シーメンスは7日、組織再編計画を発表した。昨秋に打ち出した長期経営戦略「ビジョン2020+」に修正を加えるもので、火力発電設備などを手がけるエネルギー部門「ガス・アンド・パワー(GP)」を分離したうえで上場。

上部へスクロール