中東欧エネルギー業界の動き

ガスプロム、1-4月欧州輸出12%減

ロシアの天然ガス大手ガスプロムの欧州向け輸出量が、今年1~4月累計で前年同期比12%減の510億立法メートルに落ち込んだ。年初から大幅減少していることから、通年での輸出高は1,500億立法メートルを下回る観測が強まってい […]

ウクライナ、今後3年間で天然ガス2割増産

ウクライナが天然ガスの生産を強化する。アザロフ首相は16日付け米経済紙『ウォールストリート・ジャーナル』のインタビュー記事の中で、今後3年間で天然ガス生産高が2割拡大するとの見通しを示した。 \ 現在、ウクライナの天然ガ

ウクライナ、TANAP計画への参加に意欲

ウクライナが、トルコとアゼルバイジャンが共同で取り組むトランス・アナトリア・ガスパイプライン(TANAP)敷設計画への参加を希望している。アザロフ首相が訪問中のアンカラで発表した声明によると、資金的支援のほか、パイプおよ

ノルド・ストリーム、輸送能力強化を検討

バルト海底パイプラインを運営する企業連合、ノルド・ストリームが、輸送能力の強化を検討している。今後数十年にわたり、欧州でのガス需要が拡大するとの見通しに基づいたもので、従来計画していた2本のパイプラインに加え、最大2本を

チェコ、シェールガス開発を2年間禁止

チェコ政府は国内でのシェールガスの探査を最長で向こう2年間禁止する計画だ。ハルパ環境相が7日、環境省のウェブサイトで明らかにした。 \ 環境相は、「法整備が不十分なために民間企業が被った損失をめぐって政府が訴えられるよう

チェコ、電力・ガス会社の変更増、チェコの一般家庭で

チェコで電力・天然ガス会社を変更する世帯が増えている。電力市場運営機構(OTE)がこのほど発表したデータによると、今年1月から4月に契約している電力会社を変更した世帯は20万1,000件となり、すでに昨年通期の数のほぼ半

東芝、トルコ原発建設で現地企業との提携優先

トルコの黒海沿岸にあるシノップで計画される原子力発電所建設で、東芝は資金調達、建設、運営でトルコ企業との提携を優先する方針だ。日本を公式訪問中のエルギュン科学産業技術相が明らかにしたもので、間もなく具体的な契約に向けて手

ベレネ原発計画、融資返済繰り延べで合意

ブルガリアのドブレフ経済相は7日、国営電力大手NEKが同国北部のベレネで計画していた原子力発電所建設で仏大手銀行BNPパリバから受けた融資2億5,000万ユーロの返済を1年間繰り延べることで合意したと発表した。 \ 同経

セルビア国営セルビアガス、11年は42%増益

セルビアの国営ガス企業セルビアガスが4月30日発表した2011年決算は、純利益が前年比42%増の12億5,000万ディナール(1,480万米ドル)に拡大した。化学製品部門とガラス生産部門が好調で、ガス販売部門の損失をカバ

天然ガス交渉で中国側が新提案=中国高官

ロシア産天然ガスの中国向け輸出をめぐる交渉が暗礁に乗り上げている問題で、国家能源(エネルギー)局の劉鉄男局長は4月28日、事態の打開に向けて新たな提案を行ったことを明らかにした。 \ 中国石油天然気集団公司(CNPC)は

ウクライナのDTEK、クリムエネルゴ株45%を落札

ウクライナ最大の民間エネルギー持ち株会社DTEKが、クリミア半島のシンフェロポリを拠点とする電力供給会社、クリムエネルゴの株式45%を落札した。提示価格は2億5,620万フリブナ(3,200万米ドル)。ウクライナ国家資産

ポーランド~チェコ間の新ガスパイプライン敷設を計画

ポーランドのガスパイプライン事業者ガス・システムとチェコの同業ネット4ガス(独RWEグループ)が、両国間の送ガス・インフラの強化を検討している。パイプラインの新設および既存ラインの拡充が内容。ガス・システムは、スロバキア

加LNGエナジー、シェールガス埋蔵量は最大750億cbm

カナダの石油開発会社LNGエナジーはこのほど、同社がポーランドで権益を持つシェールガスの鉱区の可採埋蔵量が250億~750億立方メートルであるとの調査結果を発表した。 \ LNGエナジーはポーランド子会社のサポニス・イン

ポーランドの電気料金、EUで5番目に高い

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の最新資料によると、ポーランドの消費者が支払う電気料金はキロワット時(kWh)あたり14ユーロセント。EU加盟国27ヵ国の中では21位のレベルにあり、さほど高くはない。デンマークや

カザフスタン石油事業に2.5億ドル追加投資

ハンガリーの石油ガス最大手MOLは、ガザフスタンの石油開発プロジェクトに2億5,000万ドルを追加投資する。MOLのヘルナーディ最高経営責任者(CEO)が3日、同国の首都アスタナで記者団に明らかにした。 \ 同社はすでに

欧州復興開発銀、ブルガリアの再可エネ利用を支援

欧州復興開発銀行(EBWE)はこのほど、ブルガリアの再生可能エネルギー推進プログラムを支援するため1億5,000万ユーロを拠出すると発表した。さらにCO2排出削減に取り組む企業を支援するため1億5,000万ユーロの融資保

シェル、高速道給油所事業を強化

英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルのポーランド子会社シェル・ポルスカは、高速道路サービスエリアにおけるガソリンスタンド事業を強化することを計画している。現地経済紙『パルキエト(Parkiet)』が伝えた。 \ シェル・

MOLがナブッコ計画撤退も、12年度予算を承認せず

カスピ海周辺国の天然ガスをトルコ経由で欧州に運ぶ「ナブッコ・パイプライン」の建設プロジェクトをめぐり、ハンガリー石油・ガス最大手MOLは4月24日、プロジェクトの推進母体であるナブッコ・インターナショナル・カンパニー(N

チェコ、14年から再可エネへの新規助成廃止か

チェコ・エネルギー規制局(ERU)のヴィタースコヴァー局長は25日、再生可能エネルギーに対する新規助成を2014年から廃止する計画を発表した。電力料金の高騰を防いで国民や産業の負担増加に歯止めをかける狙い。また、下院で審

連邦独占禁止局、シェル子会社の合併を許可

ロシア連邦独占禁止局(FAS)はこのほど、英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルのロシア子会社2社の合併を許可した。ロシアのプライム通信が4月24日報じた。 \ 合併するのはシェルAZSとシェルネフチ。モスクワに本社を置

伊ENI、西シベリアでガス生産開始

伊石油大手ENIは4月20日、ロシアの西シベリアで天然ガスの生産を開始したと発表した。同社がロシアでガス開発に乗り出すのは今回が初めて。 \ ガス生産を開始したのは西シベリアのヤマルネネツ自治区にあるSamburskoy

欧州復興開発行、ウクライナ風力発電事業に協調融資

欧州復興開発銀行(EBRD)は、ウクライナの風力発電施設向けの1,330万ユーロの協調融資に参加し、電力供給の安定とCO2削減を支援する。EBRDが950万ユーロを10年ローンで、ロンドンに本部を置くクリーンテクノロジー

ロスネフチ、米エクソンと合弁・北極海と黒海開発で

米石油最大手エクソンモービルとロシア同業ロスネフチは16日、昨年8月に発表した戦略提携の詳細に関する合意文書に調印した。北極海と黒海の大陸棚でそれぞれ資源開発を進める合弁会社2社を設立するほか、ロスネフチはエクソンが保有

ガスプロムとノバテク、LNG生産で合弁

ロシアの天然ガス生産1位の国営企業ガスプロムと同2位の民間企業ノバテクは二つの合弁事業を行う基本契約に署名した。両社はヤマル半島とギタン半島で液化天然ガス(LNG)を生産するための合弁会社を設立することで合意した。 \

ガスプロム、米国事業のパートナー模索

ロシアのガス独占企業ガスプロムは、米国におけるガス開発事業を実現するためのパートナーを模索している。ロシアのセチン副首相(エネルギー担当)が現地テレビ局「Rossija-24」のインタビューの中で明らかにした。ガスプロム

カザフ鉱業大手、石炭会社を完全傘下に

カザフスタンの鉱業大手ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ(ENRC)は17日、石炭大手シュバルコル・コミル(Shubarkol Komir)の株式75%を6億米ドルで取得する手続きを完了したと発表した。ENRCは200

ポーランド、排出権取引制度の根本改革を要求

ポーランドは18日に欧州連合(EU)が開いた環境相理事会で、二酸化炭素(CO2)排出権取引制度の大幅な改革と、製造業および発電事業者の負担軽減を求める公式見解書を提出した。また、排出権の市場取引量を制限することに対しても

ポーランド石炭大手、発電所建設で中国企業と提携か

ポーランドの石炭生産最大手カンパニア・ヴェングロヴァ(KW)が中国の上海電気集団(SEG)と提携し、ポーランド南部のシロンスクに石炭火力発電所を建設することを計画している。ポーランドの経済誌『Dziennik Gazet

ポーランドKGHM、電力大手タウロン買収を検討

ポーランド精銅大手のKGHMが、同国2位の電力会社であるタウロンの買収を検討している。KGHMのヘルベルト・ビュルト社長がビジネスポータルサイト『biznes.pl』に明らかにした。 \ KGHMは現在、タウロンの株式の

独RWEのチェコ子会社、11年は55%増益

ドイツのエネルギー大手RWEのチェコ子会社RWEトランスガスが16日発表した2011年通期の純利益は141億コルナ(5億7,000万ユーロ)となり、前期実績を50億コルナ上回った。売上高は250億コルナ増の1,738億コ

チェコが石油製品に新税導入、戦略備蓄拡大で

チェコ産業貿易省はこのほど、石油と石油製品に対する新たな課税制度に関する法案を内閣に提出した。欧州連合(EU)の方針に従い石油の戦略備蓄を現行の90日から120日に引き上げるための方策の一環。現地ビジネス紙『E15』が1

エネル子会社、ルーマニアに風力発電パーク建設

伊電力最大手エネルの子会社で、再生可能エネルギーの発電事業を展開するエネル・グリーン・パワー(EGP)は、ルーマニアに出力180メガワット(MW)の風力発電パークを建設する。EGPルーマニアのラゼリ社長がこのほど明らかに

チェコ国営電力CEZ、原発安全対策を強化

チェコ国営電力CEZがテメリンおよびドコバニの原子力発電所の安全性を強化するため、現行の整備予算25億コルナに20億コルナを2015年までに追加する方針だ。同社の広報が4日、現地日刊紙『Lidove Noviny』に明ら

スロバキアの開発事業者、バイオメタンガス生産施設を建設

スロバキアの環境開発事業者Ellevenがバンスカー・ビストリツァ県のクルピナにバイオガス生産施設を建設する。バイオガスを精製して天然ガスと同等のメタンガスに加工し、スロバキアガス(SPP)の送ガス網に供給する。投資額は

ロシア石油5社の合弁事業、ベネズエラで8月に生産開始

ガスプロムの石油事業であるガスプロムネフチは4日、ロシア石油企業連合とベネズエラ石油公社ペトロレオス・デ・ベネズエラ(PdVSA)との合弁会社が今年8月にフニン第6鉱区における生産を開始する見通しであることを明らかにした

ガスプロムバンク、チェコ資源開発サービス企業を買収

ロシアの政府系天然ガス独占企業ガスプロム傘下のガスプロムバンクが昨年12月にチェコの資源開発サービス企業エリエル(Eriell)の株式46%を37億ルーブル(9,514万米ドル)で取得していたことが、ガスプロムバンクが1

電力大手PGE、CHPプラント建設の入札開始

ポーランドの国営電力会社PGEはこのほど、熱電併給プラント(CHPプラント)の建設工事の入札を開始した。 \ CHPプラントは南東部ジェシュフにあるジェシュフ発電所の敷地内に建設する。3~6基のガスエンジンを備え、発電出

ブルガリア、ベレネ原発建設計画を中止

ブルガリア政府は28日、頓挫していたベレネ原子力発電所建設計画の中止を正式に決定した。同原発向けに近くロシアから納入される予定だった原子炉(1000MW)は、既存のコズロドゥイ原発の7号機として設置される。ゴラノフ財務副

リトアニア政府と日立が契約、原発新設プロジェクトで

リトアニア政府は30日、ヴィサギナス原子力発電所の建設に関し、日立製作所とライセンス契約を締結した。建設作業を進めるに当たって関係者の権利や義務を定めたもので、プロジェクトが実現に向けてまた一歩近づいた形だ。発効には議会

ガスプロム、ガス輸送システムの事業計画書提出

ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムは3月27日、ガス輸送システム「南回廊(Southern Corridor)」の第1期工事に関する事業計画書を連邦国家鑑定委員会に提出したと発表した。ロシア産天然ガスを黒海経由で欧州に輸

ウクライナ、同国初の核燃料工場建設に2.8億ドル投資

ウクライナ核燃料公社(NFU)は27日、同国初の核燃料工場(中部キロヴォフラード州)の建設に23億グリブナ(約2億8,800万ドル)を投資すると発表した。まずは、フィージビリティ―調査が完了している第1工場に16億グリブ

次世代原子炉の実験炉を共同開発、中欧3カ国の研究所

ハンガリー、チェコ、スロバキアの原子力研究機関が次世代原子炉「アレグロ」の実験炉を共同開発する方針だ。チェコ南部のドゥコバニを建設予定地としており、総工費は数百億コルナ規模に上る。着工は早くて2025年になる見通しだ。同

シェールガス埋蔵量を下方修正

ポーランド環境省と地質学研究所(PIG)は21日、同国で開発が進められているシェールガスの推定埋蔵量をこれまでの5兆3,000億立方メートル(米エネルギー省推定)から3,460~7,680億立方メートルに下方修正した。最

7億ユーロの火力発電所建設で入札開始

ポーランドのエネルギー最大手PGEが、同国化学大手ZAプワヴィと共同で手掛ける火力発電所建設事業の入札を開始する。投資総額は30億ズロチ(約7億2,300万ユーロ)となる見通しで、PGEがうち16億ズロチを出資する。入札

仏EDF子会社、バイオマス発電所が稼働

仏電力会社EDFのハンガリー子会社EDFデマースの傘下にあるツオルドフォラス・エネルギアは22日、昨年6月からセゲド市に建設していたバイオマス発電所を正式に稼働させた。総工費は13億フォリント、発電能力は1,200KW(

ロスアトム、テメリン拡張事業で10社と提携

ロシア原子力公社(ロスアトム)の国外事業部門であるロスアトム・オーバーシーズは20日、チェコのテメリン原子力発電所拡張事業で、チェコとスロバキアの10社と提携することで基本合意したと発表した。同事業を受注した場合に下請け

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