2012/4/18

ロシア

ロシア石油5社の合弁事業、ベネズエラで8月に生産開始

この記事の要約

ガスプロムの石油事業であるガスプロムネフチは4日、ロシア石油企業連合とベネズエラ石油公社ペトロレオス・デ・ベネズエラ(PdVSA)との合弁会社が今年8月にフニン第6鉱区における生産を開始する見通しであることを明らかにした […]

ガスプロムの石油事業であるガスプロムネフチは4日、ロシア石油企業連合とベネズエラ石油公社ペトロレオス・デ・ベネズエラ(PdVSA)との合弁会社が今年8月にフニン第6鉱区における生産を開始する見通しであることを明らかにした。セチン副首相(エネルギー担当)が昨年10月に示した予測より3カ月遅れることになる。生産量は来年の夏に日量5万バレル、2018年には45万バレルに達する予定だ。

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石油企業連合にはガスプロムネフチ、ロスネフチ、ルクオイル、TNK-BP、スルグトネフチガスのロシア石油大手5社が均等出資している。

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ロシアのセチン副首相は昨年10月、生産が今年5月に始まり、年内に生産量が日量5万バレルに達すると話していた。この発言より前の2010年12月の時点では、ガスプロムネフチは生産開始を2013年、生産量を日量4万バレルと計画していた。

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■ガスプロムバンクも開発事業に参加

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ガスプロムはこのほかにもベネズエラでプロジェクトを進めている。ガスプロムバンク・ラテンアメリカ・ベンチャーズは今年2月、オリノコ川流域の超重質油田(オリノコベルト)の開発でPdVSA子会社と合弁会社を設立した。ノーボスチ・ロシア通信がベネズエラのテレビ局の報道として伝えたところによると、合弁会社は西部スリア州における石油・ガス開発にも乗り出す計画だ。

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合弁会社への出資比率はPdVSAが60%、ガスプロムバンクが40%で、事業免許は25年間有効だ。

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ベネズエラは南アメリカ最大の産油国だが、生産量が減りつつある。このため、タール状原油を埋蔵するオリノコベルト(推定埋蔵量864億バレル)の開発を目指している。

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