大手企業の動向(EUビジネスウオッチ関連)

ABNアムロが2億ドルの損失、顧客による新型コロナ関連の取引失敗で

オランダの金融大手ABNアムロは26日、米国の顧客による金融取引の失敗で大規模な損失が生じたと発表した。

ABNアムロは事態の悪化を防ぐため、同顧客が保有するポジションを強制的に決済して損失を負担した。

トレーディング業務は欧州の投資銀行にとって貴重な収益源となっているが、ABNアムロは金融市場が混乱する中、取引量と変動率が前例のない水準に達し、これが顧客の取引失敗につながったと説明している。

破綻のローラアシュレイ、店舗の半数を閉鎖

新型コロナウイルス感染拡大のあおりで経営破綻した英有名ファッション・家庭用品ブランドのローラアシュレイは23日、英国で展開する147店の約半数に相当する70店を閉鎖すると発表した。

事業を縮小し、買い手を探す。

70店の閉鎖により、約2,700人の従業員のうち721人が失職する。

ダイソンが人工呼吸器生産へ、英政府の要請で

すでに試作品をテストしている段階にあり、新型コロナウイルスに感染した肺炎患者の治療に向けて増産体制を整備する計画だ。

このため、政府は国内の医療機関で不足している人工呼吸器の供給を拡大したい考えで、ダイソンなどに生産を要請していた。

24時間体制で対応している。

スイス鉄道車両大手シュタッドラー、スロベニア国鉄に納品開始

スイス鉄道車両大手のシュタッドラーはこのほど、スロベニア国鉄(SZ)から受注した旅客列車52編成の納品を開始した。

年内に10編成を納品し、22年中に完了する予定だ。

シュタッドラーは2018年にSZから26編成を初受注し、昨年26編成を追加受注した。

英ローラアシュレイが破綻、新型コロナで経営行き詰まり

同社は主要株主に支援を要請したが拒否され、新たな出資者による資本注入を模索していたが、実現に至らず、資金繰りに行き詰まって破綻した。

英国では小売り、外食、運輸を中心に多くの企業が新型コロナウイルスの感染拡大で経営が悪化しており、地域航空会社のフライビーが5日、旅客の急減で経営破綻したばかり。

英政府は17日、こうした事態に対応するため、資金繰りが厳しい企業に総額3,300億ポンド(約42兆6,000億円)の融資保証を行うことを柱とする支援策を発表した。

欧州LCC最大手ライアンエアー、「ほぼ全便」欠航

欧州最大の格安航空会社(LCC)であるアイルランドのライアンエアーは18日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、24日から「ほぼ全便」を欠航すると発表した。

欧州ではオーストリア航空が16日に全便欠航を発表したが、大手航空会社による同様の措置は初となる。

欧州委員会は航空業界の苦境を考慮して、10日に同ルールの見直しを提案し、加盟国が20日に承認した。

トタルが風力発電事業への投資拡大、仏GWP買収で合意

仏エネルギー大手トタルは19日、再生可能エネルギー事業を専門とする子会社トタル・クオドランを通じ、風力発電事業を手がけるグローバル・ウィンドパワー(GWP)フランスを買収することで合意したと発表した。

トタルによると、GWPは2025年までの稼働開始を予定している最大出力250メガワット(MW)の発電施設を含め、発電容量1,000MW規模の陸上風力発電事業を展開している。

トタルは今月18日、英シンプリー・ブルー・エナジーとの間で、同社が北東大西洋のケルト海で展開する浮体式洋上風力発電事業「エレボス」の権益80%を取得することで合意したと発表していた。

ブリティッシュ・スチール、中国企業による買収が完了

中国の複合企業・敬業集団は9日、経営破綻した英鉄鋼大手ブリティッシュ・スチールの買収が完了したと発表した。

敬業集団はブリティッシュ・スチールの英、オランダの製鉄所を取得した。

買収によってブリティッシュ・スチールの従業員は約450人が失職するものの、3,200人の雇用が維持される。

ハイネケンがブラジルでの生産増強、最大手アンベブ追撃へ

ビール大手のハイネケン(オランダ)は9日、ブラジルでの生産を増強すると発表した。

アンベブは前日、20億レアルを投じて新工場を開設すると発表したばかり。

ハイネケンも追随し、生産能力を増強してアンベブとの差を縮めたい考えだ。

シュタッドラーがクラクフ市から路面電車を受注、最大で60編成

ポーランド・クラクフ市の公共交通会社、MPKクラクフは2日、スイスの軌道車両製造大手シュタッドラーから低床式路面電車を新規調達すると発表した。

60編成を調達する見込みで、第1段階として10編成を8,371万ズロチ(330万ユーロ)で発注する。

昨年秋に開始した調達入札にこれまで応札を提示したのはシュタッドラーのみだが、応札額が予定価格を12%上回るためMPKクラクフは同社への発注を決めた。

米ハネウェル、オルレンの新フェノールプラントに技術供与

石化エンジニアリング大手の米ハネウェルUOPは2月末、ポーランド石油化学大手PKNオルレンが国内中部プウォツクで計画する新フェノールプラントに技術ライセンスを供与すると発表した。

ハネウェルのQ-Max™とフェノール3G技術を採用して年間20万トンの生産体制を整備する計画で、これによりオルレンはフェノール生産能力を現行の4万6,000トンから大幅に引き上げる。

フェノールやアセトンの合成原料となるクメンとフェノールの製造工程にはα-メチルスチレン水素化技術を供与する。

チョコ大手バリーカレボー、セルビア新工場に着工

大きく成長する南東欧市場での地歩を強化する狙いで、来年の稼働を予定する。

当初の年産能力は5万トンで、セルビアなど南東欧の製パン・製菓事業者に製品を供給するほか、南東欧市場向けにチョコレートを生産する。

世界の30カ国以上で工場を操業し、1万1,500人を雇用する。

露アエロフロート、エアバスから「A350-900」を調達

欧州航空機大手のエアバスは先ごろ、ロシアの国営航空会社アエロフロートに対し長距離旅客機「A350-900」を納入したと発表した。

同機は座席数316で、アエロフロートはモスクワ発着の長距離国際線で利用する予定。

アエロフロートの昨年の利用客数は3,722万人で前年から4.1%増加した。

イケア、バルト3国共通のオンラインストアをオープン

スウェーデンの家具大手イケアはこのほど、バルト3国全域をカバーするネット販売を開始したと発表した。

18年にはラトビアの首都リガにも進出した。

同社はすでにエストニアの首都タリン近郊に用地を取得しており、23年に店舗を開設する意向を明らかにしている。

英地域航空会社フライビーが破綻、新型コロナがとどめに

英国の地域航空会社フライビーが経営破綻した。

すでに経営危機に直面していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で旅客が急減し、資金繰り行き詰まって5日に運航を停止。

英国最大の地域航空会社で、地方路線の半数以上を運航している。

ノキアのCEO交代、5Gでの巻き返しへ

欧州通信機器大手のノキア(フィンランド)は2日、ラジーブ・スリ最高経営責任者(CEO)が8月末に退任すると発表した。

後任のルンドマルク氏は、1990年から2000年にノキアに在籍し、ネットワーク部門の副社長などを務めた経歴を持つ。

ノキアはリスト・シラスマ会長も4月の年次株主総会で退任し、サリ・バルダウフ副会長が新会長に就任することが決定済み。

仏コベア、再保険パートナー・リー買収で合意

仏相互保険会社コベアは3日、伊フィアット創業家一族であるアニェリ家の投資持ち株会社エクソール(オランダ)から傘下の再保険会社パートナー・リー(英領バミューダ)を90億ドルで買収することで基本合意したと発表した。

パートナー・リーの買収が実現すると、保険業界では18年に仏アクサが英領バミューダに本社を置く損害保険会社XLグループを153億ドルで買収して以来の大型案件となる。

エクソールは15年にパートナー・リーを69億ドルで買収した。

露航空機メーカーUAC、スホイをイルクートの傘下に

GSスホイが生産する民間航空機「SSJ100」については、イルクートが開発と生産を引き継ぐ予定。

新部門では将来的にSSJ100シリーズのほか、イルクートが新たに開発した双発中距離機「MS-21」を生産する予定。

SSJ100は旧ソ連崩壊後に初めてロシアで生産された民間機で、2011年から商業飛行を開始した。

PSAリテールが2000人採用、若年層雇用や中途採用を促進

仏自動車大手のPSAグループは18日、自動車販売部門のPSAリテールが今年、欧州で2,000人を新規採用すると発表した。

若年層の雇用促進や、需要の高い職種を職業訓練と組み合わせて中途採用する。

国家自動車技術訓練機関(GNFA)や職業安定所(ポル・オンプロワ)などと協力し、適性を見極めたうえで採用から再訓練までを実施して、アフターセールスや整備など需要の高い部門における人材を確保しているという。

JLR出資の自動車通販サイト、米ベンチャーファンドと戦略提携

英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は19日、ベンチャーキャピタル(VC)子会社のインモーション・ベンチャーズが出資する米自動車通販サイトのデジタル・モータースが、自動車産業専門のVCである米オートテック・ベンチャーズと戦略提携したと発表した。

自動車のネット販売市場の拡大をにらみ、「車のネット通販」向けの新たなソリューションの開発で協力する。

自動車のネット販売プラットフォームとフィンテックを融合し、ディーラーやレンタカー事業者が顧客とオンライン上で取引を完結できるサービスを提供している。

ボルボ・カーズ、「S90」と「V90」のフェイスリフトモデルを発表

新モデルでは新たに48ボルトのマイルドハイブリッド(MHV)システムを採用しており、ボルボのすべてのラインアップで電動化を完了した。

外装デザインでは、両モデルでフロントバンパーとフォグランプを刷新したほか、V90シリーズには新たにLEDテールランプを採用した。

また、英高級オーディオメーカーのバウワース・アンド・ウィルキンス(B&W)製の最新オーディオシステムを採用した。

ボルボ・バス、2階建長距離バス「9700DD」を発表

スウェーデンの商用車大手ボルボ・グループのバス部門、ボルボ・バスは20日、コーチ(長距離バス)「9700」の2階建(ダブルデッカー)モデル「9700DD」を発表した。

コネクティビティ技術を導入しており、バス事業者は運行状況をリアルタイムで把握しながら柔軟なサービスを提供できるようになる。

ボルボ・バスのコーチバス営業責任者ニクラス・オレ氏は「(コーチバスが使われる)高速バス市場は北欧で急速に拡大している。多くのバス事業者にとり、9700DDモデルは事業拡大を実現する1台になる」と述べた。

独コンチネンタル、農機用Vベルト販売でメンケ・アグラーと提携

独自動車部品大手のコンチネンタルは19日、農業サービス最大手アグラフィスグループ傘下の農業機械専門商社メンケ・アグラー(ゾースト)と、動力伝達ベルト(Vベルト)「Agridur」の販売で提携したと発表した。

メンケ・アグラーが持つ広範な販売網を活用してドイツおよび中東欧における営業を強化する。

コンバインハーベスターやトラクターなど最新の農業機械は構造や性能が複雑・高度化しており、高性能の駆動用交換部品に対する需要が高まっている。

ブルガリア航空、カタール航空とコードシェア

国営ブルガリア航空はこのほど、カタール航空との共同運航(コードシェア)を3月2日から開始すると発表した。

カタール航空の利用者は保養地として有名な黒海沿いのヴァルナとブルガスへのアクセスが向上する。

ブルガリア航空はヴァルナとブルガスを含む欧州の25都市に就航している。

アマゾンのネットサービス事業、トルコのスタートアップを買収

AWSが提供するデータウエアハウス(DWH)サービス「アマゾン・レッドシフト」向けのソフトを開発している同社の買収により、同サービスの一層の利便性向上を図る。

データロウは今後、アマゾン・レッドシフトが擁する膨大なデータからユーザーが任意のデータを検索・可視化できるツールを開発していく。

2017年設立の同社はこれまでも、レッドシフトのデータへの簡便なアクセスと管理・運用を目的とするデータ活用ツールを提供してきた。

仏アルストム、ボンバルディアの鉄道事業買収で合意

仏鉄道車両・設備大手のアルストムは17日、カナダ同業ボンバルディアの鉄道事業を買収することで合意したと発表した。

両社を合わせた売上高は160億ユーロを超え、アルストムは世界2位の鉄道メーカーに浮上する。

買収するボンバルディアの鉄道部門「ボンバルディア・トランスポーテーション」の19年の売上高は約83億ユーロ。

伊最大手銀インテサ、5位UBIに買収提案

伊最大手銀行のインテサ・サンパオロは17日、国内5位銀行のUBIバンカに買収を提案したと発表した。

17年には経営危機で政府が救済した中小4銀行のうち3銀行を買収していた。

インテサは認可に向けて競争上の問題に対応するため、UBIと合わせて400~500支店を伊6位銀行のBPERバンカに売却する意向を表明。

オーストリア保険大手ウニカ、アクサの中欧事業を買収

オーストリア保険大手のウニカ・グループは7日、仏同業アクサのポーランド、チェコ、スロバキアの事業を買収すると発表した。

一方、アクサはポーランドで320万、チェコで80万、スロバキアで75万と合わせて約500万の顧客を有する。

買収後、ウニカはアクサの契約保険金額8億ユーロを取り込み、ポーランドとチェコでそれぞれ業界5位に躍進する。

フォードのルーマニア工場、生産が過去最高となる見通し

ルーマニア南部のクラヨバにある同社工場は昨年10月にピューマの生産を開始し、欧州諸国に出荷している。

同工場では今年半ばまでにピューマのオーストラリアへの輸出を開始する予定。

ピューマの生産開始に合わせ、初めて3シフト制を導入した。

露肥料大手ユーロケム、エストニアでアンモニアターミナル開設

ロシアの化学肥料大手ユーロケム(EuroChem)はこのほど、エストニア北東部のシッラマエでアンモニアターミナルを開設した。

新設したアンモニアターミナルは子会社のユーロケム・ターミナル・シッラマエが運営する。

シッラマエではこのほか、ロシア石油化学大手アクロン(Akron)子会社のDBTも年産量100万トンのアンモニアターミナルを運営している。

ビベンディ、ユニバーサル・ミュージックのIPO計画

仏メディア・通信大手のビベンディは13日、傘下の音楽会社ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)の新規株式公開(IPO)を計画していることを明らかにした。

ビベンディは17年にUMGのIPOを実施する計画だったが断念し、18年には株式の最大50%を「戦略的なパートナー」に売却する方針を打ち出した。

これに伴い、19年12月にUMGの株式10%を中国のインターネットサービス大手テンセント(騰訊控股)を中心とするコンソーシアム(企業連合)に売却することで合意したと発表していた。

英RBS銀、社名を「ナットウエスト」に変更

英大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は14日、社名を「ナットウエスト・グループ」に変更すると発表した。

ナットウエストはRBSが2000年に買収したナショナル・ウエストミンスター銀行の略称。

RBSが海外事業を縮小したことで、世界的なブランドとして通用しなくなったこともあって、ナットウエストに変更することを決めた。

米GE、ポーランドのガス火力発電施設を受注

ポーランド電力大手PGEは1月30日、ドルナ・オドラ発電所のガス火力発電施設建設で米ゼネラルエレクトリック(GE)および同提携先である地元建設大手ポリメックス・モストスタルと発注契約を交わした。

国内北東部のドルナ・オドラ発電所は現在、石炭火力発電8機で稼働中。

同発電所の1、2号機は21年に稼働停止となる予定だ。

クレディ・スイスのCEOが辞任、元幹部のライバル内偵問題で

スイス金融大手クレディ・スイスは7日、ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)が14日付で辞任すると発表した。

クレディ・スイスでは昨年9月、ウェルスマネジメント部門の元責任者イクバル・カーン氏を内偵するという不祥事が発覚した。

ライバルのUBSに移籍した同氏が他の行員を引き抜く恐れがあるとして、探偵を雇って行動を監視したもので、内偵を指示したピエールオリビエ・ブエ前最高執行責任者(COO)は10月に引責辞任した。

イケアが英で初の閉店、集客落ち込みで

家具製造販売大手のイケア(スウェーデン)は4日、英イングランド中部のコベントリーにある店舗を閉鎖すると発表した。

コベントリー店は2007年に開業した7階建ての大型店舗。

イケアは英国で、コベントリー店を含めて22店舗を運営している。

仏ルノー、新型「メガーヌ」に初めてPHVモデルを設定

仏自動車大手のルノーは3日、新型「メガーヌ」を今年夏に発売すると発表した。

ハッチバック、エステート、RSライン(旧GTライン)などのモデルを設定するほか、メガーヌから初めてプラグインハイブリッド(PHV)モデル「メガーヌE-Techプラグイン」を投入する。

これまでの「GTライン」は「RSライン」として刷新し、1.8リットル・ターボエンジン(最高出力300ps、最大トルク400Nm)を搭載する。

ポーランド家電大手アミカがデジタル化に大型投資、欧州3位内目指す

ストビンスキー取締役がこのほど明らかにしたもので、2023年までに2億5,000万ズロチ(約5,900万ユーロ)を投じて業務のデジタル化・自動化を進め、事業成長のけん引力とする計画だ。

アミカは23年に向けた事業成長戦略で売上高50億ズロチ(11億7,000万ユーロ)の達成を目指している。

2018年の売上高は前年比10%増の29億2,700万ズロチ(6億8,000万ユーロ)だった。

3Dプリンター金属材料大手GKN、米特殊化学ルブリゾールと提携

3Dプリンター向け金属材料の世界大手GKNアディティブのグループ企業GKNパウダー・メタラジーは1月21日、子会社で樹脂3Dプリンター成型サービスを提供するフォアキャスト3Dが、米特殊化学品メーカーのルブリゾールと提携すると発表した。

ルブリゾールの熱可塑性ポリウレタン(TPU)と、フォアキャスト3Dの高度な成型機能を組み合わせ、TPUを使う3Dプリントソリューションを開発する。

ルブリゾールのTPU「ESTANE 3D TPU M95A」は、米HPから3Dプリンター「HP Jet Fusion 3D 4200」向けの樹脂粉末として唯一認定されている。

仏ルノーが次世代充電技術の実証試験、32の企業・機関が協力

走行しながら充電できる非接触式充電(CDC)や様々な充電サービスについて、欧州各地で実証試験を実施する。

第1段階ではまず、一般の利用者のニーズと要望を分析した上で、今年4月から充電技術と電力インフラとの統合を評価する。

第2段階では22年上期からプロジェクトの最後まで、欧州各地で7つの実証試験を実施する。

ボルボ・カーズ、「XC40」EVモデルの予約好調

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは1月23日、コンパクトSUV「XC40」の電気自動車(EV)モデル、「XC40リチャージP8 AWD」の受注を一部の市場で開始したと発表した。

搭載するインフォテインメントは米グーグルのOS「アンドロイド」で制御する。

同社は25年までに販売する車両の半分をEV、残りをハイブリッド車(HV)とする方針だ。

蘭トムトム、FCAの「Unconnect5」に地図サービス提供

オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは1月27日、欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の第5世代車載インフォテインメントシステム「Uconnect5」に地図、ナビゲーションおよびライブサービスを提供すると発表した。

コネクティビティ機能を強化した「Unconnect5」に同社のサービスを統合することで、地図機能などのワイヤレスアップデートが可能になる。

トムトムが供給するサービスは地図、ナビゲーションなどのほか、電気自動車(EV)の充電スタンドの検索機能やユーザーの希望する場所への案内を適切なタイミングで開始する「目的地予測(Destination prediction)」機能などがある。

ZF、エアバスの最新ヘリに駆動部品を供給へ

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは1月24日、子会社でヘリコプター用部品を手がけるZFルフトファールトテヒニーク(ZFL)を通じ、エアバスの双発ヘリコプター「H145」の最新モデルにトランスミッションと、制御ユニットのアドバンス・ダイナミック・システムユニット(ADU)を独占供給すると発表した。

メインローターにベアリングを使用せず、メンテナンスの容易さと乗り心地の良さを実現している。

ZFは今回供給するトランスミッションとADUを、1月28日~30日に米カリフォルニア州のアナハイムで開催されるヘリコプター国際見本市「HAI ヘリ・エクスポ」で展示する。

独ボッシュ、ポーランド工場で「iブースター2」生産開始

自動車部品大手の独ボッシュは24日、ポーランドのヴロツワフ郊外にあるミルクフ工場で、省エネ型ブレーキ倍力装置「iブースター2」の新生産ラインを稼働したと発表した。

投資規模は8,000万ズロチ(1,880万ユーロ)。

ハイブリッド車(HV)・電気自動車(EV)向けで、2027年までに1,000台に搭載されると予測している。
iブースターは制動エネルギーのほとんどを電力として回生することから、航続距離が短いEVなどに搭載すると走行可能な距離を拡大できるメリットがある。また、従来のシステムよりずっと速く最大ブレーキ圧を自動形成できるため、制動距離が短く、交通安全の向上につながる効果もある。(1PLN=28.27JPY)

ロスネフチ、独バイエルンオイルへの出資引き上げ

ロシア石油最大手の国営ロスネフチはこのほど、独石油精製会社バイエルンオイルへの出資比率を25%から28.57%に引き上げたと発表した。

ロスネフチの現地子会社、ロスネフチ・ドイチェランドが英石油大手BPから株式を取得した。

石油精製でドイツ3位のロスネフチは東部シュベートの石油精製会社PCKの株式54.17%の他、南西部カールスルーエの同業MiROの24%を保有している。

ウクライナ国鉄と中国鉄建が提携、鉄道インフラを拡充

ウクライナ国鉄(UZ)はこのほど、中国国有インフラ企業の中国鉄建(CRCC)と鉄道インフラの拡充に向けた協力協定を結んだ。

また今後、投資受け入れの拡大を通じて、国内のみならず欧州との接続に向けて高速鉄道網を整備していく方針も示した。

昨年10月にUZは鉄道車両の世界最大手、中国中車(CRRC)から車両を購入する意向を明らかにしていた。

ポーランド国営航空グループ、独コンドル航空を買収

LOT単独でも営業利益は2億900万ズロチ(4,900万ユーロ)、純利益は4,500万ズロチ(1,000万ユーロ)に過ぎなかった。

コンドルの保有機数は50機で、2019年9月期の売上高は17億ユーロ、営業利益は5,700万ユーロ。

一方のLOTは80機を運航し、2019年の売上高は19億ユーロ、旅客数は1,000万人だった。

ディズニー・プラス、西欧で3月にサービス開始

米ウォルト・ディズニーは21日、新たな動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」を西欧の一部の国で3月24日に開始すると発表した。

2019年11月12日にアメリカ、カナダ、オランダでサービスを開始した。

西欧では今夏にベルギー、ポルトガル、北欧諸国でもサービスを開始する予定だ。

中国テンセント、ノルウェーのゲーム会社を買収

中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は22日、ノルウェーのオンラインゲーム開発会社ファンコムを買収すると発表した。

ファンコムの筆頭株主であるテンセントは残る株式を買い付け、完全子会社化する。

テンセントは昨年、同社の株式29%を取得し、筆頭株主となった。

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