EUにおける金融政策

ECBの銀行ストレステスト、「サバイバル期間」算定へ

欧州中央銀行(ECB)は6日、EU域内の銀行を対象に実施する新たなストレステスト(健全性審査)では、新たに資金調達できない状態で通常業務を維持できる「サバイバル期間」を算定する方針を明らかにした。英国のEU離脱や米中貿易

「合意なき離脱」でも情報共有、英・EUの金融監督当局が合意

英国とEUの金融監督当局は1日、英国のEU離脱が仮に「合意なき離脱」となった場合でも、相互に金融監督に関する協力関係を維持することで合意したと発表した。金融機関に関する情報や取引データなどを引き続き共有できるようにし、監

ECBが景気先行きへの警戒強化、総裁「リスクは下方に」

欧州中央銀行(ECB)が英国のEU離脱をめぐる混迷、米中貿易戦争を受けて、ユーロ圏経済の先行きへの警戒を強めている。ドラギ総裁は24日に開いた定例政策理事会後の記者会見で、「リスクは下方に動いた」と発言。必要に応じて追加

欧州中銀、量的緩和の年内終了を正式決定

欧州中央銀行(ECB)は13日に開いた定例政策理事会で、量的金融緩和を年内に終了することを確認した。ユーロ圏では景気減速、米国の保護主義に起因する貿易戦争、英国のEU離脱問題の混迷など懸念材料があるものの、方針転換の必要

ESMの機能強化で合意、共通予算などは先送り=EU財務相理

EU加盟国は4日に開いた財務相理事会で、ユーロ圏の統合深化に向けた機構改革案について協議し、ユーロ圏の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)の機能強化で合意した。ただ、大きな焦点となっている共通予算の創設などについ

域外清算機関の監督強化法案、財務相理が採択

EUは3日開いた財務相理事会で、ユーロ建ての金融取引を扱うEU域外の清算機関に対する監督を強化する法案を採択した。英国のEU離脱に伴い、ロンドンに拠点を置く清算機関がEU規制の対象外となることを受けたもので、金融システム

スイスがEUの証取締め出し、防衛策で「同等性評価」を要求

スイス政府は11月30日、来年1月から国外の証券取引所によるスイス企業の株式の取り扱いを許可制とし、EU内の取引所については取り扱いを禁止する内容の政令を制定した。EUが1年前に打ち出した、スイス証券取引所をEU市場から

伊政府が予算案修正を拒否、欧州委が制裁発動か

イタリア政府は13日、EUが求めている2019年予算案の見直しに応じない意向を表明した。欧州委員会は同予算案がEUの財政規律に違反するとして、同日までに修正案を提出するよう指示していた。これを政府が拒否したことで、欧州委

ECBの銀行監督委、次期委員長に伊エンリア氏就任へ

欧州中央銀行(ECB)は7日に開いた理事会で、ユーロ圏の銀行監督を担う銀行監督委員会の次期委員長に欧州銀行監督機構(EBA)の現議長でイタリア人のアンドレア・エンリア氏(57)を指名した。エンリア氏は欧州議会、EU加盟国

EUの銀行ストレステスト、英銀が苦戦

欧州銀行監督機構(EBA)は2日、EU域内の大手銀行48行を対象に実施したストレステスト(健全性審査)の結果を公表した。英国のEU離脱に伴う金融市場の混乱や景気の悪化を前提にした「悪化シナリオ」では、中核的な自己資本比率

量的緩和は年内終了、ECBが方針維持

欧州中央銀行(ECB)は25日に開いた定例政策理事会で、量的金融緩和を予定通り年内に終了することを確認した。ユーロ圏では米国の保護主義に起因する貿易戦争、イタリアの財政不安といった景気の懸念材料があるものの、方針転換の必

伊が財政計画でEUに譲歩、20年から赤字削減へ

イタリアのコンテ首相は3日、財政赤字の削減を前倒しで進める意向を表明した。政府が先ごろ発表した経済財政計画で打ち出した「ばらまき政策」が、債務危機の再燃を招くとしてEUから批判をされていることを受けたもの。2020年から

個人投資家のCFD取引制限、3カ月延長が決定

欧州証券市場監督機構(ESMA)は9月28日、個人投資家に対するCFD(差金決済)取引の販売やマーケティングを制限する措置を3カ月延長すると発表した。ESMAは複雑で投機性の高いCFD取引を巡るトラブルから個人投資家を保

ギリシャ政府、預金引き出し規制を撤廃

ギリシャ政府は9月27日、金融危機を受けて3年前に実施した資本規制のうち、国内の銀行口座からの引き出しを制限する措置を10月1日付で解除すると発表した。危機が終息し、取り付け騒ぎが起きる恐れがないと判断した。EUの金融支

英中銀総裁の退任延期、EU離脱に対応

英政府と英中央銀行のイングランド銀行は11日、来年6月末に退任する予定だったイングランド銀のカーニー総裁が2020年1月末まで留任すると発表した。英国のEU離脱からまもない微妙な時期に金融政策のトップが交代するのは望まし

量的緩和、予定通り年内終了=ECB

欧州中央銀行(ECB)は13日に開いた定例政策理事会で、現行金融政策の維持を決めた。主要政策金利を0%、中銀預金金利をマイナス0.4%に据え置く。量的緩和についても、6月の決定に従って年内に終了することを確認した。 EC

仏金融大手ナティクシス、一部事業を売却

仏金融大手のナティクシスは12日、一部の事業を親会社の仏公的金融機関BPCEに売却すると発表した。投資銀行など中核事業に経営資源を集中する戦略に沿ったもので、売却額は27億ユーロに上る。 売却するのは消費者金融、ファクタ

資金洗浄対策でEU共通の監督機関設置、ECB専務理事が提言

欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は7日、域内全体でマネーロンダリング(資金洗浄)対策を強化するため、金融システムへの不正資金の流入を監視するEU共通の監督機関を新たに設けるべきだとの考えを示した。EUでは金融機関が

ギリシャ、20日に金融支援から脱却

EUのギリシャに対する金融支援が20日に終了した。これによってギリシャは8年に及ぶ国際金融支援から脱却。今後は国債発行で資金を調達し、自力で財政再建を進めていくことになる。 ギリシャは2009年10月、前政権による赤字隠

ユーロ圏、ギリシャへの最後の融資実施

ユーロ圏の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)は6日、ギリシャに150億ユーロの追加融資を実施したと発表した。ギリシャは20日に金融支援が終了することになっており、これが最後の融資となる。今後は国債発行により、自

イタリアの橋崩落事故、伊政府と欧州委の対立が表面化

イタリア北部ジェノバで高速道路の高架橋が崩落した事故を巡り、EUの財政規律に問題があると主張するイタリア政府と欧州委員会の溝が深まっている。今回の事故を受け、政府は全国規模でインフラの保守点検や改修を進める方針だが、政権

英中銀が9カ月ぶり利上げ、政策金利0.75%に

英中央銀行のイングランド銀行は2日、政策金利を0.25%引き上げて年0.75%にすると発表した。利上げは昨年11月以来、9カ月ぶり。来年3月に迫ったEU離脱や、米トランプ政権の保護主義的な政策による通商紛争などのリスク要

ECB総裁、超低金利政策の維持を確認

欧州中央銀行(ECB)は26日に開いた定例政策理事会で、現行金融政策の維持を決めた。主要政策金利を0%、中銀預金金利をマイナス0.4%に据え置く。一方、ドラギ総裁は記者会見で、超低金利政策を少なくとも2019年夏まで継続

EU、ユーロ導入条件を厳格化

欧州共通通貨ユーロを導入する条件が厳しくなっている。ギリシャ債務危機やラトビアの資金洗浄(マネーロンダリング)問題を背景に、ユーロ圏の安定には従来の要件のみでは足りないという認識が広まっているためとみられる。ブルガリアや

ブルガリアのユーロ導入、銀行同盟参加が条件に

ユーロ圏は12日に開いた財務相会合で、欧州中央銀行(ECB)、欧州委員会とブルガリアのユーロ導入に向けた道筋について協議し、前段階となる欧州為替相場メカニズム(ERM2)と並んで銀行同盟への参加をユーロ導入の条件とするこ

ユーロ圏がESM強化で合意、共通予算などは先送り

EUは6月29日に開いたユーロ圏19カ国の首脳会議でEUの改革について協議し、ユーロ圏の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)の機能強化で合意した。しかし、ユーロ圏共通予算の創設など主要な改革ついては討議が行われず

独仏首脳、ユーロ圏共通予算創設で合意

フランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相は19日に行った首脳会談で、EUの改革について協議し、ユーロ圏共通予算を創設することで合意した。マクロン大統領の案をドイツが支持した格好となる。両国は今月末のEU首脳会議で同

ECBが量的緩和の年内終了を決定、国債購入は9月から半減

欧州中央銀行(ECB)は14日にラトビアの首都リガで開いた定例政策理事会で、ユーロ圏の国債などを買い入れる量的金融緩和を年内に終了することを決めた。ユーロ圏の景気回復が続き、物価の上昇が見込めると判断したためで、毎月の購

ギリシャの財政改革法案、議会が可決

ギリシャ議会は14日、EUから追加の金融支援を受けるために必要な財政改革法案を賛成多数で可決した。これによって月内に開かれるユーロ圏財務相会合で追加融資が承認される見通しだ。 債務危機に陥ったギリシャは2015年、EUか

EU結束基金、伊など南欧を優遇へ

欧州委員会は5月29日、EUの次期長期予算(対象期間2021~27年)の結束基金の補助金配分について、難民を多く受け入れている国を優遇することを提案した。これによって交付額はイタリアなど南欧諸国で増える一方で、中東欧諸国

ブルガリア、ユーロ導入の条件を満たさず=欧州委とECB

欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)は23日、ユーロ導入を目指すEU加盟国のうち、現時点で導入の条件をすべて満たしている国はないとの見解を示した。対象国ではブルガリアが導入に最も積極的で、前段階となる欧州為替相場メカニズム

財務相理が金融規制改革案で合意、欧州議会と協議へ

EUは25日開いた財務相理事会で、欧州銀行セクターの耐久力強化を目的とする金融規制改革案の内容で合意した。銀行が引き続き実体経済を支えることを担保しつつ、金融システムの安定に影響を及ぼすさまざまな課題に対処するため、銀行

欧州中銀、金融政策を維持

欧州中央銀行(ECB)は26日に開いた定例政策理事会で、現行金融政策の維持を決めた。主要政策金利を0%、中銀預金金利をマイナス0.4%に据え置く。ユーロ圏の国債などを買い入れる量的金融緩和策についても、9月末まで継続する

ギリシャへの新たな支援措置、EUが6月に決定へ

EUは27日にブルガリアで開いたユーロ圏の非公式財務相会合で、8月に金融支援が終了するギリシャについて、さらなる財政再建を進めるために必要となる支援措置を6月の会合で決めることを確認した。支援脱却後の債務軽減策が同措置の

ギリシャへの67億ユーロ追加融資、ESMが承認

ユーロ圏の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)は3月27日、ギリシャに67億ユーロの追加融資を実施することを承認した。うち57億ユーロの融資を28日に実施。残る10億ユーロは5月1日以降に融資する。 今回の融資は

欧州委が不良債権処理の対策発表、引当率に最低基準設定

欧州委員会は14日、EU内の銀行が抱える不良債権の処理を促進するための包括的な対策を提案した。域内のすべての銀行を対象に、今後の新規融資で生じる不良債権の引当率について共通の最低基準を設け、引当金の積み増しを求めることを

カバードボンドと投資ファンド規制を統一

欧州委員会は12日、金融機関が発行する担保付き債券のカバードボンドや投資ファンドに関する規制をEU域内で統一する方針を発表した。資本市場同盟(CMU)の構築に向けた取り組みの一環で、投資家や資金を必要とする事業者などが国

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