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2014/3/7

企業情報 - 自動車メーカー

現代、新型「ジェネシス」を欧州市場に投入

この記事の要約

韓国の現代自動車はジュネーブモーターショーでプレミアムセダン「ジェネシス」の新モデルを披露した。現代は同モデルを独高級車メーカーのBMW「5シリーズ」やメルセデスベンツ「Eクラス」の対抗モデルとして位置付けている。高級車 […]

韓国の現代自動車はジュネーブモーターショーでプレミアムセダン「ジェネシス」の新モデルを披露した。現代は同モデルを独高級車メーカーのBMW「5シリーズ」やメルセデスベンツ「Eクラス」の対抗モデルとして位置付けている。高級車市場への参入によりブランドイメージの向上を狙う。

新型「ジェネシス」はすでに米国と韓国で販売を開始している。現代欧州法人のアラン・ラッシュフォース最高執行責任者(COO)によると、欧州市場では6月頃に新型ジェネシスの販売を開始する予定。欧州では特定の顧客への販売を見込んでおり、販売台数は年1,000台以下にとどまる見通し。現代は1月17日付のプレスリリースで、欧州では政府機関や自治体などへの販売を視野に入れており、ターゲットを慎重に見極めて限定販売する方針を示していた。

ラッシュフォースCOOによると、欧州における現代の保有台数は約600万台。このうち約70%が7年以下の使用年数にあるという。また、現代の顧客が次の車両も現代のモデルに買い替える割合は4年前の36%から現在では約50%にまで伸びているという。

欧州市場のシェアは現在の3.4%から2020年までに5%に引き上げる計画。欧州では今後5年間で22の新モデルおよび派生モデルを市場投入する。モデル攻勢により、新しいセグメントへの参入や新技術の採用を積極化することを計画している。

■ ドイツ市場シェア、2016年末までに4%を目標に

現代のドイツ法人のマークス・シュリック社長は独経済紙『ハンデルスブラット』に対し、ドイツ市場では市場シェアを現在の3.4%から2016年末までに4%に引き上げる目標を掲げている。同目標の達成に向けては、現代の知名度向上を課題のひとつに掲げており、サッカーのスポンサー事業を継続するとともに、販売網の拡充では従来に比べ好立地に店舗を開設するなどの新たな戦略を計画している。

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