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2015/7/31

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この記事の要約

ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)が支援するプラグインハイブリッド車や電気自動車(エレクトロモビリティ)の急速充電インフラに関する研究コンソーシアム。 2017年半ばまでにコンボ方式(CCS)の急速充電スタンドを最大 […]

ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)が支援するプラグインハイブリッド車や電気自動車(エレクトロモビリティ)の急速充電インフラに関する研究コンソーシアム。

2017年半ばまでにコンボ方式(CCS)の急速充電スタンドを最大600カ所、整備する計画。また、急速充電インフラを設置する適切な場所に関する調査・研究、事業モデルの開発、共通の利用・決済システムに関する研究、高速充電システムの電力網への影響に関する研究なども実施する。

実施期間は、2014年1月1日~2017年8月31日まで。予算総額は1,290万ユーロ。このうちBMWiは870万ユーロを支援している。

プロジェクトには、自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)、BMWグループ、ダイムラー、ポルシェ、電力大手のEnBW、アーヘン工科大学、シュツットガルト大学、信用協同組合銀行など共同組合形式の団体にITサービスなどを提供するドイッチャーゲノッセンシャフツ・フェアラーク(DG VERLAG)が参加している。

目標とする600カ所の急速充電スタンドのうち、200カ所に関しては連邦経済エネルギー省が基金を設立し、インフラ整備を資金支援する。また、プロジェクトパートナーは資金助成なしで200カ所を整備し、残り200カ所はその他のプロジェクトとの連携により整備する計画。

VWによると、同プロジェクトでは、現行の直流(DC)急速充電器の3倍の出力に相当する150kWの充電インフラを国内の主要道路に整備することも視野に入れている。これにより、充電時間を従来の3分の1に短縮し、エレクトロモビリティの利便性を改善する。また、50kWの充電スタンドを低コストで150kWに引き上げることができるようにするという。

150kWの最初の急速充電ステーションは、2年以内に稼働させる計画。その後、学術的な調査を実施するほか、自動車メーカーの試験・研究活動にも活用する。

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