2013/6/10

競争法

欧州委が製薬8社に制裁へ、後発薬の販売制限で

この記事の要約

欧州委員会がデンマーク製薬大手ルンドベックとジェネリック薬(後発医薬品)メーカー8社に対して、ジェネリック薬が市場に出回るのを不当に制限したとして制裁金の支払いを命じる方針を固めたもようだ。ロイター通信が3日報じた。\ […]

欧州委員会がデンマーク製薬大手ルンドベックとジェネリック薬(後発医薬品)メーカー8社に対して、ジェネリック薬が市場に出回るのを不当に制限したとして制裁金の支払いを命じる方針を固めたもようだ。ロイター通信が3日報じた。

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欧州委は2009年、ルンドベックが開発した抗うつ剤「シタロプラム」について、特許が切れた後もジェネリック薬が出回らないようにするため、同社がジェネリック8社と協定を結び、ジェネリック薬の販売を遅らせる見返りとして在庫を買い取るなど利益を供与した疑いがあるとして調査を開始。昨年7月に関係各社に異議告知書を送付していた。

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調査対象となっているジェネリック薬メーカーは、独メルク、インドのランバクシー・ラボラトリーズ、英ジェネリクスUK、アロー、レゾリューション・ケミカルズ、デンマークのエクセリア・ファーマシューティカルズ、米アルファーマ、ノルウェーのA.Lインダストリエル。

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消息筋がロイター通信に明らかにしたところによると、欧州委は6月末までに制裁を発表する予定。制裁金はルンドベックが多額に上る見込みという。

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