欧州経済ウオッチャー

ポーランド大統領選、28日に実施へ

ポーランドのヴィテク下院議長は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて5月に中止された大統領選挙を6月28日に実施することを明らかにした。これに先立ち議会は投票所での投票に加え、郵送による投票を認める決定をしていた。有 […]

トヨタ・ポーランド、HV対応エンジンの生産拡大

トヨタ自動車のポーランド子会社トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ポーランド(TMMP)は3日、南西部のイェルチ・ラスコヴィツェにある工場でハイブリッド車(HV)対応の新世代1.5リットル3気筒ガソリンエンジンの生

チェコ企業の4分の1、コロナ危機で雇用削減

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、チェコの企業の4社に1社が雇用削減を余儀なくされている。人材サービス大手ランスタッドがこのほど国内650社を対象に行った調査で明らかになったもので、夏から秋にかけて就労人口の最大1割が

ロシア、改憲問う国民投票を7月1日に実施

ロシアで憲法改正の是非を問う国民投票が7月1日に実施されることが決まった。過半数が賛成票を投じれば、プーチン大統領が最長で2036年まで続投するための法的基盤が整う。当初4月22日の実施を予定していたが、新型コロナウイル

露IT大手ヤンデックス、共同開発の自動運転車を発表

ロシアIT大手のヤンデックスは2日、韓国の現代自動車と共同開発した自動運転車(AD車)を発表した。ヤンデックスのAD車として第4世代に当たるもので、年内にロシアと米国で100台導入し、総数を200台に倍増させる計画だ。

米自動車シート大手アディエント、セルビアに新工場開設

自動車シート大手の米アディエント(旧ジョンソン・コントロールズ)は4日、セルビア西部のロズニツァで新工場を開設した。投資額は2,000万ドル。市当局からシャバク工業団地内にある4.3ヘクタールの用地を無償で提供された。

トルコ、新型コロナ対策を大幅に緩和

トルコが1日、新型コロナウイルスに関連する制限措置を大幅に緩和した。都市間移動の禁止が続いていたイスタンブールなど国内15都市・県で同措置が解除され、全国で長距離列車・旅客便の運行が再開された。飲食店やバザール、スポーツ

5月のユーロ圏インフレ率0.1%、デフレ寸前の状況に

EU統計局ユーロスタットが5月29日に発表したユーロ圏の同月のインフレ率(速報値)は前年同月比0.1%となり、前月の0.3%から0.2ポイント縮小した。エネルギー価格の下落が加速し、4年ぶりの低水準となった。デフレ寸前の

仏政府が自動車業界に80億ユーロ支援、国内回帰が条件に

マクロン仏大統領は5月26日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で打撃を受けた国内の自動車産業に対し、総額80億ユーロの公的支援を実施すると発表した。電気自動車(EV)などを購入する際の補助金を拡充して新車需要を喚起すると

ギリシャが観光客受け入れ再開、日本など29カ国対象に

ギリシャ政府は5月29日、新型コロナウイルス感染防止対策として導入している外国人の入国制限を緩和し、6月15日から日本を含む29カ国からの観光客を受け入れると発表した。同国経済を支える観光業の新型コロナ危機による打撃を抑

個人防護具の輸出規制、EUが解除

EUは5月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施してきたマスクなど個人防護具(PPE)の輸出規制を解除した。EU内でPPEの増産が進み、域内の医療従事者などに十分に供給できる体制が整ったため、制限措置は不要と判

欧州の新型コロナウイルス感染状況

対象:欧州経済地域(EU27カ国とノルウェー、リヒテンシュタイン、アイスランド)と英国。EUの欧州疾病予防管理センター(ECDC)が5月31日の午前10時(中央ヨーロッパ時間)までに各国当局から寄せられた報告をまとめたも

仏のGDP、4~6月期は20%減=公式予想

フランス国立統計経済研究所(INSEE)は5月27日、同国の2020年4~6月期の国内総生産(GDP)は前期比20%減になるとの見通しを示した。新型コロナウイルス対策として導入した外出・経済活動制限の影響で、1~3月期は

欧州委によるハチソンのO2買収阻止、欧州裁が「無効」判決

欧州司法裁判所の一般裁判所(下級審に相当)は5月28日、香港の複合企業CKハチソン・ホールディングスが英携帯電話サービス会社O2の買収をEUの欧州委員会から差し止められたのは不当として提訴した問題で、原告側の主張を認め、

シャイアー買収めぐる武田の資産売却義務、欧州委が免除

欧州委員会は5月28日、武田薬品工業がアイルランド製薬大手シャイアーの買収に際して確約した資産売却の義務を免除したと発表した。欧州委はシャイアーの炎症性腸疾患治療薬「SHP647」の売却を条件に買収計画を承認したが、市場

ユーロ圏景況感が3カ月ぶり改善、休業措置緩和で

欧州委員会が5月28日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は67.5となり、前月の64.9から2.6ポイント上昇した。景況感の改善は3カ月ぶり。3、4月は新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出制限・

ユーロ圏建設業生産高、3月は15%減

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の3月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比で15.4%減となり、3カ月ぶりのマイナスに転じた。新型コロナウイルス対策として多くの国で建設現場が閉鎖されたこと

ルノー連合が新たな経営計画を発表、分業戦略で経営効率化

日産自動車、仏ルノー、三菱自動車の3社連合は5月27日、各社の強みを生かして役割分担し、相互に補完し合う分業戦略を基盤とした新たな中期経営計画を発表した。特定の地域や技術ごとに強みを持つ1社がリーダー役を務め、重複を減ら

ルフトハンザ、政府が90億ユーロを支援へ

新型コロナ危機で経営が悪化している独航空大手ルフトハンザは5月25日、政府の支援を受けることで合意したと発表した。支援額は最大90億ユーロ。政府は新株を取得し、同社を半国有化することになる。取締役会と監査役会、臨時株主総

英政府がロックダウン追加緩和、すべての小売業が再開へ

英国のジョンソン首相は5月25日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため実施している外出・営業制限など「ロックダウン」措置を追加緩和すると発表した。6月1日から屋外市場、自動車ショールームの営業を再開。15日からはす

米メルク、オーストリアのワクチン企業を買収

米製薬大手メルクは5月26日、オーストリアのワクチンメーカーのテミス・バイオサイエンスを買収すると発表した。テミスは新型コロナウイルスのワクチン開発を進めている企業。メルクは同日、米国の非営利の研究団体「国際エイズワクチ

VW、EV攻勢に向け中国の国営・電池企業に出資

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は5月29日、中国市場での電動車攻勢に向け20億ユーロを投資すると発表した。現地の新エネルギー車(NEV)合弁JACフォルクスワーゲンの経営権を獲得するほか、同国の電池メーカ

シーメンス、発電設備部門を9月に上場

独シーメンスは5月26日、発電設備部門の新規株式公開(IPO)を9月28日に実施すると発表した。経営資源を「スマート・インフラ」「デジタル・インダストリー」「モビリティ(鉄道車両)」に絞り込む戦略に基づく措置。7月9日の

インフィニオンが11億ユーロ調達、買収資金返済で

半導体大手の独インフィニオンは5月26日、新株発行で市場から10億6,000万ユーロを調達したと発表した。米同業サイプレスの買収に際して銀行から受けた融資の返済に充てる。 インフィニオンは2019年6月にサイプレス買収で

BASF、生分解性プラスチックで中国企業と協業

化学大手の独BASFは5月28日、生分解性プラスチック(PBAT)事業で中国同業のトウ程新材料集団(レッド・アベニュー・ニュー・マテリアルズ)と協業すると発表した。認証取得済みのBASFのPBATを生産・販売するライセン

エールフランスKLM、イタリア線の運航再開

欧州航空大手のエールフランスKLMは5月28日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて運休していたイタリア線の運航を6月1日から再開すると発表した。欧州で新型コロナ感染者が減少傾向にある中、稼ぎ時である夏の観光シーズンを前

入国制限、スロバキアとスロベニアも緩和

スロバキアとスロベニアが新型コロナウイルス対策として実施してきた入国制限の緩和を開始した。スロバキアでは外国での滞在期間が48時間以内の市民は5月27日から帰国後のコロナウイルスの検査実施と隔離施設への滞在が不要となるな

ハンガリー、年末まで外資による企業買収を制限

ハンガリー政府は5月26日、外国企業による国内企業への投資を制限する政令を発布した。コロナ危機による株安を背景に、外国企業が国家戦略上で重要な企業を買収するのを防ぐ狙いがある。年末を期限に、これらの企業に対する一定以上の

ポーランド中銀が3会合連続で利下げ、政策金利0.1%に

ポーランド中央銀行は5月28日、主要政策金利である7日物レファレンス金利を0.4ポイント引き下げ、史上最低の0.1%に設定した。利下げは3会合連続。新型コロナウイルスの流行の影響に苦しむ経済を支えるため予想外の追加利下げ

ポーランド石化大手オルレン、水素燃料の製造拠点を整備

ポーランド石油化学大手PKNオルレンは5月27日、国内南東部のヴウォツワヴェクに水素燃料プラントを建設すると発表した。来年末の完成に向け、今年8月末までに発注業者の入札を公示する。需要の増大が期待される水素燃料市場で主導

韓国電装品メーカーの京信、セルビア工場が着工

韓国自動車部品メーカーの京信は5月27日、セルビア中部のスメデレブスカ・パランカで工場建設を開始した。同社にとって欧州初の生産拠点で、投資額は2,000万ユーロ。700人~1,000人を雇用し、電気駆動車向けの電装部品を

ロシア極東で洋上原発が稼働、出力70メガワット

ロシア極東のチュコト半島沖でこのほど、世界初となる洋上原子力発電所「アカデミク・ロモノソフ」が定期稼働を開始した。運営するロシア原子力公社(ロスアトム)によると、同原発は全長144メートルの船上に2つの原子炉を搭載したも

トルコ、人工呼吸器1千台超を輸出

トルコのムスタファ・ヴァランク産業技術相は5月27日、新型コロナウイルス感染症の治療に用いる人工呼吸器をこれまでに1,000台以上輸出したと発表した。同相は先進国で基本的な医療機器生産が追い付いていない現状を指摘し、「先

新型コロナのワクチン、9月にも供給開始へ=アストラゼネカ

英製薬大手アストラゼネカは21日、英オックスフォード大学と開発している新型コロナウイルスのワクチンの供給を早ければ9月に開始すると発表した。

4億回分を供給する契約を締結したという。

開発に成功すれば、4億回分のうち1億回分を第1弾として9月にも英国に供給する。

英ロールス・ロイスが9千人削減へ、航空不況で

航空機エンジン大手の英ロールス・ロイスは20日、航空不況で経営が悪化していることを受けて、9,000人以上を削減すると発表した。

削減は旅客機部門を中心に実施する予定。

労組と協議した上で正式決定する。

フィンエアー、日本便などの運航を7月から再開

フィンランド航空最大手のフィンエアー(フィンランド航空)は18日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて運休していたアジア路線の一部の運航を7月1日から再開すると発表した。

欧州でも7月からパリ、ブリュッセル、モスクワ、プラハ便など26路線を再開する予定だ。

8月からはローマ、マドリード、ワルシャワ便などを再開するという。

ルフトハンザ、政府が90億ユーロ支援で半国有化か

新型コロナ危機で経営が悪化している独航空大手ルフトハンザは21日、政府との支援をめぐる協議が進展した段階にあることを明らかにした。

国は新株を取得し、同社を半国有化することになる。

国の株式保有比率は25%を超え、重要決議を阻止できるようになるが、ルフトハンザによると、国は同社を買収から守るなど例外的なケースを除いてこの権利を行使しないという。

独車部品大手ZF、融資枠拡大で銀行と合意

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは20日、取引先銀行から協調融資枠13億5,000万ユーロを新たに確保したと発表した。

競合コンチネンタルも前日、社債発行を通して市場資金15億ユーロを調達したことを明らかにしている。

ZFが確保した追加融資枠は総額30億ユーロに上る既存のリボルビング・クレジット・ファシリティ契約を補完するもので期間は1年。

日立製作所が伊で路面電車受注、トリノに新型車両70編成を供給

日立製作所は18日、イタリアの鉄道運営会社グルッポ・トリネーゼ・トラスポルティ(GTT)から、トリノ市に投入するトラム(路面電車)の新型車両70編成を供給する包括契約を締結したと発表した。

30編成を供給する第1弾の契約額は約6,340万ユーロ。

供給する新型トラムは1編成28メートル。

独エネルギー大手、超急速充電網構築で合弁

エネルギー大手の独EnBWは19日、電動車用の超急速充電網の構築・運営でオーストリア充電網事業者スマトリクス(SMATRICS)と協業すると発表した。

合弁会社スマトリクス・モビリティ+を設立し、オーストリアで超急速充電ステーションを拡充する。

5分の充電で100キロを走行できるようにする考えだ。

チェコ政府、企業に6500億円の信用供与

チェコ政府は18日、新型コロナウイルスの影響で経営難に陥った企業に対し、総額1,500億コルナ(約6,500億円)の信用供与を行うことを最終決定した。

信用供与を通じた企業支援策の第3弾で、最大15万社が対象となる。

企業は今回の措置を通じて、総額4,950億コルナの借り入れが可能になる。

ルーマニア家電大手アルクティクが生産停止、コロナ感染拡大で

トルコ家電大手アルチェリクのルーマニア子会社アルクティクが18日、社内で新型コロナウイルス感染が拡大していることを受けて、本社工場の稼働停止に追い込まれた。

25日から冷凍庫の製造は再開しており、来月2日からは冷蔵庫の生産ラインも再稼働する予定だ。

昨年10月にはガエシュティと同じドゥンボヴィツァ県のウルミで洗濯機工場が稼働した。

仏メカフォー、セルビアに航空機部品工場

仏金属鋳造部品メーカーのメカフォーが、セルビア北部キキンダに航空機部品工場を建設する。

新たに航空機部品事業に参入するため、同市に敷地面積3,000平方メートルの工場を構え、航空機用タービンの製造、仕上げ加工、マシニングを行う。

向こう3年間で180人を雇用する計画だ。

アルセロールミタル、ボスニア製鉄所の操業停止

鉄鋼世界大手アルセロールミタルのボスニア・ヘルツェゴビナ子会社アルセロールミタル・プリエドルが20日、ボスニア中部のゼニカ製鉄所とオマルスカ鉄鉱石鉱山の操業を停止した。

ゼニカ製鉄所は操業を継続するため、コスト削減や従業員の保護装具の調達、ガス・電気料金の交渉など様々な対策をとり、従業員の一時帰休もグループ交代制で行っている。

アルセロールミタルは2004年、ゼニカ製鉄所の買収で同国に進出した。

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