チェコ統計局が14日発表した2012年第2四半期(4~6月)の国内総生産(GDP)成長率(速報値)は前年同期から1.2%のマイナスとなり、11年第4四半期(10~12月)以来、3四半期連続のマイナス成長となった。前の四半期からは0.2%のマイナスだった。輸出は好調だったものの、工業生産の減速と内需の落ち込みが足を引っ張った。
\金融コンサルティング会社、パトリア・ファイナンスのチーフエコノミスト、マレク氏は、チェコのリセッションが長引いているのは国内要因によると指摘。「可処分所得の減少に伴い個人消費が圧迫されおり、政府は有効な景気刺激策を打ち出せずにいる。また、建設生産高の落ち込みは、投資活動の弱さを示唆している。唯一の明るい材料は輸出が好調なことだが、今年の後半は輸出の伸びが鈍化することが予想され、リセッションがさらに長引く恐れもある」と述べている。
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