中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2012/12/19

チェコ・スロバキア

チェコのエンジニアリング企業、パキスタンで褐炭発電所建設

この記事の要約

パキスタンのシンド州政府はこのほど、褐炭鉱山・火力発電所整備に向け、チェコのエンジニアリング企業ノエンと予備契約を結んだ。投資規模は数百億コルナに上る。チェコ輸出産業が欧州以外の市場としてアジア新興諸国に力を入れている事 […]

パキスタンのシンド州政府はこのほど、褐炭鉱山・火力発電所整備に向け、チェコのエンジニアリング企業ノエンと予備契約を結んだ。投資規模は数百億コルナに上る。チェコ輸出産業が欧州以外の市場としてアジア新興諸国に力を入れている事実を端的に示すものだ。

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シンド州政府は、合計5,000メガワットの発電能力新設を計画する。今回のプロジェクトでは事業化調査を経て、バディン県に出力200~400メガワットの火力発電所を整備する。投資資金は、州政府予算、銀行融資、輸出信用でまかなうという。

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チェコの輸出産業にとって、アジア新興諸国の重要性が次第に高まっている。、最近ではWIKOVウィンドがパキスタンから風力タービン50基を40億コルナ(約174億4,600万円)で受注した。

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昨年に過去最大の販売台数を記録したシュコダ自動車も、ロシア、中国、インドなどBRICS諸国での需要拡大が業績をけん引した。(東欧経済ニュース9月5日号「チェコWIKOV、パキスタンで風力発電建設」を参照)

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