中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/3/13

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

フォード、小型SUVの生産拠点をルーマニアからインドに変更

この記事の要約

米自動車大手フォード・モーターは、小型SUV(スポーツ多目的車)の「エコスポーツ」の欧州市場向け生産を、当初予定していたルーマニアのクライオバ工場でなくインドのチェンナイ工場で行うことを決めた。フォード・ヨーロッパのデ・ […]

米自動車大手フォード・モーターは、小型SUV(スポーツ多目的車)の「エコスポーツ」の欧州市場向け生産を、当初予定していたルーマニアのクライオバ工場でなくインドのチェンナイ工場で行うことを決めた。フォード・ヨーロッパのデ・ワールド副社長(セールス&マーケティング担当)がこのほど明らかにした。

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ルーマニアは賃金水準の低さを武器に外資系の大手自動車メーカーやサプライヤーの投資を集めてきたが、近年はインドやモロッコなどに低コスト生産の拠点としての地位を脅かされている。

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フォードは2007年にルーマニア政府から南西部クライオバの自動車組み立て工場の株式72.4%を買収。昨年から小型MPV(多目的車)「B-Max」を生産している。ルーマニではルノー傘下のダチアとフォードが自動車を生産している。自動車製造・輸入事業者連合会(APIA)のまとめによると、2012年の国内自動車生産台数は前年比5%増の約32万台となり、過去最高だった。

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