中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2020/3/4

総合・マクロ

新型コロナ、中東欧でも感染拡大

この記事の要約

26日には新たにルーマニアと北マケドニアでも初めての感染者が確認された。

ルーマニアでは同国南西部のゴルジュ県で男性1人の感染が確認された。

イタリアは新型肺炎が欧州で最も流行しており、これまでに12人が死亡した。

新型コロナウイルスの感染が中東欧でも拡大している。2月26日には新たにルーマニアと北マケドニアで、3月1日にはチェコで初めての感染者が確認された。いずれもイタリア人との接触歴があるもようだ。

ルーマニアでは26日、同国南西部のゴルジュ県で男性1人の感染が確認された。2月上旬にイタリアからの旅行者と濃厚接触した疑いがもたれている。ルーマニアのコスタチェ保健相は「男性の容体は安定しており、今後ブカレストにある感染症専門の医療施設に移される」と説明した。男性の家族7人は全員、陰性であることが確認されている。なお、同国の感染者数は3月2日時点で3人に増えている。

北マケドニアではスパソフスキ首相が記者会見で、50歳の女性が感染したことを明らかにした。滞在先のイタリアから26日朝に帰郷し、医療機関での検査の結果、陽性と判明したという。

チェコでは1日、イタリアへの渡航歴や居住歴がある3人の感染が確認された。政府は感染が深刻なイタリア北部、および韓国への航空便を最低2週間停止する方針を示している。

中東欧ではこのほか、2日11時の時点で◇クロアチア6人◇ジョージア3人◇ロシア2人◇エストニア、リトアニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ1人ずつの感染が確認されている。