法律

独政府が貿易政令を改正、医療分野の企業保護強化へ

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて医薬品や医療用品の重要性が痛感されていることから、医療分野の独企業に対するEU域外の企業の出資計画をこれまでよりも厳しく審査できるようにする。

インド製の原薬に投入される原料の約70%は中国から輸入されている。

国内の医療用品、ワクチン、治療薬メーカーにEU外の企業が10%以上の出資を計画する場合は審査できるようにする。

EUが英国に法的手続き開始、人の自由な移動の制限めぐり

欧州委員会は14日、英国が欧州連合(EU)域内での人の自由な移動を保障するEUのルールに抵触しているとして、法的手続きに着手したことを明らかにした。

1月にEUを離脱した英国は、離脱後の急激な変化を回避するため設けられた「移行期間」中はEU法に従わなければならず、人の移動に関するルールも適用されるが、これに違反していると認定。

英国はEUと締結した離脱協定で、在英EU市民の権利を離脱後も保障することを約束している。

20年税収見通しを大幅下方修正、24年までの引き下げ幅は計3159億に

ドイツの税収見積もり委員会は14日、国(連邦)と州、市町村、EU(向け拠出金)の2020年の税収が計7,178億ユーロとなり、前年実績から10.2%減少する見通しを明らかにした。

ただ、来年は反動でドイツ全体の税収が10.4%増加し、19年の水準をほぼ回復する見通し。

債務残高が大幅に増加するにもかかわらず、政府が補助金や融資保証、税負担軽減を通して企業、自営業者、被用者を手厚く支援するのは、多くの企業が破綻して失業者が大幅に増えると経済基盤が破壊され、危機終了後に景気を速やかに回復することができなくなるためだ。

風力風車の距離規制で与党合意、太陽光発電の助成枠は撤廃へ

独与党3党は18日、風力発電風車と住宅地の距離を最低1,000メートルにするとした昨年9月の合意を修正することで合意した。

与党はまた、太陽光発電の助成対象を計52ギガワットに制限するとした2012年導入のルールを撤廃することでも合意した。

今秋にも同上限に到達する見通しだったことから、制限を廃止しないと太陽光発電の新設に急ブレーキがかかる恐れがあった。

入国者の一律隔離は違法、欧州内出張に余地

帰国者を一律隔離する政令は国内すべての州が採用してきた。

ニーダーザクセン州行政裁の決定を受けて、デュッセルドルフを州都とするノルトライン・ヴェストファーレン州政府はすでに、一律隔離規定を棚上げにする意向を表明した。

また、連邦内務省は13日、EU加盟国からの入国者には隔離義務を適用しないようにすることを、各州政府に勧告した。

5G設備への中国勢参入に高ハードル、製造元の信頼性調査=法原案

通信インフラを電子的なスパイ活動や破壊工作から守るために設備・部品の認証を義務付けるだけでなく、製造元の信頼性も重視するというもので、華為技術など中国政府の影響下にある通信設備メーカーに対し高い参入障壁を設定する内容だ。

また、通信インフラが破壊されると、経済・政治・社会の機能が麻痺することから、インフラを構成する機器や部品、ソフトウエアの信頼性も欠かせなくなる。

加盟国に対し、参入を希望するメーカーを「技術面と非技術面」の双方からリスク評価するよう要請している。

EUが英国に法的手続き開始、人の自由な移動の制限めぐり

欧州委員会は14日、英国がEU域内での人の自由な移動を保障するEUのルールに抵触しているとして、法的手続きに着手したことを明らかにした。

1月にEUを離脱した英国は、離脱後の急激な変化を回避するため設けられた「移行期間」中はEU法に従わなければならず、人の移動に関するルールも適用されるが、これに違反していると認定。

英国はEUと締結した離脱協定で、在英EU市民の権利を離脱後も保障することを約束している。

BMW―ハンガリー工場の着工を延期―

同日発表した2020年第1四半期(1~3月)決算の営業利益は13億7,500万ユーロとなり、前年同期(5億8,900万ユーロ)の2.3倍に拡大した。

20年第1四半期の売上高は3.5%増の232億5,200万ユーロに拡大した。

純利益は5億7,400万ユーロで、2.4%減少した。

社会的距離の順守状況をカメラで監視、事業所委の同意は必要か

同社では従業員監視用のカメラを以前から使用しており、雇用主はこれを利用して新たに社会的距離(同社では2メートル)の順守状況をチェックしようとした。

原告の事業所委は監視カメラの導入には以前の時点で同意していたものの、社会的距離の順守状況をチェックするために監視カメラを使用することについて同意していなかった。

雇用主はこの目的のための監視を事業所委に打診することなく、一方的に開始したことから同委は共同決定権を侵害されたと批判。

コロナ規制緩和を今後は州が決定、感染者増の地域では制限再強化へ

ドイツのアンゲラ・メルケル首相と国内16州の首相は6日の電話会議で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため実施している制限措置を一段と緩和することを決議した。

ただ、制限措置が緩和されると感染者が増加する恐れがあることから、新規感染者数が一定水準を超えた地域では制限措置を再強化するというルールが盛り込まれている。

感染者が再び急増することを強く警戒するメルケル首相は州が競うように緩和を進めることに危機感を示してきたが、緩和を禁じる権限を国(連邦)は持たないことから、各州が緩和措置を自ら決定・実施することを認めざるを得なくなった。

「欧州中銀の国債購入は違法」、独憲法裁が欧州裁に背く異例の判決

ドイツ憲法裁判所は5日、欧州中央銀行(ECB)が2015年から実施している国債購入プログラムは欧州連合(EU)法に抵触するとの判決を下した。

独憲法裁はさらに、PSPPをどのように終了させるかという「出口戦略」を明らかにすることも要求している。

独憲法裁はこれをECJに付託し、ECJは18年に合法とする判決を下したが、独憲法裁は今回、この判決を覆した。

BMW、ハンガリー工場の着工を延期

同日発表した2020年第1四半期(1~3月)決算の営業利益は13億7,500万ユーロとなり、前年同期(5億8,900万ユーロ)の2.3倍に拡大した。

20年第1四半期の売上高は3.5%増の232億5,200万ユーロに拡大した。

純利益は5億7,400万ユーロで、2.4%減少した。

BMW、ハンガリー工場の着工延期

同日発表した2020年1~3月期(第1四半期)決算の営業利益は13億7,500万ユーロとなり、前年同期(5億8,900万ユーロ)の2.3倍に拡大した。

20年第1四半期の売上高は3.5%増の232億5,200万ユーロに拡大した。

純利益は5億7,400万ユーロで、2.4%減少した。

千住金属をヘンケルなどが提訴、はんだ合金M794を共同特許侵害と批判

千住金属のはんだ合金材料「M794」が特許を侵害していると主張している。

3社は過酷な環境下で使用される電子機器向けの無鉛はんだ合金材料を共同開発した。

日米欧で特許を取得しており、ヘンケルは同材料を「Loctite 90ISC」、へレウスとマクダーミッドは「Innolot」ブランドで販売している。

5月1日付の法令改正

・自動車が自転車を追い越す場合、市街地では最低1.5メートル、郊外では最低2メートルの距離を保つことが義務に。

市街地で3.5トン以上の車両が右折する際は、徐行が義務に。

歩行者・自転車道に駐車した際の罰金を従来の15ユーロから最大100ユーロに引き上げ(4月28日付で施行)

動物園や博物館が再開、州に押される形で制限緩和の第二弾を決議

その効果で感染拡大のスピードが鈍化したことから、メルケル首相と州首相は4月15日、規制解除の第一弾を決議。

緩和が新型コロナの感染拡大につながらないかどうかの評価を下すには最低2週間の時間の経過が必要なことから、メルケル首相は30日の会議で追加緩和を決めることに反対してきたが、制限措置の長期化に伴う負の影響を懸念する声は強く、妥協せざるを得なくなった格好だ。

一部の州は国との決議から逸脱するルールを制定しており、ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)は売り場面積800平方メートル超の家具販売店の営業をすでに認めている。

新型コロナ感染の恐れで自宅隔離、給与の継続支給は?

老人ホームの入居者は新型コロナに感染すると重症・重篤化して死亡するリスクが高く、同従業員が仕事をすると感染させる恐れがあったためだ。

雇用主と相談したうえで、2週間、自宅隔離することした。

隔離命令の対象となる被用者(第1グレードの接触者)を働かせるわけにはいかず、雇用主は勤務を免除したうえで給与を継続支給しなければならない。

新車購入助成を政府が車業界と協議へ、新型コロナ危機からの脱却に向け

自動車産業が盛んな州は今回の会議に先立って新たな新車購入プログラムを要求しており、これが実現する可能性が出てきた。

独自動車工業会(VDA)は自動車が国内最大の業界であることを踏まえ、新車購入を助成することでドイツは経済危機から速やかに脱却できると強調している。

これは車齢9年以上の車を廃車処分したうえで、欧州排ガス基準「ユーロ4」以上に対応した新車を購入した個人に対し2,500ユーロを支給するというもの。

コンドル航空―公的支援を確保―

独コンドル航空(フランクフルト)は27日、国と本社所在地のヘッセン州から総額5億5,000万ユーロの融資保証を受けると発表した。

だが、PGLが新型コロナ危機の直撃を受けてコンドル買収を今月中旬に撤回したことから、コンドルではつなぎ融資を期限内に返済できなくなる恐れが発生。

コンドルは新型コロナ危機で旅客機を運航できない状況に陥っていることもあり、国とヘッセン州に新たな支援を要請していた。

第2四半期GDP12%縮小=Ifo予測

Ifo経済研究所は28日、新型コロナ危機の影響でドイツの国内総生産(GDP)が第2四半期(4~6月)に前期比で実質12.2%減少するとの予測を発表した。

第3四半期(7~9月)から景気の回復が始まるものの、GDPが危機前の水準に戻るのは2021年末になると予想している。

今回の予測は◇コロナウイルスの感染拡大が今後数カ月で抑止され、感染の「第二波」が回避される◇ドイツとその販売市場、調達市場で企業倒産の嵐が発生せず、金融システムの不安定化が回避される――を前提にしている。

無通院でもゲルベシャイン発行=新型コロナの時限ルール

一時は14日とされていたが、20日に7日間へと短縮された(快復しない場合は新たに発行することで最大7日、延長できる)。

ゲルベシャインのこの特別ルールは3月9日に4週間の期限付きで導入され、4月20日にさらに2週間(5月3日まで)延長された。

今後さらに延長するかどうかは3日までに決定する予定だ。

新型コロナ危機の追加支援策で与党合意

与党はまた、中小企業が今年計上する赤字を昨年の納税額と相殺して、税還付を受ける時限ルールの導入で合意した。

本来のルールでは今年の赤字は来年に繰り越して相殺しなければならないが、それでは資金繰りが悪化して経営破綻する企業が大幅に増えることから、今年限りの特別ルールを導入する。

肩代わり比率の上乗せルールが適用されるのは操短で労働時間が50%以上、減少した被用者で、同比率は操短4カ月目から77%(70%)、7カ月目から87%(80%)へと上昇する。

チェコ、新型コロナ対策で財政赤字枠を3,000億コルナに拡大

チェコ議会は23日、2020年の財政赤字を過去最高の3,000億コルナ(118億8,000万米ドル)へ引き上げる法案を可決した。

今回可決された赤字枠は、2012年から19年の財政赤字の累計(2,928億コルナ)を上回る。

政府によると、チェコ経済は今年、最低5%縮小する見通し。

消費者景況感が急速悪化、過去最低の-23.4に

景気の見通しに関する4月の指数(5月向け予測値の算出要素の1つ)はマイナス21.4となり、前月から2.2ポイント低下した。

所得の見通しに関する4月の指数(同)は前月のプラス27.8からマイナス19.3へと47.1ポイント低下した。

これを受けて、高額商品の購入意欲に関する4月の指数(同)も36ポイント減のマイナス4.6へと下落した。

ルーマニア、新型コロナ対策で特例税制

ただし、緊急事態が発令された3月16日以前に税務調査を実施済み、あるいは、税務当局が特に税務リスク分析を実施する場合にはこの限りではない。

◇納税猶予を受けた納税者が納税期日を守れなかった場合、緊急事態解除後30日以内に納付すれば滞納税・処罰を免除。

ルーマニアはすでに先月30日の緊急政令で、◇2020年第1四半期の法人税を期日までに納付すれば、大企業は5%、中堅企業は10%、その他の企業は15%納税額を軽減◇零細企業税も期日納付を条件に10%軽減――などの特別税制を施行している。

フォスローの機関車事業、中国中車による買収を独カルテル庁が承認

ドイツ連邦カルテル庁は27日、鉄道車両世界最大手の中国中車(CRRC)が鉄道設備大手の独フォスローから入換用機関車子会社フォスロー・ロコモティブズを取得する計画を承認したと発表した。

中国国営企業による欧州企業の買収であることから慎重に調査を行ったが、欧州市場の健全な競争が阻害されることはないと判断した。

一方、CRRCは欧州市場に参入しているものの、これまでに獲得した入換用機関車の受注は少ない。

売り場面積800メートル規制は違憲=バイエルン州行政裁

売り場面積800メートル超の小売店に対する営業禁止措置を解除しないバイエルン州政府の措置は不当として高級デパートKaDeWeが提訴していた係争で、バイエルン行政裁判所(BayVGH)は27日、この訴えを認める決定を下した。

BayVGHは今回の決定で、◇売り場面積が800平方メートルを超えていても書店や自転車販売店は営業再開を認められているのに対し、デパートは認められていない◇売り場面積20平方メートル当たりの顧客数を最大1人とする規制を書店や自転車販売店など一部の業種で免除している――バイエルン州の規則は平等原則に反するとの判断を示した。

一方、バイエルン州のマルクス・ゼーダー首相は同日、州内で感染拡大に一段と歯止めがかかっていることを受けて、小売店の営業制限をこれまで以上に緩和する見通しを明らかにした。

外資規制強化へ、貿易法改正案を閣議決定

ドイツ政府は8日の閣議で、貿易法改正案を了承した。

昨年4月に発効した「欧州連合(EU)への外国直接投資の審査枠組み創出規則(スクリーニング規則)」に国内法を適合させるもので、重要インフラ分野の企業への出資を外資が計画する場合、政府はこれまでよりも包括的かつ予見的に審査を行えるようになる。

同法案が議会の承認を経て施行されると、政府はドイツ企業への外資の出資が自国だけでなく他のEU加盟国およびEUのプログラム・プロジェクトにもたらす影響も視野に入れて審査を行えるようになる。

接触制限は長期化の見通し

ドイツのイエン・シュパーン保健相は9日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために現在、全国で行っている外出・営業制限などを緩和しても、人と人の接触制限は何カ月も続けなければならないとの認識を示した。

家族以外の人に近接したり、3人以上が至近距離で集まることを禁止する措置は長く、継続されることになる。

労働時間規制が一時緩和、システム上重要な業種で

システムを維持するうえで重要な業種の労働時間規制を緩和するドイツ連邦労働省の時限省令が10日、発効した。

労働時間法は新型コロナ危機対策の一環で3月下旬に改正された。

緊急事態が発生した場合、省令を通して労働時間規制を緩和する権限を労働省に認めている。

電機メーカーの8割でサプライチェーンに支障

新型コロナウイルスの感染拡大が響きドイツの電機メーカーの80%でサプライチェーンに支障が生じていることが、独電気電子工業会(ZVEI)の会員企業アンケート調査で分かった。

「新型コロナ危機の発生前に比べて新規受注が減少した」企業は55%に上った。

「新型コロナ危機対策として政府が実施する支援策として特に効果があるのは次のどれですか」との質問では、「操短手当」が99%と最も多かった。

段階的な制限緩和を政府諮問機関が提言

新規感染が低水準で安定化するとともに、感染防止に向けた衛生措置が順守されれば、爆発的な感染の再発を防ぎながら段階的に制限を解除していけるとの見解を示した。

これらの措置を導入することで数カ月後には1~2週間先の感染予測を立てることが可能になり、感染拡大が制御できるようになるとしている。

感染者数が倍増するスピードは25.1日となり、外出・接触制限措置などの緩和の前提条件として独政府が提示する同14日に比べ大幅に遅くなっている。

今年は成長率-4.2%に、新型コロナが長期化すると金融システムにも波及

来年は今年の反動でV字回復するとみているものの、下振れリスクを排除していない。

第2四半期(4~6月)は同9.8%へと大幅に拡大し、縮小幅は4半期ベースのGDP統計を開始した1970年以降で最大となる。

ただ、秋季GDは新型コロナの流行が長引いたり再発する可能性を排除していない。

営業制限を部分緩和、社会的距離規制は継続 マスク着用を奨励

ただ、制限措置を大幅に緩和すると感染者が再び急増し、これまでの成果が台無しになることから、差し当たっては感染リスクを比較的抑制しやすい小売店などに緩和対象を制限する。

同アプリでは利用者同士が近接した際に、近距離通信技術ブルートゥースを利用して匿名化した識別情報を交換する。

連邦と州は今回の取り決めの効果を見極めたうえで、制限措置をさらに緩和するか、あるいは新たな規制を導入するかを5月3日までに決定する。

新型コロナ対策、職場でなすべきことは?

ドイツ政府は16日、新型コロナ危機の克服に向けて決議を国内16州と共同で前日に採択したことを受けて、職場での感染予防に向けた全国統一の労働安全衛生基準(Arbeitsschutzstandard COVID 19)を閣議決定した。

新型コロナに感染すると重症・重篤化し死亡するリスクが高い「リスクグループ」に該当する社員がいる場合は、その社員に必要な対策を講じなければならない。

職場で実施する新型コロナ対策は従業員に分かりやすく説明し、必要があれば実演や演習も行う。

オルバン首相がコロナ対策の新措置を発表、企業支援に2兆フォリント

ハンガリーのオルバン首相はこのほど、新型コロナウイルスの流行に対応するための新しい行動計画を発表した。

雇用対策と主要産業に対する支援、企業への助成、家族や年金生活者の保護などを柱とするもので、企業向けに2兆フォリント(56億8,670万ユーロ)を支出するなど大規模な経済対策が含まれている。

今回発表された措置では、時短操業の影響を受けている労働者の給与の一部を国が補償するほか、新規雇用を創出する投資に対し4,500億フォリントを支出する。

独コンチネンタル、欧州のトラック故障・緊急時の手続きまとめサイトを開設

独自動車部品大手のコンチネンタルは9日、欧州の輸送・物流企業向けに、国ごとに異なる緊急時の手続き方法をまとめたサイト(https://www.continental-tires.com/transport/knowhow/european-breakdown-regulations)を開設したと発表した。

国境を越えて往来するトラックやバスが故障や事故に遭遇した際、運転手とフリート管理者が迅速に支援を受けられるようにするのが目的。

例えば、オランダでは当局が監視カメラや緊急車両の情報をもとに状況を評価して対応するのに対し、フランスでは運転手自らが道路脇のSOSボタンを押して通報する義務があり、フリート管理者等のバックオフィスから当局に連絡することは認められていない。

アディダスが謝罪、テナント料支払い見合わせを撤回

4月分のテナント料はすでに支払ったことを明らかにした。

政府は賃貸料の不払いを理由とする解約の禁止を柱とする時限法案を作成し、議会で可決させた。

このルールは一般消費者や零細企業を想定して導入されたものだが、アディダスやメディア・ザトゥーン(家電販売)などの大手は便乗。

イエナ市がマスク着用を義務化、現時点で全国導入はなし

独東部のイエナ市は3月30日、マスクの着用を義務化することを明らかにした。

イエンス・シュパーン保健相は市民が任意でマスクを着用することは良い兆候だとしながらも、「現在の状況下では義務化の必要はない」との見解を示した。

それにもかかわらず政府が着用義務化を見合わせる背景には、マスクが不足する現時点で導入を強行すれば不足に拍車がかかるという事情がある。

在宅勤務の費用は誰が負担?

では、在宅勤務に伴い発生する費用は被用者が負担しなければならないのだろうか、それとも雇用主に請求できるのだろうか。

原則的に言うと、雇用主は被用者が業務で必要とするものを提供しなければならない。

雇用主負担の原則からすると、被用者は在宅勤務に伴うパソコンなどの原価消耗分の支払いを雇用主に請求できる。

カールシュタット・カウフホーフ―民事再生を申請―

デパート大手の独ギャラリア・カールシュタット・カウフホーフ(ケルン)は1日、エッセン区裁判所に民事再生手続きの適用を申請したと発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために政府が食料品店やドラッグストアを除く小売店の営業を禁止したことで、資金繰りが悪化したためだ。

政府の低利融資支援を受けるために進めている取引先銀行との交渉が遅々として進展しないことから、民事再生が避けられなくなったとしている。

ドイツテレコム―米子会社がスプリントとの合併完了―

ドイツテレコム(ボン)は1日、米移動通信子会社TモバイルUSがソフトバンク傘下のスプリントと同日付で合併したと発表した。

ドイツテレコムとソフトバンクは2018年4月、TモバイルUSとスプリントを合併することで合意した。

ソフトバンクは保有する新会社株の議決権をドイツテレコムに付与することから、ドイツテレコムは過半数議決権を行使できる。

感染拡大のスピード鈍る、政府は外出制限などの緩和に慎重

1人の感染者が何人に感染させたかを示す「基本再生産数」は1へと低下したという。

感染者に占める感染死者の割合は1.2%で、3月31日の0.8%から0.4ポイント上昇した。

最近は介護施設や病院で高齢者の集団感染が発生していることから、今後は感染者の平均年齢が上昇して死亡率が高まる可能性が高い。

2月の機械業界受注4%減少、「嵐の前の静けさ」

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が3日発表した独業界の2月の新規受注高は前年同月比で実質4%減少した。

2月は新型コロナウイルスが欧州で流行しておらず、新規受注への影響は比較的小さかったことから、同連盟のエコノミストは「嵐の前の静けさだ」と指摘。

2月の新規受注を地域別でみると、国内は6%、国外は3%減少した。

新車登録が統一後最大の落ち込み、新型コロナで3月は-38%に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した3月の乗用車新車登録台数は前年同月比37.7%減の21万5,119台へと縮小し、減少幅は東西ドイツ統一(1990年)後で最大となった。

3月の新車登録を動力源別でみると、ガソリン車は48.3%減少し、シェアは前年同月の60.2%から50.0%へと低下した。

1~3月は生産台数が前年同期比20%減の101万7,700台、輸出台数が21%減の77万1,300台だった。

政府の100%債務保証を欧州委が承認、独は最大80万ユーロを保証

貸し倒れリスクの一部を民間銀行が負担するこれまでのルールでは新型コロナ危機のしわ寄せで資金繰りが悪化した中小企業の多くが融資を得られず、経営破綻の大量発生につながりかねないことから、年末までの時限措置として例外ルールを導入する。

こうした企業を支援するためにドイツ政府は総額4,000億ユーロの融資保証を実施する法案を議会で成立させた。

国による最大90%の債務保証ルールは新型コロナ危機への対応策として欧州委員会が時限措置として導入したもので、債務保証の上限比率は本来、これよりも低い。

米国がマスク横取りか、ベルリン州発注の20万枚が行方不明に

同州は米3Mが中国で生産する感染予防効果が高い「FFP-2」マスク40万枚を、長年取引のある仲介業者を通して発注した。

背景には新型コロナウイルスの感染が急拡大する米国でマスクなど医療用品が不足していることがある。

フランスの複数の政治家は、発注した医療用品が輸送の最終段階で「横取り」されるケースがあることを指摘している。

BMW―第1四半期販売2割減に、欧米工場の停止を延長―

独BMW(ミュンヘン)が6日発表したグループ全体の第1四半期(1~3月)の乗用車販売台数は前年同期比20.6%減の47万7,111台と大幅に落ち込んだ。

欧州販売は18.3%減の22万812台へと縮小した。

米国販売は17.4%減の6万4,692台だった。

ポーランド大統領選挙、郵便投票で実施

ポーランド下院は6日、来月10日の大統領選挙を郵便投票のみで実施する政府法案を可決した。

ただ、保健衛生上の観点から連立与党の中にも投票実施に反対する声があり、2回目の議決でようやく法案が通過するなど、政権内の軋みが表面化した。

このため、野党は郵便投票案が「ドゥダ大統領の支持率が高いうちに何としても選挙を実施しようというPiSの党利党略に基づく」とし、「国民の健康をないがしろにするもの」と批判してきた。

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