2021年10月6日

余白一滴

9月下旬に行われた連邦議会選挙では温暖化問題が大きなテーマの1つとなった。温暖化を認めていない極右のAfDを除きすべての主要政党が何らかの対策を打ち出した。得票率を最も伸ばした政党が緑の党であったことは偶然でないだろう。 […]

デジタル化推進を経済界が次期政権に要求

次期政権の課題としてデジタル化の推進を挙げる企業が最も多いことが、ドイツ商工会議所連合会(DIHK)のアンケート調査で分かった。行政手続きの迅速化を求める声も強く、ペーター・アドリアン会長は「強力なデジタルインフラと迅速

インフレ率4%突破、93年12月以来の水準に

ドイツ連邦統計局が9月30日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比4.1%増となり、インフレ率は1993年12月以来およそ28年ぶりの高水準に達した。コロナ禍で物価が落ち込んだ昨年の反動や年初の炭素税導入のほ

輸入物価の上げ幅が一段と拡大、8月は16.5%に

ドイツ連邦統計局が9月29日発表した8月の輸入物価指数は前年同月を16.5%上回り、上げ幅は前月の同15.0%を一段と上回った。エネルギーと中間財がこれまでに引き続き全体を強く押し上げ、第2次石油危機の渦中にあった198

労働市場がコロナ禍前の水準超え

ドイツ連邦雇用庁(BA)が9月30日発表した同月の失業者数は246万5,000人となり、前月を1万2,000人下回った。BAのダニエル・テルツェンバッハ理事は、就労者数と求人件数がコロナ禍前の水準を上回ったうえ、操短の対

EUがワクチン追加接種勧告、ビオンテック製など対象に

欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は4日、独ビオンテック・米ファイザー連合と米モデルナの新型コロナウイルスワクチンについて、免疫力が著しく低下している人に対する追加接種(ブースター接種)を勧告した。ビオンテック連合

ワンス―ソフトバンクGなどから資金調達―

IoTサービスの独スタートアップ企業ワンス(1NCE)は9月29日、ソフトバンクグループや電気通信大手のドイツテレコムから総額5,000万ドルの資金を調達したと発表した。事業の国際化促進とクラウドベースのIoTプラットホ

ZF―ソフト会社買収、「つながる車」分野で協業深化へ―

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは1日、提携先の独ソフト会社ダブルスラッシュへの出資比率を従来の40%から51%に引き上げ子会社化したと発表した。「つながる車」分野の協業を深化させる考え。 ダブルスラッシュ

ロールスロイス―30年までにEV専業へ―

独高級車大手BMW傘下の英ロールス・ロイス・モーター・カーズは9月29日、2030年までにガソリン車の製造・販売を打ち切ると発表した。23年に初の電気自動車(EV)を発売するのを皮切りに新車のEVへの切り替えを進め、EV

ダイムラー―商用車部門の分離を株主総会で決議―

自動車大手の独ダイムラーは1日のバーチャル臨時株主総会で商用車部門の分離を決議した。年内に同部門の新規株式公開(IPO)を実施する考えだ。商用車部門の分離に伴い、ダイムラーは経営資源を商用車・バン事業に集約するとともに、

コンチネンタル―業界の構造転換受け組織再編―

自動車部品大手の独コンチネンタルは9月30日、組織再編計画を発表した。自動車業界の構造転換をチャンスととらえ競争力を一段と強化する狙い。組織を簡素化し、経営のスピードと透明性を高める考えだ。ソフトウエア分野のコンピテンス

オペル―アイゼナハ工場の操業年末まで停止、半導体不足で―

自動車大手ステランティスのドイツ子会社オペルが同国中部のアイゼナハにある完成車工場の操業を10月4~10日の週から停止する。半導体不足を受けた措置で、少なくとも年内は工場を閉鎖する。業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。

レオニ―産業用電線事業を米ビズリンクに売却―

自動車部品大手の独レオニは1日、ケーブル接続ソリューション大手の米ビズリンク・ホールディングに産業用電線事業を売却する見通しを明らかにした。ビズリンク取締役会の承認を経て成約する。レオニは経営再建を進めており、取引の成立

ハパックロイド―独港湾ヤーデ・ヴェーザー・ポートに出資―

海運大手の独ハパックロイドは9月28日、独北部ヴィルヘルムスハーフェンのヤーデ・ヴェーザー・ポート港に資本参加すると発表した。同社はハンブルク港を本拠地とする企業。船舶の一部をヤーデ・ヴェーザーに移管するとの観測が出てい

エボニック―独リュルスドルフ工場売却へ―

特殊化学大手の独エボニックは1日、ケルン南部のニーダーカッセル市リュルスドルフ地区にある工場の売却方針を発表した。当局の環境規制を受けた措置。基礎化学メーカーであれば同工場を今後も有効に活用できることから、譲渡先の模索を

BMW

高級車大手の独BMWは9月30日、2021年12月期の業績予測を引き上げた。半導体不足で生産・販売台数は押し下げられているものの、新車と中古車の販売価格上昇で十二分に相殺されることから上方修正。自動車部門の売上高営業利益

再生エネベースの航空機燃料、世界初の量産開始

再生可能エネルギー電力ベースの「持続可能な航空燃料(SAF)」を量産する施設の開所式が4日、ドイツ北部のヴェルルテで行われた。再生エネベースのSAFを量産するのは世界初。式典にはアンゲラ・メルケル首相などが参列した。 S

製造業の原材料不足がまたも記録更新

原材料不足に苦慮する独メーカーの割合が9月は77.4%に達し、前月(同69.2%)に引き続き過去最高を更新したことが、Ifo経済研究所の企業アンケート調査で分かった。調査責任者は「調達サイドのボトルネックはますます狭まっ

自動車業界の現状判断が2カ月連続で大幅悪化

Ifo経済研究所が4日発表した独自動車・自動車部品業界の9月の景況感アンケート調査結果によると、事業の現状判断を示す指数(現状を「良い」とする回答の割合から「悪い」の割合を引いた数=DI)は前月の32.0ポイントから13

機械受注7カ月連続2ケタ増に、8月は+48%

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が5日発表した独業界の8月の新規受注高は前年同月を実質48%上回り、7カ月連続で2ケタ台の伸びを記録した。世界経済が急速に回復しているほか、比較対象の昨年8月はコロナ禍で受注が大幅に落ち込ん

独ITセキュリティ当局が小米スマホを調査

ドイツ連邦情報技術セキュリティ庁(BSI)が中国メーカー小米のスマートフォンの技術調査を開始した。同社製スマホに不当な検閲機能が組み込まれているとするリトアニア国防省の発表を受けたもの。監督官庁である連邦内務省の広報担当

スマホ銀N26に制裁金、資金洗浄対策不足で

モバイルバンキングサービスを手がける独新興企業N26は9月28日、ドイツ金融サービス監督庁(BaFin)から制裁金の支払いを命じられていたことを明らかにした。同社はスマホアプリの操作で簡単に振替口座を開設できることを強み

一人暮らしの高齢者600万人に、20年で17%増加

一人暮らしの高齢者(65歳以上)が2020年は約590万人となり、2000年(510万人)に比べ17%増加したことが、ドイツ連邦統計局の発表で分かった。高齢者全体に占める割合は34%。85歳以上では同58%に上る。 国内

ワクチン接種で健康被害は労災か

新型コロナウイルス対策として大きな企業などはワクチンの職域接種を実施した。では、接種に伴う健康被害が被用者に出た場合、労働災害とみなされ、補償を受けることができるのだろうか。新型コロナではないが、ワクチン接種に伴い健康被

透明性登記簿(Transparenzregister)への登記義務

マネーロンダリングやテロリストへの資金援助規制の強化を図るため、反マネーロンダリング法が改正されました。こちらの改正により、法人の経営権を有する個人(Wirtschaftlich Berechtigter)の法人における

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