2022年7月27日

ガス管NS1再稼働も供給量を20%に削減

ロシア産天然ガスをバルト海経由でドイツに輸送するガス管「ノルドストリーム1(NS1)」はメンテナンス作業を終了し、21日に再稼働した。ただ、供給量は容量の40%とメンテナンス前と同じ低い水準にとどめられている。25日には

政府がFSRUをシュターデとルプミンに投入

ドイツ政府は19日、浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)を同国北西部のシュターデと北東部のルプミンに投入することを決定した。政府は計4隻のFSRU傭船契約を5月に締結。すでに2隻は北西部のヴィルヘルムスハーフェンと

企業景況感が大幅悪化、エネ高騰とガス不足懸念で

Ifo経済研究所が25日発表した7月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月を3.6ポイント下回る88.6となり、2020年6月以来の極めて低い水準へと落ち込んだ。エネルギー価格の高騰と天然ガスの供給不足懸念が

6月生産者物価+32.7%に、上げ幅はやや縮小

ドイツ連邦統計局が20日発表した6月の生産者物価指数は前年同月比32.7%増となり、上げ幅は前月を0.9ポイント下回った。上昇率自体はこれまでに引き続き極めて大きいものの、6カ月続いた記録更新にひとまず歯止めがかかった格

欧州中銀が11年ぶり利上げ、景気よりインフレ対策を重視

欧州中央銀行(ECB)は21日に開いた定例政策理事会で、政策金利を0.5ポイント引き上げることを決めた。利上げは11年ぶり。ユーロ圏ではロシアのウクライナ侵攻などの影響で景気悪化の懸念が高まっているが、物価の急上昇に歯止

フォルクスワーゲン―ディース社長を更迭―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは22日、ヘルベルト・ディース社長(63)の退任を発表した。従業員との軋轢をたびたび引き起こしてきたうえ、CASE時代のカギを握る車載OSの開発が混迷しグループ全体に大きな

ダイムラー・トラック―電気ごみ収集車の量産開始―

ダイムラー・トラックは22日、バッテリー式電気ごみ収集車「eエコミック」の量産を開始すると発表した。同社がごみ収集車の電気自動車(BEV)モデルを量産するのは初めて。特殊トラック事業の統括責任者は、市町村は炭素中立の車両

BASF―日本で正極材の生産能力拡大―

化学大手の独BASFは20日、日本で展開する戸田工業との合弁会社BASF戸田バッテリーマテリアルズ(BTBM)でハイ・ニッケル系正極材料(CAM)の生産能力を増強すると発表した。需要の拡大に対応するとともに、日本でのサプ

コンチネンタル―ロシア事業で評価損―

自動車部品大手のコンチネンタルは20日、2022年4-6月期(第2四半期)決算の一部データ(暫定値)を公表し、ロシア事業で評価損7,500万ユーロを計上したことを明らかにした。ロシアへの追加制裁に伴い主にタイヤ部門で計上

ABB―ロシアから撤退―

スイスの重電大手ABBは21日、ロシア市場からの撤退を発表した。ウクライナへの軍事侵攻を受けた措置。すでに2月の戦争開始以降、同国での新規受注を停止し、現地顧客との既存契約に従い業務を履行するにとどめていた。撤退に伴い、

シーメンス・エナジー―洋上風力発電用の変電設備を受注―

エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーは21日、洋上風力発電用の変電設備を蘭送電大手アンプリオン・オフショアから受注したと発表した。受注額は1億ユーロのケタ台の後半。洋上風力発電の送電網接続分野では同社史上最大の額だ

トルンプ―半導体需要の拡大が追い風に、20%増収確保―

工作機械・レーザー大手の独トルンプは21日、2022年6月通期の売上高が前期比20%増の42億ユーロ(暫定値)と大幅に伸びたことを明らかにした。40億ユーロを超えるのは初めて。サプライチェーンの世界的な混乱の影響を強く受

ドイツ鉄道―長距離線の内燃機関車、バイオ燃料に切り替え―

ドイツ鉄道(DB)は長距離路線に投入している内燃機関車の燃料を軽油からバイオ燃料へと全面的に切り替える意向だ。長距離鉄道部門のシュフェファニー・ベルク取締役(マーケティング担当)が20日、明らかにした。 長距離列車の大半

シェフラー―同業エバリックスを買収―

軸受大手の独シェフラーは25日、スウェーデン同業エバリックスを投資会社トリトンから取得することで合意したと発表した。高い成長が見込まれる産業向けリニア軸受事業を強化する。 約5億8,200万ユーロで買収する。これには純債

ドイチェ・ギガネッツ―ドイツ銀の資産運用子会社が出資―

ドイツ国内で光ファイバー通信網の構築を進めるドイチェ・ギガネッツは22日、ドイツ銀行の資産運用子会社DWSが同社に資本参加すると発表した。出資額と出資比率は明らかにしていない。取引の成立には欧州連合(EU)欧州委員会の承

英独間送電プロジェクトで融資成約、関電は出資・日生は融資

英独間の送電線建設・運営プロジェクトを計画する企業連合ノイコネクト・ブリテンは21日、国際シンジケート団から融資を受ける契約に調印した。年内にも着工し、2028年から運転を開始する計画だ。英独間初の国際連系送電線プロジェ

天然ガス輸入価格、5月は3.4倍に

ドイツ連邦統計局は21日、国内供給が厳しい状況に陥っている天然ガスに関する各種データを公表した。それによると、5月の輸入価格指数(2015年=100)は332.2となり、前年同月を235.6%上回った。6月の産業向け価格

ロシアのIT技術者採用、独企業の8割以上が前向き

ロシアとベラルーシのIT技術者を採用することにドイツ企業の84%が前向きであることが、情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。専門人材不足が深刻なことが背景にある。求人要件を満たすとともに当局のセキュ

ルフトハンザの地上職がスト、8月にはパイロットも

独統一サービス産業労働組合(Verdi)は25日、ルフトハンザ航空の地上職員に警告ストライキへの参加を呼びかけた。賃金交渉が停滞していることを受けた措置で、国内のすべての主要空港で27日から28日にかけて実施する。ルフト

特許不侵害の確認を求めビオンテックが提訴

独バイオ医薬品企業ビオンテックは26日、提携先の米製薬大手ファイザーと共同で、米国で裁判を起こしたと発表した。両社が共同開発した新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」は自社の特許を侵害しているとして独バイオ企業キュアバ

天然痘ワクチンのサル痘への使用を欧州委が承認

欧州連合(EU)の欧州員会は25日、デンマークのバイオ医薬品企業ババリアン・ノルディックが開発した天然痘ワクチン「インバネックス(Imvanex)」について、天然痘に似た特徴を持つウイルス感染症「サル痘」への使用を承認し

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